底値圏形成できるか
ニューヨークダウは、前日遅くに発表されたアップルの好決算や、発表された1月の米消費者信頼感指数が55.9と予想の53.5を上回り、高く推移する場面もありましたが、米金融機関に対する規制強化や中国の金融引き締め観測が引き続き懸念され、前日比2.57ドル安の10,194.29ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、各金融市場でリスク回避の動きが優勢だったことから、米国債への逃避買い(利回り低下)が出て、暫定値ながら前日比0.017%下げて3.609%で引けました。
原油価格は、中国の金融引き締めがエネルギー需要期待には後ろ向きと捉えられ、前日比0.55ドル安の74.71ドルで引けました。
金価格は、リスク回避の動きにドル高が先行し下げる局面もありましたが、ニューヨークダウが堅調に推移し、ドル高も一服したことから、ドル代替資産としての金も買い戻され、前日比2.70ドル高の1,099.50ドルで取引を終えました。
為替相場は、米金融機関に対する規制強化や中国の金融引き締め観測からリスク回避としてのドル高円高という説明がなされるものと思います。
しかし、個人的には、マーケットに残っていたポジションを解消しようとする動き、つまりロスカットが相場を動かす原動力になったものと見ています。
そのため、ドル/円で言えば、一時89.30台までロスカットを巻き込んで下落はしたものの、ポジション調整が一巡した後は89.50以上に戻し、長く横這い推移となったことで、ロングポジションの解消は、大方済んだのではないかと見ています。
ここから、底値圏を形成できるかがポイントだと思います。