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2009/11/30

為替相場はドリフト(漂う)状態

ニューヨークダウは、ドバイ金融当局者が、「ドバイ・ワールドの債務を保証しない」と発言したと伝わったことで、ドバイ債務問題への懸念が改めて台頭しましたが、アラブ首長国連邦中銀が追加資金供給の実施を発表するとともに、金融機関を支援するとの立場を強調したため、懸念はやや後退し買い戻されました。

また、発表された11月のシカゴ購買部協会景気指数は56.1と予想の53.0を上回り、買い安心感が強まり、前週末比34.92ドル高の10,344.84ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、アラブ首長国連邦中銀が内外の金融機関に対する流動性支援を発表したことで、ドバイ懸念が後退し、序盤こそ上昇しましたが、その後はじりじりと低下し、前週末比0.009下げて3.196%で引けました。

原油価格は、発表された米シカゴ購買部協会景気指数が予想に反して上昇したことや、英政府が英国籍のヨット乗組員5人がイランで拘束されていると発表したことによる緊張感の高まりから買いが強まり、前週末比1.23ドル高の77.28ドルで引けました。

金価格は、U.S.Dollar Indexが下げ渋ったことや、このところの最高値更新を続けたことで利益確定の売りが入ったものの、ドルの先安観は依然として強く、再び上昇し、前週末比6.80ドル高の1,182.30で取引を終えました。

為替相場は、ドル/円、クロス円は、いったんは下値を試そうとしましたが、本邦通貨当局(政府・日銀)による為替介入への警戒感は払拭できず、その後どっちつかずの横這い状態となりました。

EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルにも、このドル/円、クロス円のどっちつかずの状態は伝染し、狭い値幅での取引に終始しました。

為替介入に対する警戒感により、ショートは振れない、だからと言って、ロングにしても上値が重たいということで、やる気が萎んで、相場が膠着しています。

返って、実際に為替介入が実施された方が相場に動きが出ますが、やるぞやるぞと口先介入を繰り返すばかりですと、このようなやる気の失せた相場が続くものと思われます。

やる気のない相場を本邦通貨当局が狙っているとしたら、それはそれなりに成功でしょうが、ショートが出来ない分、上値は限られるものと思われます。

2009/11/29

ダイナミックな相場は大掴みで見る

ドル/円、クロス円、そしてEUR/USDなど円以外の通貨の対ドル、つまり全体的に強めです。(ドル安円安)

相場の調整期待が高いように思われます。

ドル/円、クロス円の動きがダイナミックになっていますので、あまり目先の値動きばかりにとらわれず、大掴みで相場を見ることも、このような相場局面では必要だと思われます。

これからの展開は

先週は、久々にドル/円が主役となりました。

既に、ご案内のように先週金曜の引け値は86.52となり、週足ベースでは、今年1月26日の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)の安値である88.45を大きく下回って引け、新たに売りサインが出ています。

1月26日以降の実体の高値が4月6日の100.56であり、実体の安値88.45との差が、100.56-88.45=12円11銭となり、先週金曜のニューヨーククローズが88.45を下回ったことで、88.45から12円11銭下げる可能性が出てきており、週足の目標点は88.45-12.11=76.34近辺となります。

ただし、それでは、真ッさかさまにこのまま落ちるかと言えば、たぶんそうはならないと見ています。

週足ベースでドル/円を見てみますと、2007年7月から下降トレンドが始まり、下げで突っ込んで下ヒゲを出してはある程度戻し、そしてまた下げるということを繰り返していることがわかります。

反発の大きさと下ヒゲの長さの間には完璧な相関性はないようですが、少なくともある程度は戻すと見ておくべきではないかと思われます。

したがって、今週は、ドル/円の下降トレンドのパターンである下ヒゲを出して突っ込んだ後の戻しの局面が中心になると思われます。

しかし、消去法で考えれば、米FOMCが24日(火)に発表した議事要旨で「秩序だったドル安」とドル安を容認する姿勢をにじませていたこともあり、ドル離れは続くものと思われます。

また、今回のドバイ・ショックによって湾岸諸国と取引関係が多い欧州銀行の収益への警戒感が高まっていることで、欧州通貨もダメ、加えて豪州系銀行も今回のドバイ・ショックに引っ掛かったもようです。

となると、トレンド的に、円に買いが集まっても仕方がないのではないかと思います。

このように、基本的に円高になりやすい土壌ではありますが、マーケット参加者の多くが同じような見方になってきていると思われます。

したがって、ドル/円、クロス円のショートができやすい分、どうしても戻しが起きやすくなり、入るのが難しい相場になるだろうと見ていますが、機が熟せば、再び下落を開始するものと思われますので、焦らずタイミングを待つことが大事だと思います。

2009/11/27

ドル/円に新たに売りサイン

ニューヨークダウは、ドバイ・ショックにより、新興経済国の象徴的な存在だったドバイで政府系企業の資金繰り難が表面化し、他の新興国も問題を抱えているのではないかとの懸念が広がり、利食い売りが先行し、一時233ドル安まで下げました。

ただ、欧州株が落ち着きを取り戻したことから下げ渋り、取引は午後1時まで短縮された上で、前営業日比154.48ドル安の10,309.92ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドバイ・ショックによる金融不安の再燃が懸念されたほか、新興国中心に支払い問題が顕在化してくる可能性が意識されリスク回避の買い(利回り低下)が入り、前営業日比0.068%下げて3.202%で引けました。

原油価格は、ドバイの政府系開発会社ドバイ・ワールドが債務支払いの延期を要請したことを受けて、金融不安の再燃が懸念され、原油には売りが集まり、前営業日比1.91ドル安の76.05ドルで引けました。

金価格は、ドバイ・ショックによるリスク回避のドル高を受け、一時1,133.00ドルまで急落しましたが、ドル高が一服すると買い戻しが入った上、各国中銀が金準備を拡大するとの思惑も根強く、前営業日比13.10ドル安の1,175.50で取引を終えました。

為替相場は、有事のドル買いが入り、一時EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルやドル/円もドル高方向に動きましたが、長くは続かず、ドル安方向に戻しています。

最も注目していたのは、先ほど引けたドル/円のニューヨーククローズによって完成された週足です。

週の引け値は86.52-55近辺となり、週足ベースでは、1月26日の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)の安値である88.45を大きく下回って引け、新たに売りサインが出ています。

1月26日以降の実体の高値が4月6日の100.56であり、実体の安値88.45との差が、100.56-88.45=12.11となり、先ほどニューヨーククローズで88.45を下回ったことで、88.45から12.11下げる可能性が出てきており、週足の目標点は88.45-12.11=76.34近辺となります。

