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2026/08/21

アゲンスト時の対処法(対処により明暗分かれる)

ポジションを持っている時、自分の思惑と実際の相場が違っていると、最初は「そんなことはない」という現実否定から始まることが多いのではないかと思います。

しかし、さらに思惑と現実の乖離が大きくなって来た時、ふたつの対処法のどちらを選ぶかで、明暗が分かれると個人的には思っています。

ひとつは、乖離が大きくなっても、それでも尚、「これは、相場がおかしい」と現実否定を続け、ポジションをそのまま維持する方法。

そして、もうひとつは、「どうも自分の考え方が間違っているようだ」と、実際の相場展開を尊重し、いったんポジションを手仕舞う方法です。

個人的には、やはり現実を肯定して手仕舞う方法が良いと思っています。

トレーディングは、我慢してこそ、後が開けるという考え方があることもわかります。

しかし、アゲンスト(不利)の状況に耐えることによる精神的体力的な消耗を避け、次のトレードのために気力、体力を温存することは、より大切だと思います。

また、自分がポジションを切ったら反転するのではないかという、ある種の恐怖は誰しも抱きます。

しかし、それは、手仕舞いを遅らせます。

アゲンストのポジションを持つ我慢の限界までポジションをキャリー(持ち続ける)し、さらに相場がアゲンスト方向に進んでしまうと、我慢もこれまでとロスカットするために、その後反転してしまうことが多いと言えます。

その面からも、早めに手仕舞って、次のチャンスを狙うことが大切だと思います。

何より言えることは、「相場は、これ一回限りではない」と、ひとつの相場に執着しないことだと考えています。

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ロスカットの嵐(クロス円の怖い一面)

これも、よくディーラーの間で使う言葉です。

つまり、ロスカットが集中して出ている時の様子を表しています。

リーマンショックの時。これに端を発した金融危機により、特にクロス円が大暴落を演じました。

あの時、たとえば、GBP/JPYは9月の195円台から翌10月には139円台へ56円の暴落、またAUD/JPYは9月の89.00近辺から10月には55円台へ34円の暴落となりました。

GBP/JPYもAUD/JPYも、それぞれのクロス円としての流動性のあるマーケットはありませんので、それらでロングを持っていた向きは、GBP/JPYならGBP/USDとドル/円に分解してそれぞれを売り、AUD/JPYならAUD/USDとドル/円に分解してそれぞれを売って、マーケットから脱出しようとしました。

その結果、リアルなマーケットでは、GBP/USDは急落するは、AUD/USDは急落するは、そしてドル/円は急落するという全部売り状態となりました。

まさに、これがロスカットの嵐です。

これほどすさまじいロスカットは、稀にしか起きませんが、何かの突発的な事件・指標発表・イベントなどをきっかけに、いつでも起りえると見ておくべきだと思います。

したがい、こうしたリスクを回避するためには、常日頃から、現在の世界情勢やマーケットが何をテーマにしているかといったことについて、アンテナを張って、気をつけておく必要があります。

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2026/08/20

理由は後からついてくる(チャートからのサインを無視しない)

相場には、上がるにも下がるにも、それなりの理由がある場合ももちろんありますが、相場が先に走り出してから、理由が後追いしてくることも結構あります。

それは、たまたま自分自身がその理由に気づいていなかったということもありますが、そればかりではなく、マーケット自体が事前になにかを察知して、もっともらしい理由を待たずに相場が動き出すことがあります。

この相場の動き出しそうな気配は、チャートから結構読み取ることが出来ます。

理由ははっきりしないが、チャートを見る限りでは、どうも動きそうな気配を感じることは、皆さんも経験されているのではないかと思います。

この時に、理由がはっきりしないからと、チャートから発せられるサインを無視することは簡単です。

しかし、チャートは、マーケット参加者の怯えや不安、また期待といったいろいろな感情の集約だと個人的には捉えており、事が公になる前に相場が動き出し、チャートに変化を与えているのではないかと考えています。

たとえば、「沈没する船からネズミがいなくなる」と言われますが、まさにそうした本能的な逃避行動に相通ずるような動きをマーケットもすることをチャートは知らせてくれているように思います。

したがい、チャートに見慣れることが大事です。

そして、ちょっとしたチャートの変化に気づいた時にそのことをを無視しないことです。

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買いが引く(様子を見たい)

これも、ディーラーの間で、よく使う言葉です。

相場が大きく下げる局面では、輸入企業のような実需や機関投資家などの顧客が、銀行に指していた買いオーダーをいったんキャンセルしてくることがあります。

これを、「買いが引く」と言います。

それは、下げに勢いがあれば、より安いレートで買うことができるのではないかという理由もありますし、どうも当初考えていた相場観とは違うため様子を見たいということもあります。

これにより、それまであった買いオーダーが消えますので、マーケットのリクイディティー(流動性)が低下、言い換えれば、マーケットが薄くなります。

そのため、下げやすくなり、売りで攻めているディーラーやファンドといった投機筋は、勢いづくことになります。

ただし、輸入企業のような実需や機関投資家などは、買いオーダーをキャンセルしたからといって、買いの需要がなくなったわけではなく、単に様子をうかがっているだけですので、売りも一服して下げ止まると、再び買いオーダーを入れてきたり、また成行で買ってきます。

