これからの展開は
ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足を見てみると、先週は「たくり線」で終わっています。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
酒田五法によれば、「たくり線」とは、「寄り付きから安く、大きく突っ込むが、また急反発して引けた波乱の足。(中略)深い井戸に落ち込んだ物を、たくり上げる勢力の発生を意味する」とされます。
個人的には、ドルは全体的には、再度上値を試すことになると見ています。
ただし、その主流は、EUR/USDなど円以外の通貨に対してのドル高であって、そのためにクロス円の売りが出やすくなることからドル/円は、もう一段の下げの可能性はあると思われます。
つまり、ドル/円は、レンジの下限を模索する動きが先行し、その後反転するということに、1月の残りの時間を費やすのではないかと考えています。
また、1月は、英米勢にとっては新年度入り早々、日本勢にとっては新年早々ということで、気持ち的には「さあやるぞ!」と気合が入りますが、相場的には、明確な方向性は出ないものと思われ、ポジションが一方向に傾けば、その逆にしか動かない地合いだと思われます。
ドル/円は下がりだすと、上値が執拗に重くなりがちです。
しかし、昨年12月の月足で、2007年7月以来2年5ヶ月にわたって上を抑えていた実体ベース(ロウソク足の寄付きと引け値の間の太い部分)の下落トレンドを、12月の引け値が上抜いていることを考えますと、このまま再び80円に向けて下げていく相場ではないように個人的には見ています。