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2026/05/12

自分の常識にとらわれない(想定外のことは起きる)

自分の中では、常識となっていることは、結構多いと思います。

また、社会の中にも、常識で出来上がっている組織があります。

たとえば、ちょっと古いですが、東日本大震災時の東京電力福島第一原子力発電所での事故で、致命的だったのは、発生するリスクを想定し、その想定した範囲内(彼らの常識)の危機管理しかしていなかったことです。

そのため、想定外の事故が発生した時に、対応が遅れ、事故の被害を大きくさせてしまいました。

このように、人間の考えることには限度があります。

相場の見方で、この水準は絶対に超えられないという過信によって、その結果、大きな損失につながることがあります。

したがい、自分の常識で自分を縛るのではなく、逆に、世の中、なんでも起きるものだと、割り切ってしまう方が良いと思います。

相場における危機管理の基本は、予測不可能な何かが起きたら、ともかくスクエア(ノーポジ)にすることです。

また、とにかく逃げられる流動性のある通貨ペアに、取引は限定しておくことが大切だと思います。

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ロンドン・ホラー劇場(LHT)には依然として警戒を

ロンドン・ホラー劇場(London Horror Theatre、LHT):

ロンドンは、なにも事件も経済指標の発表もないのに、相場を一方向に持って行き(ドル/円の場合、ドル売りが多い)、狼狽したマーケット参加者が投げるところで利食おうとします。

最近は、マーケットも狼狽しなくなり、急落は著しく減ってはいるものの、油断して逆張りすると相場が大きく変動するリスクがありますので、警戒を緩めないことです。

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客観的に相場を見る

昨日は、ゴールデンウィーク絡みの本邦企業の休みがすっかり終わり、5月から7月初めに掛けてのドルの需給タイトの期間の実質的なスタート日となりました。

テクニカル的には依然として日足ベースで重い形状をしていましたが、早朝から輸入企業のドル買いが、そんなことなどお構いなしで強烈に入りました。

それに対して、日本の需給関係など全く知ろうともせず、力の論理に任せた海外投機筋の売りが、東京・ロンドン・ニューヨークの各センターで入れ替わり立ち代わり出ましたが、ただただ本人たちが、東京タイムにぶちこまれた輸入の買い切り玉を、代わる代わるバケツリレーをしていたようなもので、結局、売れば損益確定のために買い戻さなければならない投機筋の宿命を抱えているため、結局渋々買い戻すためジリ高状態となりました。

また、介入期待で売り上がっている本邦個人投資家層も多く、売り上がりオーダーがつけば、ショートのストップロスが湧いてくるという状況が、ヒロセ通商さんの注文情報を見ると手に取るようにわかりました。

いかにこの時期の日本のドルの需給がタイトになるという事情がわかって相場を見ている者と、わからずに単なる投機の論理でのみで動いている者との成績の格差が明らかに出る相場だと言えます。

依然から申し上げていますが、相場をイメージから連想して売りだ買いだと予想することはやめましょうとお伝えしています。

つまり、「もうそろそろ売りかな」「もうそろそろ買いかな」という逆張りの値ごろ感で相場を張ることはもうやめましょうということです。

それにかわって、日本のこの時期の需給の傾向を事前に知っておく(財務会計相場と呼んでいる見方の一種)とか、あるいは日々の海外投機筋、本邦個人投資家層、そして実需の行動パターンを時間別に観察して前以て備えておく(時間管理と呼んでいます)といった客観的に相場を見ていけば、より精度高く収益チャンスを掴むことができます。

そうした「魚を上げるのではなく、魚の釣り方を教える」というのが私のモットーです。

尚、昨日の「ベッセント財務長官来日」の記事で、同氏は高市首相、片山財務相、植田日銀総裁らと会談と申し上げましたが、植田総裁は13日までスイス出張のため,ベッセント長官との会談は予定されていませんでした。訂正しお詫び申し上げます。

客観的に相場を見ることに関して、今月以下の動画を公開していますので、ご参考にしてください。

「クールにプロフィット・テイク」
https://www.youtube.com/watch?v=aloBXsi_zK8

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ニューヨークを終えて

ニューヨークダウは、一進一退で、前日比95.31ドル高の49,704.47ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは上昇し、暫定値ながら0.047%上げて4.411%で引けました。