それまでには、投機筋は売りで攻めたことにより相当ショートになってきていますので、実需あるいは機関投資家からの買いの復活は、ボディーブローのように効いてきます。

特に、安値圏で、戻りもないけれど下げることもできなくなっている局面は、こうした実需等の買いが戻ってきていることを意味することが多く、少なくともこのような状況では、ショートであればいったん買い戻した方が得策だと思います。

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2026/08/19

マーケットを壊さないように(超大口トレードの舞台裏)

ポジションメイク(ポジションを作る)は,慎重に行われるのが一般的ですが、たとえば10億ドルの超大口のポジションを作るときには、「マーケットを壊さないように」と、より慎重に行われます。

この「マーケットを壊さないように」とは、どういうことなのかお話してみたいと思います。

一時に超大口の売りなり買いなりをすると、いっぺんにマーケットが、売りだらけになったり、買いだらけになって需給バランスが崩れてしまいます。

たとえば、超大口の売りがいっぺんに出ると、何か大きな売りが出ていると、瞬く間に他のマーケット参加者が気づき、買いが引いてしまいます。

そのため、大きく売ろうとしても、買いが引いてしまっているため、わざわざ安いプライスでしか売れないということになってしまいます。

そのため、マーケットの買いが引かないように、静かにゆっくりと、つまり「マーケットを壊さないように」売ることになります。

超大口ともなると、それこそ1週間がかりで売ることもあります。

また、たとえば、売る前にマーケットで少し買って、買い気が強いとマーケットに思わせておいて徐々に売ったり、実際にマーケットの買いが強い時に、あえて売るということも、マーケットを壊さないようにするために行われています。

こうして、隠密裏に静かに超大口の玉を売り終わると、もちろん、その売りを抱えてしまってロングになった多くのマーケット参加者がいるわけで、ボディーブローのようにそのロングの重みがズシリと効いてきて、その後、突然相場が崩れることがあります。

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ブル アンド ベア(売買の手信号)

相場が上昇して強気になることをブル(Bull、雄牛)、逆に相場が下落して弱気になることをベア(Bear、熊)と言います。

なぜ強気がブルで、弱気がベアと言うのだろうと思われることと思いますが、これはそれぞれの猛獣の闘う動作からきています。

ブル(雄牛)は、敵に向かって角を下から上に突き上げて闘います。

そのため、上昇を狙って買いで闘うことを象徴してします。

一方、ベア(熊)は、敵に対して、腕を上から下に振り下ろして闘います。

そのため、下落を狙って売りで闘うことを象徴しています。

インターバンクでも、電子取引が活発に行われるまでは、インターバンクディーラーがアシスタントを通じて他の銀行にプライスを求め、アシスタントが伝えるプライスをインターバンクディーラーが買いたい時は、手のひらを下から上に掬い上げる動作をすることで、買いの指図をアシスタントに伝えていました。

一方、手のひらを上から下に振り下げると売りの指図となりました。

これは、喧騒に包まれているディーリングルームで、正確に相手に指図を伝達するのには必須のことでした。

また、顧客担当のセールスディーラーが、インターバンクディーラーが出したプライスを顧客に伝え、顧客が買ってきた場合は、人差し指を上にピンと立てることで、今もインターバンクディーラーに伝えています。

一方、顧客が売ってきた時は、人差し指を真下にピンと向けて、インターバンクディーラーに伝えています。

そうしたディーラー間の伝達動作が、ブル(雄牛)とベア(熊)それぞれの闘う動作に由来していることは、意外と知られていません。

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2026/08/18

ドンと落ちる(ロングの投げ相場)

下げ相場の時、値動きが、上に戻りきれず、ズルズルと下げ続けるような場合があります。

こういう地合いは、まず間違いなく、ロングのポジションが解消されておらず、ロングを抱えて踏ん張っている時です。

この状態から、早期に反転上昇するのはかなり難しく、たとえ反転するにしても、結構な時間が掛かります。

特に、ドル/円では、こういう場面が良く見受けられます。

それに比べて、一気にドンと落ちてしまって、マーケットに残っていたロングが短時間に解消されると、逆に上がりやすくなります。

つまりは、ロングで攻めたはいいけれど、いずれ上げるとは思いながらも、目先のジワジワ下げが続きそうなら、このままでは戻しきれないと判断し、早めにいったんロングのポジションを手仕舞い、次のチャンスを待つことが大事だと思います。

特に、手仕舞った後、ドンと落ちたら、それからの反発を確認してから、再びロングで入り直しても遅くないと、個人的には思っています。

これは、ダメだと思ったらいったん全部投げて、新たにやり直すという点では、米国流のスクラップ・アンド・ビルド(壊して立て直す)の発想に近いと思います。

要は、固執せず、自分の否は否として認め、やり直すことが大切だと思っています。

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4つの相場の過程と対処法(トレンド相場とレンジ相場)