ドル/円は、まだまだ下げ余地がありそうです。

ミズラン(Mizlin) Part.93  

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

焼津(やいづ)さかなセンター
住所:静岡県焼津市八楠4丁目13番地の7
TEL:054-628-1137

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

こちらは、今や、全国各地で人気スポットとなっているさかなセンターの草分け的存在です。

東名高速焼津インターチェンジからホントにすぐのところにあり、極めて交通至便です。

昭和61年に、それまでの焼津食品卸センターの西側に建設され、卸センター入店者、駅前朝市の店、企業団体の組合員の入店により、焼津市と企業団体の共同出資による第三セクター方式で、焼津さかなセンターは開業されました。

同時に現組合の前身である、入店者組織の焼津さかなセンター振興会を発足し、平成11年には、協同組合焼津さかなセンターとなって、現在は64の組合員が出店しています。

悪名高き第三セクターの中では、稀に見る成功例だと言えると思います。

広いセンター内は、お店がびっしりで活気に溢れています。

各店頭は、新鮮な海産物で埋め尽くされ、目移りしてしまいますが、これはと思うお店では、値引き交渉も可能です。

静岡特産の「桜海老」「しらす」「生しらす」「鯵」「黒はんぺん」「なまりぶし」なども、もちろん、安く手に入ります。

「なまりぶし」は聞きなれないかもしれませんが、生の鰹を解体し、蒸す、茹でるなどの処理を施した一次加工食品で、言ってみれば、やわらかい鰹節という感じで、臭みもなく適当に切ってお醤油をかけて、温かいご飯と一緒に頂くとと美味です。

あと、場内メインゲート横には、1,050名収容の「いきいきさかな大食堂、渚」が営業しており、新鮮な魚介類をその場で頂くことが出来ます。

2009/11/26

ドバイ・ショック

ニューヨークは、感謝祭で休場でしたが、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国政府の政府系企業が、債権者に対し債務繰り延べを要請したと伝わりました。

このため、ドバイへの貸出しの多い英主要銀行が不安視され、ロンドン株式市場の株価は、金融株を中心に大幅下落し、前日終値比170.68ポイント(3.18%)安の5194.13で取引を終え、またパリ、フランクフルトの各株式市場も、前日比3%を超える下落となりました。

尚、ロンドン証券取引所のシステム障害で、午前を中心に半日にわたり取引がストップしたことも、地合いの悪化を増幅させたもようです。

為替相場は、この「ドバイ・ショック」により、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルが下落した(ドル高)ことから、クロス円が軒並み下落しました。

日足でクロス円を見てみましても下げ止まり感はなく、本日も続落する可能性があります。

そして、クロス円の下落が、ドル/円をさらに押し下げる可能性がありますので、十分な警戒が必要です。

2009/11/25

ドル離れ加速

ニューヨークダウは、金価格が過去最高値を更新するなど商品相場の上昇に加えて、発表された10月の米耐久財受注額が-0.6%と予想の0.5%に反して減少しましたが、週次のの新規失業保険申請件数が46.6万件と予想の50万件より少なかったほか、10月の個人消費支出が0.7%と予想の0.5%をやや上回ったことも支えとなりました。

結局、前日比30.69ドル高の10,464.40ドルと、今年の最高値を更新し、2008年10月以来1年1ヶ月ぶりの水準に上昇しました。

米国債10年物礼回りは、7年債入札に対する需要が旺盛だったことから低下し、暫定値ながら前日比0.042%下げて3.260%で引けました。

原油価格は、発表された米経済指標は強弱まちまちだったものの、米週間在庫統計は警戒されたほど弱い内容とはならず、買い戻しが強まり、前日比1.94ドル高の77.96ドルで引けました。

金価格は、インドが金の追加購入を検討していると報道されたことで、中央銀行による金準備拡大の思惑が膨らみ、最高値を更新し、前日比21.20ドル高の1,188.60ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円が、88.00近辺のサポートがブレイクし、大量のロングのロスカットを巻き込んで下落し、日足のポイントだった88.39を大きく下回って引けており、新たに売りサインを出しています。

また、昨日出たニュースの中では、上記でもご紹介のインド中銀の金追加購入観測やロシア中銀が外貨準備の一部をカナダドルで運用する準備を進めていることを明らかにしたことなど、ドル一辺倒からの脱却を目論んだ動きが相次ぎ、ドル離れが加速していることがわかります。

結果として、昨日の相場はドルの売り相場となったため、クロス円の動きはやや円高ながらも限定されました。

全体的なドル安が明らかになっているだけに、ドルショートが出来やすくなっており、あまり売り急がず、じっくりと相場に入るタイミングを見たほうが良いように個人的には思います。

2009/11/24

戻りが限られたドル/円

ニューヨークダウは、発表された米第3四半期GDP・改定値が2.8%と予想の3.0%を下回り、景気刺激対策によるGDP押し上げ効果を3~4%と算出していたため、これを除くと足元では依然としてマイナス成長が続いていることとなり相場の重しとなりました。

9月のケース・シラー住宅価格指数は-9.36%と予想を-9.15%より悪く、また11月の米消費者信頼感指数は49.5と予想の47.0より改善と、まちまちな結果には反応薄で、結局前日比17.24ドル安の10,433.71ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米GDP改定値で個人消費の伸び市場予想を下回ったほか、米FOMC議事録で米低金利政策の長期化が改めて認識されたことから低下し、前日比0.046%下げて3.303%で引けました。

原油価格は、発表された第3四半期の米個人消費が市場予想よりも下方修正されたことで売りが続き、一時は75.60ドルまで下げ、前日比1.54ドル安の76.02ドルで取引を終えました。

金価格は、ドル相場の方向感がはっきりしなかったことから、値動きも限定的となり、前日比1.10ドル高の1,165.80ドルで取引を終えました。

為替相場は、全体的には、方向感がはっきりせず、往ったり来たりの相場となりました。

しかし、ドル/円の戻りが弱く、潜在的な下落リスクは、依然として大きいと思われます。

ここのところ繰り返し申し上げていますが、ドル/円の日足の当面のポイントは、10月8日の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)の安値である88.39です。

10月8日以降の実体の戻り高値が、10月27日の92.21ですので、この差が3.82あり、もしも、88.39を今日の東京の寄付きないしニューヨーククローズで、しっかりと下回ると、88.39-3.82=84.57近辺が当面の目標となると思われます。

ドル/円、クロス円、常につきまとう下落リスク

システムメンテナンスの完了が遅れ、掲載が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

ニューヨークダウは、発表された10月の米中古住宅販売件数が610万件と予想の565万件を大きく上回り、景気回復期待が強まりました。

また、セントルイス連銀のブラード総裁が、住宅ローン担保証券(MBS)買い切りの延長が望ましいと述べたことが報じられ、量的金融緩和策の延長が投資家のリスク資産投資につながるとされ買いが強まり、前週末比132.79ドル高の10,450.95ドルと、今年の最高値を更新し、昨年10月以来1年1ヶ月ぶりの水準に上昇して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米2年債入札は無難に通過し、暫定値ながら前週末比0.017%下げて3.349%で引けました。