原油価格は、上昇し、前日比2.60ドル高の98.02ドルで引けました。

金価格は、横ばいで、前日比6.3ドル高の4736.9ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、シドニータイム156.53近辺と、前週末に比べ安く始まりました。
しかし、トランプ大統領がイラン側からの合意に向けた回答を、気に入らないと発言したことからドル買いとなった上に、5月から7月初めのドルの需給がタイトとなる時期のこの日が実質的な初日であったことから、7時になると輸入の買いも強まり、156.95近辺まで吹き上げました、
その後、横ばいとなりましたが、ハイエナ君が売り出し、156.84近辺まで若干下げました。
ところが、東京オープン後、輸入の買いが殺到し、9時54分の仲値値決めの頃には、157.06近辺まで上昇しました。
仲値が決まるか決まらない頃に、ハイエナ君が強烈に売り出し156.93近辺まで下げました。
しかし、買いは引かず、昼頃には157.17近辺まで上昇しました。
その後は、高止まりとなりました、
ロンドンオープン後、ロンドン・ハリアー(LH)(※)のロンドン・ホラー劇場(LHT)(※)となり、157.99近辺まで下げました。
しかし、売り過ぎとなり、その後157.14近辺まで反発しました。
そして、再度、ロンドン・ハリアー(LH)のロンドン・ホラー劇場(LHT)となり、強引に156.96近辺まで押し下げられました。
しかし、下げきれず、157.16近辺まで反発し、高止まりとなりました。
ニューヨークがオープンすると、今度は、ニューヨーク・ボーイズ(NYB)(※)が、お定まりの第1弾の売りのアタックに出て、力に任せて156.98近辺まで売り下げました。
こうして、東京・ロンドン・ニューヨーク各マーケットセンターの海外投機筋が、そろい踏みでショートを振りましたが下げきれず、買戻しが強まり、157.21近辺をつけました。そして、ニューヨーク・ボーイズ(NYB)の第2弾の売りのアタックに157.10近辺まで下げましたが下げきれず、157.26近辺まで吹き上げました。

(※)ハイエナ君:ドル/円が2025年10月になって新規参入してきた海外投機筋のようです。米系のようです。東京市場の需給関係については、最近5の倍数の日はドル買いが強いことはわかってはきたようです。これまで、この手の海外からの新規参入は、東京市場については、ほとんど研究していないため、長続きしていませんでしたが、結構、しぶとく残っています。

(※)ロンドン・ハリアー(London Harrier、LH):
ロンドン勢のことです。低迷期を経て、また元気を取り戻す兆しが見えてきたため、今まで呼称がなかったことから、2026年3月に命名しました。イギリスが開発した垂直/短距離離着陸が可能な名戦闘機ホーカー・シドレー・ハリアーから名付けました。

(※)ロンドン・ホラー劇場(London Horror Theatre、LHT):
なんのニュースもなく、またなんの経済指標の発表もないのに、あたかもなにかあったかのように、相場を一方向に持っていき、マーケットが狼狽して投げてくるところを利食うロンドン・ハリアー(LH)の得意技です。ドル/円では、ドル売りです。

(※)ニューヨーク・ボーイズ(NYB):2025年の年末頃から目立ち始めた海外投機筋。ニューヨーク時間でのドル/円のドカ売りを得意としているが、トレードが子供じみて単純なため、ニューヨーク・ボーイズと命名。

EUR/USDは、1.1765近辺から1.1787近辺まで上昇後、1.1771近辺まで下げました。

EUR/JPYは、184.85近辺から185.12近辺まで上昇後、184.93近辺まで下げましたが、再び185.21近辺まで上昇しました。

だれがそんなに買っているのか(買いの実態)

買いが引かない時、だれがそんなに買っているのかと追及したくなるものです。

しかし、そこで、それは新規に買いで入ろうとしているマーケット参加者が多いと見ると、買いの正体を見過ごすことになります。

引かない買いの正体は、値頃感から戻り売りするマーケット参加者が多いためだと思っています。

新規の買いと、戻り売り後下がらないために買い戻そうとしている買いは、まったく買い気の強さに違いがあります。

新規の買いは、より良い持ち値で買おうとするため慎重です。

それに対して、買い戻そうとしている買いは、基本的に、今のショートポジションを持っていることによって、損失を被る可能性が高いので、出来るだけ早く手放したいと思っているポジションです。

