ドル/円、はらみ線出現か
ニューヨークダウは、先週後半の大幅続落の後を受けた値頃感から買い戻しが入りましたが、発表された12月の米中古住宅販売件数が545万件と予想の590万件を大きく下回ったことから、上値は限定的となり、前週末比23.88ドル高の10,196.86で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、前週末までの強いリスク懸念が和らいだことから、小幅反発となり、前週末比0.019%上げて3.627%で引けました。
原油価格は、ニューヨークダウが反発し、前週からのリスク回避色が和らいだことが好感され、また、ドル売りが先行し、EUR/USDが下げ渋ったことも買い材料となって、前週末比0.72ドル高の75.26ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDがレンジ相場となったことや、米中古住宅販売件数が予想を下回るなどマイナス材料も出て、伸び悩んだものの、全般には底堅く、押し目買いの動きや中国の旧正月を控えて実需の買いもあったもようで、前週末比6.00ドル高の1,095.70ドルで取引を終えました。
為替相場は、結果の悪かった米中古住宅販売件数にもドル売りの反応は一時的で、通してみれば横這い推移に終始しました。
それにしても、意外にも、昨日はドル/円が売り込まれず、ロングのポジション調整も一巡してきているものと見ています。
ドル/円の日足は、前々日と前日が「はらみ線」になっています。
「はらみ線」は、前々日の値幅以内で前日が寄り引けした足で、変化の前提となり、今回の場合は、下落の力が弱まっていることを示します。
EUR/USDに関しては、先週米金融規制案が出るまで連日売り込まれてきたスピード調整になっており、しばらく1.4000-1.4200近辺でのレンジではないかと思われます。