レンジ相場入り
ニューヨークダウは、発表された9月の米鉱工業生産が-2.8%(予想-0.8%)と大幅低下したほか、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が-37.5(予想-10)と極めて低い水準に落ち込んだことから、米景気後退懸念が一段と強まり、一時380ドルを超える下げとなりました。
しかし、その後売られ過ぎ感から買い戻しが入って大幅上昇に転じ、前日比401.35ドル高の8,979.26ドルで取引を終えまし
た。
原油価格は、週間石油在庫統計で原油在庫が市場予想以上に増加し、景気悪化が原油減退につながっていると受け止められたほか、今後もその流れは続くとの思惑が売りにつながり、一時節目の70.00ドルを割り込みましたが、結局4.69ドル安の72.15ドルで引けました。
為替は、弱い経済指標に反応し、いったんはドル高円高に向かいましたが、ニューヨークダウが上昇に転ずると反発し、結局、往って来いの相場になりました。
今の相場は、レンジ相場であり、モメンタム(勢い)が弱いため、マーケットのポジションの偏った方の逆にしか動きませんので、こういう時は、マーケットの上げ下げにかじりつくのではなく、一歩下がって冷めた目で見ることが大事です。
たぶん、今月の終わりごろまで、レンジ相場は続くのではないかと見ています。