そのため、手仕舞うレートは気にはなるものの、それ以上に、うまく手放すことができるかが優先されます。

その買い急ぐ動きを他のマーケット参加者が察知すれば、そのポジションを切らせようと、攻め立ててくることになります。

こういう時は、速やかに撤退することが賢明です。

そうでないと、ポジションを切るまで、他のマーケット参加者のいじめを受けることになります。

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2026/05/11

相場の変化に気づく(いつもとなにかが違う)

ある程度、相場が継続すると、今の相場は永遠に続くのではないかと思ってしまいがちです。

ただ、そういう錯覚を起こしている時の実際のマーケットでは、既に静かに相場の変化が起きていることが、よくあります。

この変化に気づくか、気づかないかで、その後の相場に乗れるか乗れないか、明暗が分かれます。

変化に気づくためには、常に五感を働かせていることが大切です。

つまり、あれっ?と思ったことを、気のせいで済ませず、なぜ、あれっ?と感じたかを追求することです。

日々のルーティーンワークの中で、いつもと何か違う気配を感じることが、実は、自分を守ります。

相場は、多くのマーケット参加者のいろいろな思惑の集合体であり、決して、自分に都合良くは出来ていません。

したがって、こちらから、マーケットは今何に注目しているのか、望んでいる相場展開は何かなど、常日頃から探ることを習慣づけることが必要です。

一番肝心なことは、こうした推理することを楽しむことです。

楽しければ、推理することなど決して苦痛にはなりません。

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ベッセント財務長官来日

4:50現在 ドル/円 156.61レベル

今日から13日水曜まで、ベッセント米財務長官が来日し、高市首相、片山財務相、植田日銀総裁らと会談します。

日経新聞は、投機的な円売りへの対処策や日銀の追加利上げに対する姿勢が議題になると報じています。

昨日のWeekly Reportでも申し上げましたように、連休明けの5月初旬から7月初旬にかけて、例年ドルの需給がタイトになる時期を迎え、2023年や2024年の同時期が典型例ですが、ドル/円は同時期に10円ぐらいの上昇を過去見ています。

と言うことは、先週金曜のニューヨーククローズ156.70が発射台とするならば、単純計算で、この時期に10円上昇するとしたら、7月頭には156.70+10.00=166.70となり、2024年7月2日につけた高値161.95を優に超える上昇になる可能性があります。

当然、この試算は財務省はしているでしょうから、日本政府は円安阻止のためベッセント財務長官にすがる思いで待っていることは、想像に難くないと見ています。

まず、日経新聞がいう「投機的な円売り」は事実と反していると、以前から申し上げています。

大幅なドル高円安が始まった2022年から、2022年と2024年に政府・日銀はドル売り円買いの大規模介入を繰り返し実施したために、基本的に、短期の海外投機筋はドル売りからしか入りませんし、本邦個人投資家層も介入期待から戻り売りかしか入らなくなっています。

確かに、長期トレンドを狙うCTAは、現在円ショートポジションを持っていますが、ゴールデンウィーク中の介入により、円ショートを落とししており、CTAのポジションを反映すると見ている最新の5月5日のシカゴIMMポジションでも、円のネットショートポジションは、61,738枚と、はっきり申し上げてたいしいたことはありません。

それでは、何が円安を引き起こしているかと言えば、日本のドル不足のドル買いという構造問題です。

※日本のドル不足のドル買いとは?
以下のような事情から恒常的に日本ではドル買い圧力が発生しています。
1.実需のドル不足のドル買い 日本は大きく輸入に依存しており、ドル買いが恒常的に発生しています。
さらに、ここにきて、イラン戦争により原油価格が高騰し、原油輸入代金のドル払いは大幅に増えています。
2.個人の外貨運用のドルを中心とした外貨買い 新NISAやオルカンが代表的なものです。
3.デジタル赤字 ネットフリックスのようなサブスクやグーグルなどのサーバーレンタルはドルで米国本社に支払われています。その額は、現在日本の原油輸入総額と並ぶほどになっています。
4.米国への関税支払いなど

