クロス円、抵抗はあるものの下落か
ニューヨークダウは、発表された3月の米小売売上高が-1.1%と予想0.3%を大きく下回り、個人消費の先行き懸念が強まったことから売りが優勢となりました。
また、オバマ米大統領が講演で「(米経済)はまだ危機を脱していない」と述べたことも買い見送りムードを強め、前日比137.63ドル安の7,920.18ドルと続落して引けました。
ニューヨークダウの日足が頭が丸く上値が限られていることを示すラウンディング・フォーメーションを形成しつつあるのが気になります。
米国債10年物利回りは、発表された米小売売上高や米生産者物価指数が弱く、逃避的な買いが入り、暫定値ながら、前日比0.075%下げて2.783%で引けました。
原油価格は、同じく発表された米小売売上高や米生産者物価指数を受けて景気の弱さが改めて確認され続落し、前日比0.64ドル安の49.41ドルで引けました。
金価格は、ドルが円以外の通貨で堅調に推移したため売られ、前日比3.80ドル安の892.00ドルで取引を終えました。
為替相場は、一昨日上げたEUR/USDは反落、ドル/円はレンジの下限98.50近辺まではいたりませんでしたが、98.70-75近辺まで下落、その結果、EUR/JPYはじめクロス円が下落となりました。
ここからEUR/USDが主導するか、ドル/円が主導するかはわかりませんが、結論的には、クロス円が下がるように見ています。
ただし、クロス円は、まだ上に引っ張られる力も残っていますので、あまり突っ込み売りはしないほうが良いように思います。