ドル/円、クロス円は、来週は下値テストからか
ニューヨークダウは、オバマ米大統領が前日発表した大手金融機関の規模制限方針を受けて金融株が売られました。
また、前日遅くに市場予想を上回る第4四半期決算を発表したインターネット検索大手グーグルが利益確定売りに押され、IBMやヒューレット・パッカードなどハイテク株全般に売りが波及し、前日比216.90ドル安の10,172.98ドルと、昨年11月6日以来、約2ヶ月半ぶりの安値水準で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、来週の大量入札を控えた需給懸念から上昇し、暫定値ながら前日比0.014%上げて3.599%で引けました。
原油価格は、昨日発表されたオバマ大統領の金融規制案が銀行のリスク投資を抑制する内容だったことからリスクマネーが大量に投じられている商品市況が引き続き売られ、前日比1.54ドル安の74.54ドルと、終値としては2009年12月下旬以来、約1ヶ月ぶりの安値水準でした。
金価格は、原油とともに売られ、一時1,081.90ドルまで下落しましたが、ドル買いの動きが一服したことで終盤はやや下げ渋り、前日比13.50ドル安の1,089.70ドルで取引を終えました。
為替相場は、ニューヨークダウも続落し、結局、ドル/円、クロス円は、上値が重くなって、安値圏での引けとなりました。
来週初はその流れを汲んで、下値を試すことから始まるものと思われます。
下値の堅さを試さなければ、納得しないマーケットになってきていると見ています。