期待はずれの指標結果に仕切り直し
ニューヨークダウは、発表された12月の米雇用統計では、失業率は予想通りの10.0%でしたが、非農業部門就業者数が-8.5万人と予想の0万人より減少したことから、米雇用回復への期待が後退し売り先行となりました。
しかし、米超低金利政策の長期化観測が強まったことや、来週から本格的に始まる米企業決算発表への期待を背景に、引けにかけて買い優勢に転じ、前日比11.33ドル高の10,618.19ドルで取引を終え、2008年10月以来の高値を更新しました。
米国債10年物利回りは、予想外に弱い米雇用統計が発表となり、米利上げ期待が一服し、暫定値ながら前日比0.010%上げて3.834%で引けました。
原油価格は、予想よりも弱い米雇用統計が発表になったものの、米景気回復への期待感は根強く、また、為替市場でドル売りも進んだことから、底堅い動きとなり、前日比0.09ドル高の82.75ドルで引けました。
金価格は、発表された米雇用統計が予想よりも弱い内容となったことで、為替市場でドルが売られたため底堅く推移し、前日比5.20ドル高の1,138.90ドルで取引を終えました。
為替相場は、発表された米雇用統計で、確かに非農業部門就業者数が-8.5万人と予想の0万人よりも減少したものの、決して予想を大幅に下回ったわけではありませんでした。
それにも関わらず、発表後のドル売りが激しかったのは、良い数字をマーケットが期待しすぎた反動だったと思われます。
引けも確かにドルの安値圏で終わりはしていますが、発表直後のドルの安値水準と大差はなく、むしろドルの底堅さを感じます。
来週は、ドル高気味のレンジ相場になるのではないかと見ています。