原油価格は、ニューヨークダウの上昇や金の最高値更新を背景に買われましたが、80ドルちょうど付近では利益確定の動きもあって伸び悩み、前週末比0.09ドル高の77.56ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDのドル安推移を手掛かりに投機資金が引き続き流入し、1,174.00ドルまで上昇して最高値を更新し、前週末比17.90ドル高の1,164.70で取引を終えました。

為替相場は、ドル/円、クロス円、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドル、いずれも上げて下げての往って来い相場となりました。

金などの上昇の理由に、EUR/USDでの上昇(ドル売り)を上げていますが、金を上げるための後付け的にEUR/USDが使われ、決してEUR/USDの実態を表しているようには思えません。

結局、EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで、レンジ相場になるかもしれませんが、ドル/円、クロス円は、常に下落するリスクがつきまといます。

2009/11/23

現状見通し

11月24日(火) 6:00 ~13:00の間、システムのメンテナンス作業を実施する関係で、毎朝のコメントは、明日に限り午後になりますが、現状における相場見通しについて、述べておきたいと思います。

今日のアジアタイム、さらにロンドンタイムでは、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで上昇しましたが、たぶんにわかにショートになった向きをスクイズ(崩す)しようとしてロスカットを狙おうとする買い上げだったと思われます。

こうした脈絡のない動きを見ますと、年末のポジション調整に絡んだ諸々の動きが出ていると感じずにはいられません。

しかし、基本的に新規のポジションを作るよりも、英米の本決算を前に既存のポジションをクローズする動きが主となる時期に来ており、結局、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルやクロス円は、下落するものと見ています。

今週26日(木)に米感謝祭がホリデーシーズンのはじまりとされていますが、相場の過去の傾向に照らしてみますと、このポジションクローズの時期は、12月15日前後まで続くものと思われます。

2009/11/22

ドル/円、クロス円、やや円高気味でスタート

ドル/円、クロス円は、やや円高気味でスタートしています。

EUR/JPYは、日足のサポートである132.17近辺にある200日移動平均線を下回って、寄り付いており新たに売りサインが出ています。

流れは、ドル/円、クロス円の下落で良いように思います。

これからの展開は

今週の26日(木)は、ホリデーシーズンを告げる米国の感謝祭となります。

たしかに、11月末に本決算を迎える米系ファンドなどからすれば、感謝祭前後がポジションの手仕舞いとなるところも多いとされますが、この11月、12月の英米勢の本決算にともなう手仕舞いは、過去の例からすると、実際上は12月15日前後までは、続くものと見ておくべきかと思います。

先週の手仕舞い的な動きを見る限りでは、9月の初旬のレイバーデー以降にできたポジションは、個人的には、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルでのロングと、クロス円でのロングだと見ています。

これから12月15日前後までは、そうした既存のポジションを調整するという動きが優先され、新規のポジションメイク(作成)の可能性は低いと考えます。

したがい、EUR/USDなどやクロス円が下げたとしても、後付け的な理由がまことしやかに出るにしても、基本的には既存のポジションを手仕舞っているだけだと見るべきかと思います。

そうした中、ドル/円はどう動くかですが、クロス円のポジション調整からの売りに押されて下げやすくなると見ています。

ドル/円の目先のポイントは、10月8日の日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)の安値である88.39と見ています。

10月8日以降の実体の戻り高値が、10月27日の92.21ですので、88.39との差が3.82ありますので、もしも、88.39をニューヨーククローズないし東京の寄付きで下回ると、88.39-3.82=84.57近辺が当面の目標点になると見ています。

2009/11/20

円買いトライ継続か?

ニューヨークダウは、前日遅くに発表された8~10月期決算が市場予想より悪かったパソコン大手デルが売られ、相場を押し下げましたが、下値では米国の超低金利政策が長期化するとの思惑から押し目買いが出て下げ渋り、前日比14.28ドル安の10,318.16ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、来週実施される大規模な国債入札からの需給悪化懸念から上昇し、暫定値ながら前日比0.028%上げて3.364%で引けました。

原油価格は、ドル高・株安で売りが先行しましたが、終盤にかけてEUR/USDが買い戻されたため、下げ渋り、前日比0.74ドル安の76.72ドルで引けました。

金価格は、一時1,132.50ドルまで下落しましたが、EUR/USDが買い戻されたことで持ち直し、ドルの先安感から押し目買いが強く、前日比4.90ドル高の1,146.80ドルと終値ベースで過去最高値を更新して取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルやクロス円の調整売りが続きましたが、EUR/USDなどは調整一巡後は、値を戻しました。

一方、ドル/円は、動きづらい展開が続きましたが、引け際、来週を見据えた売りなのか、ドル売りが強まり、クロス円も再び小緩んで引けました。

EUR/USDなどは、11月、12月の英米の本決算を控えて、9月以来のロング攻めのポジション(ドル売り)を調整するタイミングに入ってきており、調整売りが出やすくなっていると思われます。

しかし、ドル/円に関しては、引け間際に、来週に向けての相場作りと思われる売りに値を下げており、まだまだ下値を試そうとする意欲を感じます。

来週は、ドル/円、クロス円のさらなる下値トライの可能性は高いものと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.92

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

神田 まつや
住所:東京都千代田区神田須田町1-13
TEL:03-3251-1556

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

「かんだやぶそば」(Part.6でご紹介)と並んで有名なお蕎麦屋さんです。

お店に向かって立つと、左右に戸がありますが、右が入り口、左が出口という暗黙の了解があるようです。

右の戸から入って席に通され、まずは一献。

酒の肴には、天種(てんだね、天ぷらそばに乗る海老などの天ぷら)、親子煮(親子丼に乗る具)、焼き鳥、にしん棒煮、そば味噌を頂きました。

どれも、おいしく、お酒が進みます。

お店を見渡すと、そばにこだわりがありそうなお客さんで一杯です。

着流しの常連とおぼしきお客さんが店内に睨みを利かせていて、店員さんがこちらが呼んでいるのに気づかないと一緒になって呼んでくれました。

また、男性比率の高いお店ですが、一人で来てちゃっちゃとおそばを食べて出て行く粋な女性のお客さんもいたりで、様々です。

おそばは、もりそばを頂きましたが、お酒で火照った舌に、冷たいおそばがおいしい。

さらに、こちらの名物のカレー南ばんうどんも頂きました。

カレーがいいお味でした。

2009/11/19

いったんは買戻しにはなったものの

ニューヨークダウは、アナリストの投資判断引き下げが伝わった半導体大手インテルなど、ハイテク株を中心に利益確定売りが優勢となりました。

また、原油価格が下落し、エネルギーや素材株が売られたこともあり、前日比93.87ドル安の10,332ドル44で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが大幅安となったこともあり、米国債に逃避買い(利回り低下)が入り、暫定値ながら前日比0.022低下し3.342%で引けました。

