ミズラン(Mizlin)Part334:静岡酒場ガッツ[居酒屋]
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店とお宿紹介のコラムです。
静岡酒場ガッツ
住所:東京都新宿区高田馬場2-19-8 阿部ビル 1F
電話:050-5868-9730
意地が悪いようですが、美味しいところや良いお宿をお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
我が郷土静岡の味が味わえる、高田馬場にある静岡市出身の店長がいる居酒屋さんです。
静岡独特の真っ黒なおでん、由比の桜エビ、用宗(もちむね)の生シラスといった静岡市周辺のみならず、富士宮焼きそば、浜松餃子といった静岡県全域のご当地料理が頂けます。
私が、頂いて一番美味しくまた懐かしかったのは、黒はんぺんのフライです。
黒はんぺんとは、いわしのすり身を半月状にした灰色のはんぺんで、焼いても食べますが、私はフライが大好きです。
また、静岡の人間は、生まれてからずっとこの黒はんぺんを食べているので、東京で白いはんぺんを見ると、マシュマロかとマジで考えます。
東京と静岡なんて、新幹線で1時間ぐらいの距離でしかないのに、本当に食文化は、距離の長さにかかわらず違うものです。
そして、この静岡特集のお店にいますと、学生時代にギリシャの首都アテネの日本料理店に行った時のことを思い出します。
もう50年近く前の頃で、まだ現地で日本の食材が簡単には手に入らなかった時ですから、お店も現地の食材を利用して、できるだけ日本で食べる日本料理に近いお料理をいろいろ出してくれました。
なぜか一番印象に残ったのは、てんぷらに添えられる大根おろしの代わりに、現地の独特なカブを使っていて、工夫のあとが見られたことでした。
私は、海外旅行をすると、1週間に1食は日本料理か、和食の入手が難しければチャーハンのような中華料理を食べないと腹の座りが良くなくなります。
このお店にいると、そんな懐かしい思い出も蘇ってきました。