ニューヨークダウは、発表された4月の米ADP雇用統計発表が、-49.1万人と予想の-64.3万人を大幅に改善し、雇用情勢の回復を示す内容だったため、米景気の底打ち期待が広がり、買いが先行しました。
翌7日に結果が発表予定の、大手金融機関を対象にした米政府の資産査定(ストレステスト)に関しては、米主要メディアが、米政府が米銀大手バンク・オブ・アメリカに対し、約340億ドルの資本不足にあると指摘したと報じました。
しかし、ストレステストの結果が、全体的には懸念したほど厳しいものにならないと市場では受け止められ、前日比101.63ドル高の8,512.28ドルと今年1月9日以来、約4ヶ月ぶりに8,500ドル台を回復しました。
米国債10年物利回りは、前日とあまり水準は変わらず、暫定値ながら前日比0.008%下げて3.152%で引けました。
原油価格は、米週間石油在庫統計で原油在庫が60万バレルと予想ほど増加していなかったことで買いが優勢となり、前日比2.50ドル高の56.34ドルで引けました。
金価格は、景気の先行きに対する楽観的な見方もあり、商品市場全体に資金が流入する中、金も買われ、前日比6.70ドル高の911.00ドルで取引を終えました。
為替相場、予想より大幅改善のADP雇用統計の結果に、発表直後、ドル/円、クロス円に買いが集中しました。
しかし、結局は、翌7日、そして8日と続く、BOE金融政策決定会合、ECB定例理事会、ストレステストの結果発表、4月の米雇用統計といったビッグイベントを前に買いは続かず、軟化しました。
ただし、GBP/JPY、AUD/JPY、NZD/JPYなどはしっかりしており、潜在的なこれら通貨ペアの強さを感じます。