原油価格は、ニューヨークダウの急落でリスク回避の動きが強まったことや、EUR/USDが一時1.48台半ばまで売られるなど為替がドル高に振れたことも圧迫要因となり、前日比2.12ドル安の77.46ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDでドル買いが進んだ局面では、一時1,130ドルまで下げましたが、その後ドルが売られたことから値を戻し、前日比0.70ドル高の1,141.90ドルと引け値で史上最高値を更新して取引を終えました。

為替は、ドル/円も、クロス円も、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルも、下値を試しましたが、発表された11月のフィラデルフィア連銀景況指数 が16.7と予想の12を上回ったことをきっかけに、買い戻しとなりました。

ただ、短期的な買戻しに過ぎないのではないかと見ており、特にドル/円、クロス円は、相関関係にあるニューヨークダウや米国債10年物利回りも下げてきており、再び下値を試すことになるのではないかと見ています。

特に、来週の方向性が決まる金曜日だけに、十分な警戒が必要だと思われます。

2009/11/18

週後半に新しい動きの可能性

ニューヨークダウは、発表された10月の米住宅着工件数が52.9万件と予想の60万件を大幅に下回ったことがきっかけとなり、利益確定売りが出て、 4営業日ぶりに小反落となり、前日比11.11ドル安の10,426.31ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ブラード・セントルイス連銀総裁が講演で、2012年初頭まで利上げを見送る可能性を示唆しましたが、10月の消費者物価指数が前月比0.3%と予想の0.2%を上回る伸びを示したことで上昇し、暫定値ながら前日比0.039%上げて3.362%で引けました。

原油価格は、発表された週間石油在庫統計で原油在庫は90万バレル減、ガソリン在庫は170万バレル減となったことを手掛かりに続伸し、前日比0.44ドル高の79.58ドルで引けました。

金価格は、低金利政策の長期化期待でEUR/USDが買い戻されるなど為替がドル安に振れたことが手掛かりとなり、一時1,153.40ドルまで上昇し史上最高値を更新して、前日比1.80ドル高の1,141.20ドルで取引を終えました。

為替相場は、全体的、モメンタム(勢い)がなくなってきています。

しかし、個人的には、依然ドル/円に下落の可能性はあると考えています。

この収斂してきている相場は、大きく動き出す直前に起こりやすいと見ています。

今日から、方向性の出やすい週後半に入ります。

今日明日の動きには、注意を要します。

2009/11/17

ドル安調整に終始

ニューヨークダウは、発表された10月の米生産者物価指数が前月比0.3%と予想の0.5%を下回り、インフレ懸念が抑制されFRBの超低金利政策が続くとの見方が改めて強まりました。

また、原油価格など商品相場が底堅く推移し、素材株が買われたことも相場を下支えとなり、前日比30.46ドル高の10,437.42と、連日で2008年10月2日以来ほぼ1年1ヶ月ぶりの高値水準で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された9月の対米証券投資で市場予想を上回る資金流入が確認されたため、米国債の消化懸念が緩和したことや、鉱工業生産、設備稼働率など一連の米生産統計が市場予想を下回ったこともあり、前日比0.009%低下し3.325%で引けました。

原油価格は、EUR/USDなどでのドルの先安感を背景に押し目買いが広がったほか、冬季で暖房需要が伸びるとの見方も相場を下支えし、前日比0.24ドル高の79.14ドルで引けました。

金価格は、利益確定売りが先行しましたが、ドルの先安感で次第に押し目買いが広がり、前日比0.20ドル高の1,139.40ドルで取引を終えました。

為替相場は、米中首脳会談では、人民元改革を、オバマ米大統領が中国側に求めたものの、中国側は「まだ早い」としてしりぞけ、目先の人民元の切り上げの可能性は遠のきました。

ただし、いずれは、人民元の切り上げは避けては通れない道だと思われます。

また、一昨日のバーナンキFRB議長に続き、昨日はトリシェECB総裁が、強いドルに言及したことから、全体的にドル売りの調整となりましたが、それほど大きくはドル高にもならず、マーケットが大きくドル売りにポジションが偏っているわけではないものと思われます。

体制を整えて、再度ドル安を狙ってくるものと思われます。

2009/11/16

米中首脳会談に要警戒

ニューヨークダウは、発表された10月の米小売売上高は1.4%と予想の0.9%を上回り、個人消費の先行きに対する懸念が和らぎ、買いが先行しました。

また、日本の第3四半期実質GDP・1次速報値も、予想を上回る高い伸びとなったことなどを背景に、海外市場が堅調に推移したことも相場の地合いを強めました。

バーナンキ米FRB議長の講演は、超低金利政策の長期化を改めて示唆する内容だったと受け止められ、買いが入り、前週末比136.49ドル高の10,406.96ドルと年初来高値を更新、昨年10月2日以来約13ヶ月半ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、バーナンキFRB議長が景気の先行きに慎重な姿勢を示し、低金利政策の長期化を示唆したことで低下し、暫定値ながら前週末比0.069%下げて3.349%で引けました。

原油価格は、ニューヨークダウが一時150ドル超上昇するなどリスク資産投資が活発化したことで投機資金の流入が加速し、またEUR/USDが1.50台を回復するなど為替がドル安に振れたことも押し上げ、前週末比2.55ドル高の78.90ドルで引けました。

金価格は、ドルの先安感が根強く、ドルの代替投資先として金を買う動きが加速し、一時1,140.50ドルまで買われ、連日の最高値更新を記録して、前日比22.50ドル高の1,139.20ドルで取引を終えました。

為替相場は、全体的なドル安基調の中、特に本日17日に控えた米中首脳会談を前に、ドル/円の下落が目立ち、そのため、クロス円も総じて軟調に推移しました。

ドル/円は、10月8日につけた日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)の安値88.39が重要です。

88.39を日足で割り込んで引けると、10月8日以降の日足の実体の戻り高値の10月27日の高値91.67と88.39の差である3.28を88.39から引いた85.11が当面の目標となります。

