今は、待つ時
ニューヨークダウは、発表された12月の米ADP雇用統計が-8.4万人と、就業者数の減少幅は11月から大幅に縮小したものの予想の-7.5万人を上回り、売りが先行しました。
しかし、次いで発表された12月の米ISM非製造業景気指数は50.1と予想50.5を下回りましたが、好不況の境目である50を上回ったことから、景気回復期待から買いが強まりました。
また、米欧での寒波などを背景に原油価格が1年3ヶ月ぶりの高値を付けたことや、FOMC議事要旨が超低金利政策の長期化を示唆する内容と好感されたこともあり、やや買い優勢となり、前日比1.66ドル高の10,573.68ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、FOMC議事録でFRBが慎重姿勢を崩していないことが明らかとなり、利上げ観測が一時後退しましたが、景気の先行き期待感は根強く、暫定値ながら前日比0.061%の3.822%で引けました。
原油価格は、米週間石油在庫統計で原油在庫やガソリン在庫が大幅に増加したことを受けて売が強まりましたが、下値では米景気回復への期待感などで押し目買い意欲も強く、またFOMC議事録で超低金利政策の長期化を示唆されドル安となったことから、上げ幅を拡大し、前日比1.41ドル高の83.18ドルで引けました。
金価格は、ISM非製造業指数の結果に加え、原油価格が上昇したことから、買いが強まり、前日比17.80ドル高の1,136.50ドルで取引を終えました。
為替相場は、金曜の米雇用統計発表を前に、手持ちポジションの調整に終始した感があります。
米雇用統計の発表は、経済指標としては月間最注目であるだけに、それまでは、動きづらい展開になりそうです。
無理せず、時を待つ局面だと思います。