原油高で、EUR/USD上値テスト
ニューヨークダウは、発表された米第2四半期GDP・改定値が-1.0%と予想-1.5%を上回り、また週次の米新規失業保険申請件数も57.0万件(予想56.5万件)で前週比1万人減となり3週間ぶりに減少に転じました。
しかし、米連邦預金保険公社(FDIC)が第2四半期末の問題金融機関が416行と、第1四半期末の305行から4割近く増加したと発表したことから、一時80ドル超下げました。
その後、航空機大手ボーイングの急伸や原油価格の上昇に反発し、前日比37.11ドル高の9,580.63ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウや原油価格が反転したことから利回りも上昇し、暫定値ながら前日比0.026%上げて3.459%で引けました。
原油価格は、下落していたニューヨークダウがプラスに転じたため、一気に買い戻しが強まり、前日比1.06ドル高の72.49ドルで引けました。
金価格は、原油価格が上昇したことや、為替市場でEUR/USDなどでドル売りが優勢となったことから小幅高となり、前日比1.50ドル高の947.30ドルで取引を終えました。
為替相場は、原油価格と相関関係にあるEUR/USDが、原油の上昇に素直に反応した格好です。
EUR/USDのレジスタンスゾーンである1.4400-1.4450近辺を試し始めており、今日が金曜で来週に向けての方向性が決まる日だけに、EUR/USDのさらなる上値テストの可能性は高いと思われます。
ドル/円は、昨日のEUR/USDの上昇(ドル売り)にドル売りで反応しましたが、確かに上値は重い状態です。
しかし、反面、93円台以下、さらに92円台以下の買い意欲も旺盛なことから売り買いの攻防が予想されますが、個人的には底値固めをするものと見ており、いずれ、ドル/円、クロス円は反発するのではないかと考えています。