ドル/円、EUR/USD、相場の転機になるか
ニューヨークダウは、米マサチューセッツ州の上院補欠選挙で与党民主党候補の苦戦が伝わり、オバマ政権の医療保険改革法案の成立が不透明になったとの見方が広がり、同法案の成立が業績面でマイナスになる可能性が意識されていた医療保険株などが買われて相場を押し上げ、前週末比115.78ドル高の10,725.43ドルと、2008年10月以来約1年3ヶ月ぶりの高値を更新して、取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが堅調だったことを受け、質への逃避の動きが弱まり、債券価格が下落(利回り上昇)し、前週末比0.027%上げて3.702%で引けました。
原油価格は、EUR/USDが軟調だったことで一時77ドル割れとなる場面もありましたが、ニューヨークダウの堅調な動きにつれて79ドル台まで反発し、前週末比1.02ドル高の79.02ドルで引けました。
金価格は、欧州株やニューヨークダウが堅調に推移したことや、原油価格が上昇したこともあり、前週末比9.50ドル高の1,140.00ドルで取引を終えました。
為替相場は、EUR/USDの下落(ドル買い)が相場をリードし、これに連れて、ドル/円も上昇しました。
ドル/円は、久々の陽線引けとなりましたが、目先は、底固め出来るかが課題だと思われます。
EUR/USDは、ニューヨーククローズが1.4286-88近辺となり、日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)が、辛うじて1.4282近辺の200日移動平均線でサポートされましたが、下落リスクには、まだまだ予断を許せません。
ドル/円も、EUR/USDも、相場の転機に近づいているように思われます。