レンジ相場では、体力の温存が課題
ニューヨークダウは、発表された12月の米小売売上高が-0.3%と予想の0.5%を下回り、また週次の米新規失業保険申請件数は44.4万件と予想の43.5万件よりも増加しましたが、半導体大手インテルや金融大手JPモルガン・チェースの第4四半期決算に対する期待が上回り、小幅に続伸して、前日比29.78ドル高の10,710.55ドルで取引を終えました。
尚、取引終了後発表されたインテルの決算は、収益、売上高ともに好調でした。
米国債10年物利回りは、米小売売上高が予想を下回ったことや、30年債の入札が好調だったことで低下し、暫定値ながら前日比0.049%下げて3.742%で引けました。
原油価格は、発表になった米経済指標が弱かったことで売りが優勢となり、前日比0.26ドル安の79.39ドルで引けました。
金価格は、米経済指標が弱かったことや米国債入札結果が好調だったことで利回りが低下し、為替市場でドル売りが強まったことから買われ、前日比6.20ドル高の1,143.00ドルで取引を終えました。
為替市場は、ドルのショートカバーで上がり、今度はロング気味になったところで、予想より悪かった米小売売上高と米新規失業保険申請件数のダブルパンチで反落。
しかし、下げも程ほどで切り返すという、まさに往ったり来たりの相場となりました。
こうしたレンジ相場では、余程、想定レンジを決めて、レンジの端にくれば逆張り的にエントリーして、程ほどで利食うことをするか、そうでなければ、休んでいることが最善だと思います。
相場は、いずれまたトレンド性を持って動き出しますので、それまでは体力の消耗を抑えて、焦らずにじっくりとタイミングを待つことが大事だと思います