イラン軍侵攻で、一時ドル高進む
ニューヨークダウは、売りが優勢になる場面もありましたが、値頃感からの買いが相場を下支えしました。
また、前日遅くに発表された9~11月期決算が市場予想を上回った企業向けソフト大手オラクルなど、好業績銘柄が買われたことも相場をサポートし、前日比20.63ドル高の10,328.89ドルと4営業日ぶりに反発して、取引を終えました。
米国債10年物利回りは、イラン軍がイラク南部の国境付近にある油田地帯に侵攻したことを背景とした原油価格の上昇でインフレ懸念が出たことや、金価格がドル高に押されず底堅かったことから、暫定値ながら前日比0.068%上げて3.546%で引けました。
原油価格は、中東不安で供給不安が高まり、一時2ドル程度の上昇となりましたが、ドル高の流れが続く中、買いが一巡すると上げ幅を縮小し、前日終値水準まで反落し、前日比0.71ドル高の73.38ドルで引けました。
金価格は、U.S.Dollar Indexが一時9月4日以来の水準まで上昇した(ドル高)ことから、売りが強まる場面もありましたが、調整局面が続いたことで押し目買いも出て、前日比4.10ドル高の1,111.50ドルで取引を終えました。
為替相場は、前述のイランの部隊が一時イラク南東部の油田に侵入したことが伝わり、ドルの先高観が強まっていた時だけに、一時ドル全面高となりましたが、その後は、やや反落気味となりました。
来週24日(木)のXマスイブまでは、基本的にドル高傾向の相場が続くのではないかと見ていますが、マーケットがXマス前で相当薄くなって不安定になっていますので、買いで攻めるにしても深追いは禁物だと思います。
来週は、年間でも、最も薄商いの週になると見ておくべきかと思います。