2009/11/15

日本の第3四半期実質GDP・1次速報値に注目

オセアニアタイムは、やや円高気味です。

本日は、午前8時50分に日本の第3四半期実質GDP・1次速報値 (予想前期比年率3.0%)の発表が予定されています。

これが予想より良ければ、円高は進行するものと思われます。

これからの展開は

各通貨ペアを点検してみましたが、結論として、ドル/円が動き出す可能性があると、現在考えています。

ドル/円の週足と日足を見てみますと、まず週足では2007年の7月頃から、日足では今年の4月頃から、下げては反発するけれども下げる前の水準までは戻しきれず、またさらに下落という下降トレンドの中にあります。

直近でも、週足、日足ともに、10月初頭にいったんの底を見て反発し、10月末~11月初頭でピークアウトして、再び下げてきていることがわかります。

ですので、ドル/円が動くとすれば、下げの可能性のほうが高いと思います。

しかし、先週のレンジ幅が89.29-90.62と、ドル/円は狭いレンジ内に押さえ込まれており、どちらか一方向に動くとしたら、なんらかのパンチのある材料がないと難しいと思われます。

そこで、気になるのは、先週末に出た、中国が、15日(日)からのオバマ米大統領による訪中を控えて、人民元の切り上げを示唆したとする観測です。

中国による人民元切り上げ示唆は、欧米からの切り上げ圧力を受け入れる意思を示したものと受け止められており、オバマ大統領は17日(火)に行う中国の胡錦濤国家主席との首脳会談で、人民元切り上げ問題に言及する方針を表明しています。

したがい、もし人民元の切り上げという、かなりパンチのあるニュースが飛び込んできたとしたら、さすがのガチガチのレンジ相場のドル/円も、ドル安方向に動き出す可能性があると見ており、要注意だと思います。

2009/11/13

結局、基調ドル安円安で越週

ニューヨークダウは、前日遅くに発表された映画・娯楽大手ウォルト・ディズニーの第3四半期決算は予想を上回ったほか、小売大手でも予想を上回る決算や業績見通しの上方修正が相次ぎました。

前日、7営業日ぶりに反落したことで、押し目買いが入りやすかったこともあり業績期待を背景にした買いが優勢になり、またEUR/USDでドル売りになったこともあって、前日比73.00ドル高の10,270.47ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、11月の米ミシガン大消費者信頼感は66.0と、市場予想の71.0を下回り、発表後は国債に逃避買い(利回り低下)が入ったものの、ニューヨークダウが底堅く推移したことで逃避買いは限れら、暫定値ながら前日比0.024%下げて3.420%で引けました。

原油価格は、前日発表された週間石油在庫統計が需要低迷を示唆ことが蒸し返されたほか、本日発表された11月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が悪化したことが売り材料となりましたが、その後EUR/USDでドル安となったことで下げ渋り、前日比0.59ドル安の76.35ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが1.49台を回復するなど為替がドル安に振れたことで代替資産として買われ、前日比10.10ドル高の1,116.70ドルと終値ベースで史上最高値を更新して取引を終えました。

為替相場は、ロンドンタイムに、中国人民元切り上げへの思惑が出てドル/円が売られ、それに連れてクロス円も下落しました。

ニューヨークタイムに入って、発表された9月の米貿易収支は-365億ドルと予想の-318億ドルよりも赤字幅が増加し、さらにドル/円、クロス円は売られ、ドル/円は、昨日の上昇を帳消しにした格好です。

一方、EUR/USDは、ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が悪化したことや、金価格が再び高値を更新したことで、1.49台を回復しました。

結果的には、全体的にドル安、クロス円も反発となりました。

基本的に、ドル安円安基調は、来週も続くのではないかと見ています。

ミズラン(Mizlin) Part.91

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

わさび漬けの野桜本店(のざくらほんてん)
住所:静岡県静岡市葵区葵町39
TEL:054(252)0252

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

和歌山の片田舎にいた小学校に入るか入らないかの頃、父がたまの静岡出張の折に、お土産に小ぶりで浅めの木の樽に入ったわさび漬けを買ってきてくれました。

わさび漬けは、子供にはとても辛いのですが、その辛さの奥に旨味があり、鼻をツンツンさせながら、果敢に挑戦したことが懐かしい思い出です。

大きくなって、あまりわさび漬けを食べなくなりましたが、たまにスーパーで買ったわさび漬けを食べると、何も辛くなく、自分も大人になってしまったのかと思いました。

しかし、ある時、こちらの辛口わさび漬を食べたところ、あの懐かしい鼻にツンツンとくる辛さがして、もうおいしいやら懐かしいやらで、本当にまた食べられて良かったとしみじみ思いました。

いつの間にか、世の中がマイルドな味を求めるようになり、こちらのお店で云う並口わさび漬が主流となっていたようです。

こちらのお店は、現在、さらに激辛口わさび漬も販売し、またその他いろいろな品揃えもあって、安政5年(1858年)創業の老舗ながら、ネットショップで通信販売にも力を入れているとのことです。

ところで、唐辛子の辛さには平気な外国人でも、わさびの辛さがダメな人も結構います。

かと思えば、香港や台湾のお寿司屋さんでは、さびはお寿司とは別に出してくるところが普通で、すごい量のわさびを寿司に乗せて食べる人も少なくあります。

私の台湾人の友人も、わさびを醤油につけておいしそうに味わっていました。

2009/11/12

ドル安狙い、ひとまず調整入り

ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が50.2万件と予想の51.0万件とそれほど変わらず、反応薄でした。

むしろ、原油や金など商品相場の下落に押され急反落し、一時前日比120ドル超安まで売られ、前日比93.79ドル安の10,197.47ドルと7営業日ぶりに反落し取引を終えました。

米国債10年物利回りは、一時3.52%台まで上昇しましたが、ニューヨークダウが下げ幅を拡大すると再び低下し、暫定値ながら前日比0.045%下げて3.438%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計では原油在庫やガソリン在庫が大幅な増加を示し、需要の弱さが確認されたほか、EUR/USDが3日ぶりに1.49台を割り込むなどドル高が進んだこともあり大幅反落し、前日比2.34ドル安の76.94ドルで引けました。

金価格は、時間外取引では一時1,123.40ドルまで上昇し、史上最高値更新しましたが、通常取引開始後は利益確定売りに押されるなど調整色が強まり、前日比8.00ドル安の1,106.60ドルで取引を終えました。

為替相場は、結果的に、全体的にドル高となりました。

特に、EUR/USDとの相関性の強い原油価格、金価格の下落は、EUR/USDの下げ(ドル高)を誘ったものと思われます。

ドル/円は、ニューヨークダウも米国債10年物利回りも下げていることからドル安になるべきところですが、それ以上にファンド筋のポジション調整による全体的なドル買いに連れて上昇したものと思われます。

ここのところのEUR/USDなど円以外の通貨の対ドルの買いトライ(ドル安)が続きましたが、上値がつかえたことから、上げもここまでと、ロングポジションの調整を狙った動きとなったものと見ており、決してこれでドル安相場が終わったわけではないと考えています。

