相場がワンウェイに動くには、時期尚早か
ニューヨークダウは、前日取引終了後に発表された半導体大手インテルの第4四半期決算は市場予想を上回りましたが、材料出尽くし感から利益確定売りとなり、また、米銀大手JPモルガン・チェースが発表した第4四半期決算は1株利益が市場予想を上回りましたが、純営業収益が市場予想を下回ったことなどから金融株が売られました。
発表された1月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が72.8と予想の74.0を下回り弱い内容だったことをきっかけに、大幅下落となり、前日まで連日で1年3ヶ月ぶりの高値を更新しており、高値警戒感があったこともあり、前日比100.90ドル安の10,609.65ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、消費者物価指数やミシガン大消費者信頼感指数が弱めの内容だったことから低下したほか、リスク回避の逃避買いも見られ、暫定値ながら前日比0.064%下げて3.674%で引けました。
原油価格は、発表されたミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が弱い内容だったことをきっかけに、利益確定売りが強まり、前日比1.39ドル安の78.00ドルで引けました。
金価格は、発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回ったことをきっかけに、市場全体にリスク回避の動きが強まったほか、為替市場ではドル買い戻しが優勢になっており、EUR/USDが軟調な動きを示したことから、利益確定売りが強まり、前日比12.50ドル安の1,130.50ドルで取引を終えました。
為替相場は、ロンドンタイムに引き続き、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルも、ドル/円も、クロス円も、すべて下値を試す動きが続きました。
特に、EUR/USDなどは、今週の上値トライで出来たロングの手仕舞いの動きとなり、それに伴ってクロス円が下げ、ドル/円もまた下押しされたという相場展開でしたが、引けに掛けては、ドル/円、クロス円で再び売りが強まり、来週をにらんだ引けとなりました。
つまり、ドル/円、クロス円を売りに誘いこもうとする意図が感じられ、来週流れを汲んで、ドル/円、クロス円を売れば、利食い場とされるのではないかと見ています。
まだ、相場がワンウェイ(一方通行)に動く地合いではないと見ています。