米雇用統計の大幅改善に敬意を表したものの
ニューヨークダウは、発表された11月の米雇用統計で、失業率は10.0%と予想の10.2%より改善、さらに非農業部門就業者数は-1.1万人と、これも予想-12.5万人から大幅改善となりました。
さらに、9月、10月の就業者数の減少幅も計16万人近く圧縮されるなど、雇用情勢の改善を裏付ける強い結果に、前日比22.07ドル高の10,388.22ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計の大幅改善により、米FRBが利上げに踏み切る時期が早まるのではないかとの観測が強まった上に、来週行われる大型入札も需給懸念から、暫定値ながら前日比0.092%上げて3.476%で引けました。
原油価格は、米雇用統計の結果を受け、ドルが全面高となったことで、一時74.85ドルまで下落し、前日比0.99ドル安の75.47ドルで引けました。
金価格は、ドルの買い戻しに、利益確定の売りが殺到し、前日比48.80ドル安の1,169.50ドルで取引を終えました。
為替相場は、米雇用統計の大幅改善にドルの買戻しが大きく出ました。
中でも、クロス円が上昇していることからも、ドル/円での買戻しが集中したことがわかります。
しかし、ドル/円は、日足で言えば2009年の4月以来の、また週足で言えば2007年7月以来の下降トレンドは健在です。
また、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの日足を見ても、下降トレンドは健在で一時的な戻しだと思われます。
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/C9 (上がドル高、下がドル安)
もちろんすぐに反落するとは思いませんが、いずれまた、ドルの下落は再開されるものと思われます。