ドル/円、本日の東京オープンに注目
ニューヨークダウは、発表された米第2四半期GDP・確報値発が-0.7%と予想の-1.2%よりも上方修正され、第3四半期のプラス成長につながるとの期待が強まりました。
一方、発表された9月の米ADP雇用統計は-25.4万人と予想の-20万人を上回り、雇用情勢の厳しさが改めて示されました。
さらに、発表された9月シカゴ購買部協会景気指数は46.1と予想では52.0への改善を予想していただけに失望は大きく、売り圧力が強まりました。
一時、原油価格や金価格などの上昇につられ上昇する局面もありましたが、結局前日比29.92ドル安の9,712.28ドルで取引を終えました。
米国債10年物は、弱い経済指標で利回りが低下する一方、株式の持ち直しで上昇するなど上下動の激しい展開の末、前日比0.013%上げて3.303%で引けました。
原油価格は、週間石油在庫統計で、ガソリン在庫が大幅に減少し需給が逼迫するとの見方が強まり急騰し、前日比3.90ドル高の70.61ドルで引けました。
金価格は、ドル安の動きを受けて上昇し、前日比14.90ドル高の1,009.30ドルと1週間ぶりとなる1,000ドル台で取引を終えました。
為替相場は、確たる方向感は示しませんでした。
ドル/円に関しては、昨日のニューヨーククローズで9月の月足が確定する日でした。
ドル/円の月足の実体ベース(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で、今年の安値にあたる2月の寄り付きである2月2日の東京オープン89.69を下回るかに注目していました。
しかし、ニューヨーククローズは、暫定値で89.70-73近辺と非常に微妙なところでの引けとなり、微妙な結果でした。
それだけに、本日の日銀短観発表直後に決まる10月の月足の寄り付きである東京オープンが注目されます。