良くわからない時の短期売買
ニューヨークダウは、発表された米銀大手シティグループとバンク・オブ・アメリカの決算が、いずれも黒字を確保したほか、6月の米住宅着工件数が58.2万件(予想53万件)と2ヶ月連続の増加を示したことで底堅く推移し、前日比31.74ドル高の8,743.56ドルと5日続伸して取引を終えました。
尚、取引終了後に、IBMが好決算を発表しました。
米国債10年物利回りは、住宅着工件数が予想外の増加を示したことで再び上昇に転じ、暫定値ながら前日比0.076%上げて3.645%で引けました。
原油価格は、米住宅着工件数が予想外の増加を示し、エネルギー需要の回復期待が高まり、前日比1.54ドル高の63.56ドルで引けました。
金価格は、原油価格が7月7日以来の63ドル台を回復するなど商品市況に連動し、前日比2.10ドル高の937.50ドルで取引を終えました。
為替相場は、米銀大手が黒字決算、米住宅着工件数も良い数字ということで、ドル安円安相場となり、ドル/円やクロス円、そしてEUR/USDやGBP/USDが買われましたが、ニューヨーククローズが近づくとしっかり利食いの売りが入り反落しました。
要は、一見強そうなニュース・指標が出ていろいろなプロダクツが強含んでも上げ幅は大したことはなく、結局長めの方向性がはっきりしないため、短期のトレーディングが中心になっていることがわかります。
来週も、相場の先行きへの不透明感は変わらないものと思われ、こうした短期売買が中心になりそうです。