相場は、まずトレンド相場とレンジ相場に大別できます。

最低限、これらの全く性格の異なった相場の特徴を理解しておかなければ、相場には勝てません。

トレンド相場とは、もちろん、直線的ではありませんが、蛇行しながらも、一方向に持続的に進む相場です。

ある意味では、正しい方向にポジションを持ち続ければ儲かるという相場です。

一方、レンジ相場は、ある一定の値幅の中で、往ったり来たりを繰り返す相場で、トレンド相場のように一方向に相場を持ち続けても、儲かりません。

レンジのおおよその上限下限を決めて、上がるなら買い、下がるなら売りを繰り返すことがレンジの期間のしのぎ方です。

そして、トレンド相場とレンジ相場に大別しましたが、実は、この他にふたつの相場の過程があることを覚えておかなければなりません。

ひとつは、トレンド相場からレンジ相場への変わり目、そしてもうひとつはレンジ相場からトレンド相場への変わり目です。

特に、トレンド相場からレンジ相場への変わり目は、もっとも難しく、折角トレンド相場で手にした儲けを大きく吹き飛ばしてしまいがちな危険な過程です。

この過程に入ったどうかは、相場が激しくまた脈絡なく上下動を繰り返しますので、それでわかります。

それに気づいても、この激しい上下動を無視するのは禁物です。

気づいたら、兎も角も、トレンド相場で儲けた利益は確定し、休むことが大切です。

今までのトレンド相場のつもりで取引をすると、いとも簡単に大やられする危険性が極めて高いと言えます。

最後に、レンジ相場からトレンド相場への変わり目ですが、これはうまくすれば、大きな利益につながるチャンスを得ることができます。

レンジ相場からトレンド相場への変わり目では、レンジの中でもさらに値幅が収斂してきます。

日足で、寄付きと引け値がほぼ同水準で上下に短めのヒゲが出る、いわゆる寄せ線が出た時がトレンド相場が始まるタイミングになることが、多いと言えます。

トレンド相場開始にあたっては、レンジブレイク的な相場のエントリーが良いと思われます。

このように、相場には合計四つの過程があり、難易度が違いますので、まずは、今が、どの相場の過程にいるかを見極められるようになること、そしてそれぞれの過程に対しての適切な対応ができるようになることが、相場を生き抜いていくためには、非常に大事です。

各相場の過程に合わない対応をするとこっぴどい目に遭うことは、私がかつて身を持って実証しています。

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2026/08/17

ポジショントーク(相場を都合よく話す)

自分のポジションに都合が良いように相場を語ることを、ポジショントークと言います。

結構、ディーラー同士で相場について話しても、実はポジショントークであることがよくあり、お互いに同意見だったりすると、百万の味方を得たように話は盛り上がり、自らのポジションがいかに正当か確認することになります。

しかし、相場は冷徹なもので、その相場観が木っ端微塵に粉砕されることも珍しくはありません。

今の話は、相場の格言に「相場は、連れをつくらず」とありますが、それにも相通ずるものがあります。

また、ポジションを持つことよって、相場の見え方が違ってきます。

同じ相場を見ても、ロングのポジションを持てば上値が重く感じられますし、ショートのポジションを持てば下値が堅く見えるものです。

また、ポジションを持っていない時には、相場が素直に見えるという感想も良く聞きます。

このように、ポジションを持つということが、いかにメンタルな部分に影響を与えるかがわかります。

したがって、ポジションを持っていても、客観的に相場が見れるようになること、そしてどうも自分の見方が間違っているとわかった時に、早々にやめることができるようになることが、大切になるわけです。

しかし、言うは易く行うは難し(かたし)ですが、意識して客観的に見るクセをつけることが大事です。

くれぐれも、自分自身に、ポジショントークをしないように心掛けたいものです。

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高値掴み、底値売り 

高値掴み(たかねづかみ)という言葉があります。

その意味するところは、高値で買ってしまうことですが、高値を掴んで(買って)しまったがその後下げてしまって苦しい思いをするといったニュアンスが含まれています。

高値で買ってしまうのが、良い場合と悪い場合があります。

良い場合は、その相場が上昇トレンドの時で、この場合は、むしろ節目を抜けてきたら積極的に高値を買っていくことが勝因につながります。

悪い場合は、レンジ相場の時や下落トレンドにいる時で、これは、まさに高値掴みとなり、その後の下落に苦しむことになります。

買いの高値掴みとは逆に売りの場合は、底値を叩くとも言いますが、底値売りです。

これもまた、底値を売って良い場合と悪い場合があります。

良い場合は、下落トレンドで節目を下に抜けてきた時であり、悪い場合は、レンジ相場か上昇トレンドの時となります。

このようにポジションを持つ時点における相場つきが、今どうなのかということを事前に認識しておくことが必要で、相場つきに応じて、レンジブレイク的なエントリーの仕方をして良い時か悪い時かを判断する必要があります。

高値掴みも底値売りも、往々にして、気持ちが先走って実行してしまいがちですが、まずは冷静に相場つきを認識することが大事だと言えます。

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