ポジション調整を済ませ、また改めてドル安方向を試すものと見ています。

2009/11/11

材料難に調整に終始するが、依然ドル安志向

ニューヨークダウは、前日に米ダラス連銀のフィッシャー総裁が、国内景気の回復力の弱さを理由に、当面は超低金利が続くとの見方を示したことから、買い安心感が広がり、リスク資産である株への投資が続きました。

ただし、ベテランズデーの祝日(退役軍人の日)だったこともあり、市場参加者が少なく薄商いで、狭い範囲でもみ合う場面もあり、結局前日比44.29ドル高の10,291.26ドルで終え、約1年1ヶ月ぶりの高値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ベテランズデーの祝日で休場でした。

原油価格は、10月の中国の原油輸入の増加や、ニューヨークダウの上昇を受け強含みとなりましたが、EUR/USDでドル高となったことで上値を抑えられ、前日比0.23ドル高の79.23ドルで引けました。

金価格は、当面超低金利が続くことが好感され一時1,120ドルと高値を更新し、前日比12.00ドル高の1,115ドルで取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルは、ニューヨークオープン前後に買い(ドル売り)で攻めましたが、3日連続して経済指標がなくドル売りの説得性に欠けたことや、ベテランズデーで債券市場休場のこともあって、結局ポジション調整に軟化(ドル高)しました。

ドル/円にいたっては、横一文字のレンジ相場で、全く方向感がありません。

ただし、これで特にEUR/USDなどのドル売りトライが終わったわけではないと思われます。

特に、EUR/USDは、10月26日の高値1.5064を再度試すことになると思われます。

2009/11/10

気になる中国の経済指標発表

ニューヨークダウは、超低金利政策の長期化観測が、引き続きプラス要因となりましたが、大幅高の翌日のこともあり、利益確定売りが出やすかったのに加え、前日取引終了後に赤字決算を発表した金融保証会社(モノライン)大手MBIAが大幅に下落となり、一時金融株が全般に軟調となりましたが、結局前日比20.03ドル高の10,246.97ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、10年債の入札が好調であったことから、暫定値ながら前日比0.01%下げて3.47%で引けました。

原油価格は、一時80.51ドルまで上昇する場面もありましたが、ニューヨークダウが伸び悩んだことで利益確定売りが進み、小幅安となり、前日比0.38ドル安の79.05ドルで引けました。

金価格は、一時1,109.70ドルまで上昇し、史上最高値に迫る動きを見せましたが、EUR/USDが1.50台を割り込むなど為替がドル高に振れたことで伸び悩み、前日比1.10ドル高の1,102.50ドルで取引を終えました。

為替相場は、上記の他のプロダクツ(投資対象)の動きが限定されたため、小動きに終始しましたが、基調的には、ドル/円、クロス円、そしてEUR/USDなど円以外の通貨の対ドル、いずれも底堅い展開となり、決してドル売り円売り相場が終わっていないことを示しています。

今日は、日本時間午前11時に以下の10月の中国の経済指標が発表になります。
生産者物価指数(予想-5.2%)
消費者物価指数(予想-0.4%)
小売売上高(予想15.7%)
鉱工業生産(予想15.5%)

あまりにも、いろいろな指標がいっぺんに出ると、反応がバラバラになって動きが取れなくなるのが米経済指標ですが、中国の指標の場合、どういう反応を示すか注目です。

2009/11/09

ドル安円安

ニューヨークダウは、週末に開催された20ヶ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が景気刺激策の継続で合意したことを受けて、金融緩和策の持続期待が強まったことから買いが優勢となりました。

また、EUR/USDでドルが下落し、原油など国際商品相場が上昇したことも株式相場の支援材料となり、前週末比203.52ドル高の10,226.94ドルと、2008年10月3日以来の水準を回復し、過去1年の高値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、低金利政策の長期化期待で一時3.46%台まで低下し、暫定値ながら前週末比0.023%下げて3.474%で引けました。

原油価格は、ハリケーン「アイダ」の襲来で、メキシコ湾岸の石油関連施設が一部閉鎖されたため、供給不安が広がったほか、EUR/USDが約2週間ぶりに1.50台に乗せるなどドル安も押し上げ要因となり、前週末比2.00ドル高の79.43ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが2週間ぶりに1.50台に乗せるなど、ドル安を背景に代替投資需要が拡大し、一時1,111.70ドルまで上昇し、史上最高値を更新しました。ニューヨークダウが年初来高値を更新したことや、原油価格が大幅高となったことも、支援材料となり、前週末比12.40ドル高の1,108.10で取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで上昇する(ドル安)時には、ドル/円の下落が遅れ、その結果クロス円が上昇するという典型的にパターンとなりました。

こうした傾向はしばらく続くものと思われますが、気をつけておきたいことは、クロス円の上昇のために、無理矢理ドル/円を買い続けると、ドル/円がオーバーボート(over-bought、買い過ぎ)の状態になって、その後ドル/円が一気に下げクロス円も大きく反落する場合がありますので、クロス円のロングも、利が乗れば着実に利食うことが賢明だと思います。

2009/11/08

11/10(火)日経CNBCに出演

明日11月10日(火)、午後5時からの日経CNBC「デリバティブ・マーケット」(再放送午後8時06分~)に出演致します。
テーマは「揺らぐ基軸通貨としてのドル」です。どうぞ、お楽しみに

ドル安円安でスタート

EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで、上昇(ドル売り)しています、(ドル安)

一方、ドル/円は上昇して始まりましたが、反落してきています、(ドル安円高)

クロス円がやや上昇しています。(やや円安)

つまり、ドル安円安で、週がはじまっています。

流れとしては、ドル安方向に向かう過程にあると見ています。

これからの展開は

ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足によると、

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W

ドルに対して通貨によって強弱を示しながらも、総合的にドルは今年3月頃からのドルの下落トレンドの中にあることがわかります。

あえて言えば、昨年2008年の上昇過程でできた76.00近辺のサポートを、完全にはまだ下に抜けきれていない状況ですが、今後74.00方向に再び下落を再開するものと思われます。

また、EUR/JPYの週足を見てみると、トリプルトップにも見えますが、どうも現在のEUR/JPYの週足の形状は、トリプルトップではなく、単にレンジの中で上げ下げを繰り返している横這い状態に過ぎないのではないかと現在考えています。

EUR/JPYが横這い状態にあるということからも、少なくとも今の相場は、クロス主導のマーケットではなくドル主導のマーケットだと思われます。

そして、ドル/円、EUR/USDの方向性は、U.S.Dollar Indexからもわかりますように、ドル安ではないかと見ています。

AUD/USDの週足をご覧頂くとわかりますが、ドルに対して強いAUDなどは、昨年9月の金融危機で大暴落(ドル急騰)した後、今年3月頃から反発し、既に、昨年の金融危機の時点よりも強く(ドル安)になっています。

2009/11/06

ドル安トレンドに変わりはないか?