この深刻な問題を、投機的な円安と説明して、介入するぞと脅している時点で、事態に対して真正面から立ち向かおうとしていない以上、いくらベッセント財務長官の打ち出の小槌に頼ろうしても無理があります。

いずれにしても、どういうことをベッセント財務長官が言って、次の訪問国である韓国に向かうのか注目しています。

注意しておきたいことは。同氏が日本にわざわざ来られるという印象を残す報道がされていますが、あくまでも、米国の東アジアおける戦略の一環としての日本・韓国訪問だという認識を持つ必要があると思います。

つまり、日本は米国にとって、Only youではなく、one of themであることを理解する必要があります。

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逃げ足速く(損失にこだわらない) 

逃げ足の速さは、マーケットを生き抜いていくためには、必要不可欠なことです。

誰がなんと言おうと、相場は一寸先は闇です。

その中を生き抜いていくためには、もちろん儲けなくてはなりませんが、同時に逃げ足も速くなくてはなりません。

つまり、自分のポジションが可愛いがために、相場がアゲンスト(不利)になっても、しかもさらにアゲンストになる可能性があると気づいているのに、自分のポジションをホールドすることに固執することは、厳に慎むべきことだと思います。

これはどうも相場の状況がおかしいと思ったら、今やめたら持ち値より悪いレートでの決済になるということにこだわらず、やめるべき時はやめることです。

手仕舞いによって、少々の損失は出ても、そのまま手仕舞わなっかったことで被る損失に比べれば、全く大したことはないということが一般的だと思います。

また、逃げ足が速かったことで、次の相場に乗れるチャンスも出てきます。

相場に全勝することは、難しいことです。

利大損少で、利益を極大化することが大切です。

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2026/05/10

Weekly Report(2026/05/10)の要点

□□ 今週の注目点 -------------------------------

特に今回触れておきたい点は、以下となります。

1.ドル/円、目先は底値圏形成の可能性高いが
2.EUR/USD、上昇か
3.GBP/USD、上昇か
4.クロス円、上昇か

--------------------------------------------------

【1.ドル/円、目先は底値圏形成の可能性高いが】の要点

・テクニカル的には、もう少し横ばいかもしれないが、7月初めに向けてドルの需給はタイト
・2023年や2024年を考えると、5月~7月初めに掛け10円ぐらいの上昇はあり得る
・目先、クロス円の上昇が先行する可能性が高い

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※Xでやっておりました「海外投機筋動向」のグレードアップしたものが、「トレードアイデア」の一部として、すべて毎日掲載されます※

※私のモットーは、「儲けてもらうのが私の仕事(魚の獲り方教えます)」です。

※ご質問・ご意見・ご感想お受けします※

当メルマガ会員になることで、私の相場観や見通しや分析法などを、もちろん私の側からもお伝えしていきますが、ご質問・ご意見・ご感想を頂くことで、こちらが想定していなかった疑問や、その時点で聞いてみたいことなどおありになると思われ、ご質問・ご意見・ご感想を通じて双方向の交流が出来ればと考えています。

したがいまして、できるだけご質問・ご意見・ご感想をお受けして行こうと考えております。

※コミュニティー作りを促進※FXトレーダー交流会を一般参加を含め定期的に実施中。

おかしものは、おかしい、ただし...(現実になるには時間が掛かる)

相場の世界だけではなく、世の中のことで、おかしいと思うことは、いろいろあると思います。

そうしたおかしいことは、結局破たんするものだと考えています。

しかし、現実に破たんするまでには、自分で考えている以上に時間がかかるのが普通です。

たとえば、過去に、プロの為替ディーラーが、新聞沙汰になるような大きな損失を出した事件が何度かありました。

そのディーラーは、今の相場水準は状況から考えておかしいと気づき、大きくポジションを張りました。

しかし、おかしいことが破たんするまでに、想像以上に時間がかかったために耐えきれず、結局大きな損失の発生を公表せざるを得ない状況に追い込まれた例は少なくありません。

現在も国の経済政策、中央銀行の金融政策に、おかしいと思うことは、結構あります。

しかし、それが実際におかしい状況になるには、時間がかかると、わきまえておくことが大事です。

そのかわり、おかしいと感じたら、その問題の推移をしつこく追っていくことが大切です。

そして、ひとたび、おかしいことが破たんし始めたら、その時が、ポジションを張る時だと思います。

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