ブル(強気)なムードに包まれてはいるが...
ニューヨークダウは、オープン前に発表された中国の第2四半期GDPが前年同期比7.9%上昇したことから、中国経済の急回復で、資源やインフラ需要が再び高まるとの見方が広がり買い優勢となりました。
その後、発表された7月のフィラデルフィア連銀景況指数は-7.5と予想の-5.0より悪く売られはしたものの、ノンバンク大手CITの経営危機には反応薄でした。
その後、米経済に厳しい見方を示してきたルービニ・ニューヨーク大学教授が米国の景気後退終了に言及したことで景気悲観論が後退し急上昇し、結局前日比95.61ドル高の8,711.82ドルと6月12日以来となる8,700ドル台を回復して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、やや軟化し、前日比0.03%下げて3.57%で引けました。
原油価格は、景気回復期待でニューヨークダウが騰勢を強めたことで続伸し、前日比0.48ドル高の62.02ドルで引けました。
金価格は、3日続伸の反動で下落し、前日比4.00ドル安の935.40ドルで引けました。
為替相場は、7月のフィラデルフィア連銀景況指数が悪くドル高円高気味になりましたが、米経済悲観論者として知られるルービニ・ニューヨーク大学教授が米国の景気後退終了に言及したことで再びドル安円安となりました。
基本的に、マーケットはブルセンチメント(強気心理)の熱気に包まれ、何が何でも、ドル/円、クロス円、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルを、事あるごとに買おうとしています。
それは、あたかも牛の大群の暴走のようです。
しかし、日足などで見る限り、買い気が強いわりには上げておらず、ここは、ブルな熱気に振り回されず、冷静にマーケットを見ておく必要があると考えています。