ニューヨークダウは、発表された10月の米雇用統計で、失業率は26年半ぶりの水準となる10.2%と予想9.9%を上回り、さらに非農業部門就業者数が-19.0万人と予想-17.5万人を上回っていずれも悪化し、景気の先行き懸念が強まりました。

ただし、FRBは今週、ゼロ金利政策を当面持続する方針を表明し、また議会も失業保険の給付期間延長や住宅減税の拡充を盛り込んだ法案を可決し、相次ぐ政策対応が相場を下支えした上に、GEとトラベラーズの上昇などを支えに小幅高に転じ、前日比17.46ドル高の10,023.42ドルで、取引を終えました。

米国債10年物利回りは、失業率の予想外の高水準に一時3.45%台まで低下しましたが、来週実施される大型の国債入札が警戒され下げ渋り、暫定値ながら前日比0.025%下げて3.499%で引けました。

原油価格は、米雇用統計で失業率の大幅な上昇が示されると、原油需要が落ち込むとの見方が広がり、一時76.71ドルまで売られ、前日比2.19ドル安の77.43ドルで引けました。

金価格は、米雇用統計発表後にドル安が進むと、一時1,101.90ドルまで上昇し、史上最高値を更新しました。ただ、その後は高値警戒感から利益確定売りに押され、前日比6.40ドル高の1,095.70ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は素直に米雇用統計のドル売りで反応しましたが、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルは、リスクを回避するためのドル買いで反応したかと思えば、悪い結果に素直にドル売りになったりとかなりの乱高下となりました。

しかし、結果的には、ドル/円、クロス円が下げ(円高)、EUR/USDなどが下げる(ドル高)というドル高円高で、週を終えました。

ただし、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの日足を見ても、ドルの下降トレンドは変わっておらず、基本的にドル安基調の相場は変わらないものと見ています。

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/C9

ミズラン(Mizlin) Part.90

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

吉野家 (よしのや)
住所:東京都新宿区新宿4-3-17 ダヴィンチ新宿ビル(本社)

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

そうです。あの牛丼の吉野家です。

吉野家の吉は、正しくは、「土(つち)」に「口(くち)」と書くそうです。

とうとうネタも尽きたかと言われそうですが、さにあらず、私は、ヨシギューが好きです。

ジャンクフードとか、チェーン店だとか、ファーストフード店だとか、いろいろ言われますが、たまに、無性に食べたくなります。

牛丼系のチェーンにも、松屋とかすき家とかいろいろあって、それぞれにファンがいると思いますが、私は、吉野屋派です。

いろいろな食べ方を試してみましたが、今は、牛丼の並盛にお新香の取り合わせが好きです。

こちらのお新香は、結構侮れない味だと思っています。

お新香を食べつつ、牛丼に七味唐辛子を振り掛け刻んだ紅生姜を乗せてかぶりつくとたまりません。

昔、ニューヨークから一時帰国した同僚に、食べたいものがあったらどこでも連れて行くよと言ったところ、吉野屋の牛丼を食べたいと即応えが返ってきて、早速大手町からタクシーを飛ばして有楽町の吉野屋まで食べに行ったことが、今でも懐かしい思い出です。

2009/11/05

米雇用統計に注目

ニューヨークダウは、発表された第3四半期の米労働生産性指数・速報値が前期比年率で大幅に上昇したほか、週次の米新規失業保険申請件数が51.2万件と予想の52.3万件を大きく下回ったことから、米景気や企業業績の回復への期待が強まったほか、翌日発表の10月の米雇用統計が予想より良い内容になるとの思惑も働き、前日比203.82ドル高の10,005.96ドルで、取引を終えました。

米国債10年物利回りは、大型入札への警戒感や米株価の急伸などに圧迫され、一時3.55%台まで上昇し、暫定値ながら前日比0.004%上げて3.527%で引けました。

原油価格は、翌日発表予定の米雇用統計を警戒し、利益確定売りに押され、前日比0.78ドル安の79.62ドルで引けました。

金価格は、各国中央銀行が準備資産として金の購入を行うとの見方から買いが強まったが、翌日に米雇用統計の発表を控えていることから様子見も強く、上昇は限定的で、前日比2.00ドル高の1,089.30ドルで取引を終えました。

為替相場は、基本的には、ドル/円、クロス円、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドル、すべてが上げ方向という、いわゆるドル安円安の展開でしたが、翌日に米雇用統計を控えているため、動きづらい展開でした。

尚、ECBが政策金利を据置いた後の会見で、トリシェECB総裁は「将来的にすべての流動性が必要とは限らない」と発言し、今後の「非標準的」緩和策の一部解除を示唆しました。

いずれにしましても、本日は10月の米雇用統計に注目です。

特に、失業率が10%台に乗るかが、市場の関心事となっています。

2009/11/04

根底にドル不信の流れ?

ニューヨークダウは、注目の米FOMCでは、最重要の政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の年0~0.25%に据え置くことを決め、声明文では、今後の政策金利について「今後も長期間、異例の低水準とすることが正当化される可能性が高い」との表現も維持されました。

これを好感し、一時上げ幅を拡大しましたが、金曜に10月の米雇用統計を控えていることから、買い一巡後は持ち高調整に軟化し、前日比30.23ドル高の9,802.14ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、翌週の国債大量入札を控え上昇し、暫定値ながら前日比0.05%上げて3.52%引けました。

原油価格は、週間在庫統計でガソリン在庫が予想外の減少を示したことから続伸し、前日比0.80ドル高の80.40ドルで引けました。

金価格は、前日にインド中銀による大量の金取得が報じられ、各国の中央銀行が準備資産として金を購入するとの見方が浮上したため、投機資金の流入が加速しており、一時1,096ドル台に乗せ、前日比2.40ドル高の1,087.30ドルで取引を終えました。

為替相場は、多少荒れたものの、米FOMCの政策金利決定と声明文の発表後としては、いつになく平穏なマーケットとなりました。

予想された金利据置きに加えて、声明文では懸念された出口戦略には触れず、今後も長期間超低金利政策を維持するということで、リスクが回避されたとして、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルで買い(ドル売り)となる一方、ドル/円はドル買いで反応しました。

しかし、金曜には米雇用統計の発表が控えていることから、その後は、全体的に利食い売りとなりました。

ただし、気になるのは、いくら利食い売りが出たとはいえ、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルは再びドル安になってきている上に、金価格が高値を更新しており、このあたりに、根底にドル不信の流れがあるように思われます。

2009/11/03

米FOMCに警戒

ニューヨークダウは、スイスの金融大手UBSが発表した第3四半期決算が4四半期連続の赤字となったほか、英銀大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が英政府から追加支援を受けることが決まり、同行への公的資本注入額が過去最大級になると報じられたこともあり、売り先行となりました。

しかし、発表された9月の米製造業受注指数が0.9%と予想0.8%を上回り、また米著名投資家ウォーレン・バフェット氏による鉄道大手買収の報道が好感されたことや、インド中銀の金の大量購入を受け資源株に買いが入り値を戻し、前日比17.53ドル安の9,771.91ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、翌日発表されるFOMC声明への警戒感で上昇し、暫定値ながら前日比0.053%上げて3.467%で引けました。

原油価格は、金価格が高騰して、史上最高値を更新したことをきっかけに上昇し、前日比1.47ドル高の79.60ドルで引けました。

金価格は、インド中銀が大量に金を取得したことがきっかけとなり上昇し、前日比30.90ドル高の1,084.90ドルと史上最高値を記録し取引を終えました。。

尚、IMFは保有する金200トンを67億ドルでインド中銀に売却したと発表しており、準備資産として金が買われるとの見方から投機資金の流入が加速しているもようです。

為替相場は、ロンドンで特にEUR/USDの下落が先行し、全体的に下げるドル高円高となりましたが、日本時間明日午前4時15分の米FOMCの政策金利決定とその後の声明文の発表を前に、ニューヨークでは買戻しが優勢となりました。

今回のFOMCでは、政策金利に変更はなさそうですが、声明文でFRBが金融政策を平常時に戻す「出口戦略」を示唆する内容となるかが注目されています。

通常のFOMCの政策金利決定ならびに声明文の発表時においても、かなりの乱高下が毎度繰り返されており、今回は「出口戦略」に対する市場の関心も高く、いつもに輪を掛けて大荒れになる可能性がありますので、くれぐれもリスクを抑えるように、ポジションをスクウェア(ポジションなし)あるいは十分体力内に収めておくことが必要と思われます。

2009/11/02

週後半にビッグイベントを控えて様子見気分

ニューヨークダウは、オセアニアタイムに報道され過剰反応した米ノンバンク大手CITグループの連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請に関しては、織り込み済みで、特に材料視されませんでした。

むしろ、発表された10月の米ISM製造業景気指数が55.7と予想の53.0を上回ったことで米景気の回復期待が強まったことや、米自動車大手フォード・モーターが発表した第3四半期決算が新車購入助成制度や経費削減策などが奏効し、2四半期連続で黒字を確保したことが好感され、前週末比113.67ドル高の9,826.40ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ISM製造業景気指数の好結果を受け、暫定値ながら前週末比0.04%上げて3.42%で引けました。

原油価格は、株高・ドル安を背景に買いが先行、一時78.66ドルまで上昇しましたが、株高・ドル安が一服した局面では売りに押され、一時77ドル台を割り込むなど、ドル相場とニューヨークダウに翻弄され、結局前週末比1.13ドル高の78.13ドルで引けました。

金価格は、先週末に下落した反動で値ごろ感から買いが入ったほか、為替が一時ドル安に振れたことも相場を下支えし、前週末比13.60ドル高の1,054.00ドルで取引を終えました。

為替相場は、米CITの破産法申請に対する米国本国の反応は、織り込み済みで材料視されず、ISM製造業景気指数が、3年半ぶりの高水準となったことが、ドル/円、クロス円、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルでのショート(売り持ち)という、いわゆるドル高円高方向を狙ったポジションのショートカバー(買戻し)につながりました。

しかし、一時的なポジション調整に過ぎず、ショートカバー一巡後は、小緩んでいます。

週後半に、米FOMCや雇用統計を控え、様子見気分が強まるのではないかと見ています。

尚、日本時間午後零時30分に、他の先進国に先んじて既に利上げに踏み切ったRBA(豪中銀)の政策金利決定の発表が予定され、今回もさらに0.25%の利上げが予想されていますので、これには警戒が必要です。

2009/11/01

米ノンバンク大手CITグループ破綻のもよう

米国時間11月1日に、米ノンバンク大手CITグループが、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し破綻したもようです。

これを受けて、ドル/円は、現在(7:04)89.67-70近辺に下落しています。

昨日の「これからの展開は」で申し上げましたように、11月の月足の寄り付きである2日午前9時の東京寄り付きが、今年の月足の実体の安値である2月2日の東京寄り付き89.69を下回って強い売りサインが出るか、非常に重要になってきています。

午前9時の東京寄り付きに注目です。

午前9時の段階で下回るにしても、できれば89.69をしっかりと割り込んでもらいたいものです。

これからの展開は

月初のドル/円に注目しています。

2日(月)の東京の寄り付きは、11月の月足の寄り付きとなります。

今年の月足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)の安値は2月2日の東京寄り付きである89.69となっており、月足ベースのサポートとなっています。

2日の東京が、この89.69を下回って寄り付くと、月足ベースの強い売りサインが点灯します。

また、下回らなかった場合でも、11月を通して下落リスクをはらみながらの88円-92円近辺のレンジ相場になるものと見ています。

目先の今週一週間についてですが、特に日本時間11月5日午前4時15分に発表される米FOMCにおける政策金利決定とその後に発表される声明文の内容に注目しています。

マーケットは、米FRBが平常時の金融政策に戻す「出口戦略」を進める可能性があると見ていますが、先週発表の指標では確かに第3四半期実質GDPは予想よりも良かったものの、消費者信頼感指数や、米新築住宅販売件数、個人消費支出などの結果は悪く、果たして出口戦略に踏み切れる状況なのか不透明なところがあります。

したがい、通常でもFOMCの政策金利決定と声明文の発表前後は乱高下にしますが、それに輪を掛けて荒れる可能性がありますので、十分な警戒が必要だと思われます。

翌6日の10月の米雇用統計は、前日に当面の金融政策が決定していますので、個人的には、発表結果にはそれなりの反応は見せるとは思いますが、いつもの米雇用統計ほどの迫力には欠けるものと見ています。

あとは、先週相場を大きく動かした米系ファンドのポジション調整の売りが続くのかということですが、為替相場で言えば、先週続いた、ドル/円、クロス円、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルがすべて下落するという、いわゆるドル高円高相場が今週も続くようであれば、ファンドのポジション調整は続いていると見るべきかと思われます。

冬時間でのショートコメント掲載時間について

ニューヨークが11月2日(月)から冬時間(標準時)に移行します。

それに伴い、ショートコメントの掲載時間は午前7時20分頃となりますので、何卒ご了解ください。

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