ユーロの劣勢続く
ニューヨークダウは、中国の金融当局が主要銀行に対して1月の新規融資を停止するよう通知したとする報道や、オバマ大統領の政権運営が困難になるとの見方が広がるなど先行き不透明感が強まり急反落し、前日比122.28ドル安の10,603.15ドルで、取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが大きく反落したことで質への逃避の動きが見られ、債券買い(利回り低下)が優勢となり、暫定値ながら前日比0.039%下げて3.653%で終えました。
原油価格は、リスク回避色が強まったことや、EUR/USDが1.40台まで下落したことから売られ、前日比1.40ドル安の77.62ドルで引けました。
金価格は、中国の金融引き締め措置により中国株が大幅安となったことがきっかけとして下落し、加えてドル買い圧力が強まったことで代替資産としての魅力が低下したこともあり下落し、前日比27.40ドル安の1,112.60ドルで取引を終えました。
為替相場は、ドル/円は、ロンドンで、中国の金融引き締め報道を受けて急落したとされますが、EUR/JPYのロングの大量ロスカットが出たためだと、個人的には見ています。
EUR/USDは、1.4200を大きく割り込み、1.4000を目指す過程にあると思われますが、より長期的に見れば、1.2500とか1.2000という水準を目指すのではないかと見ています。
ドル/円も上昇するものと見ますが、EUR/JPYなどクロス円の売りが出る中での上昇ですので、上げはゆっくりしたものになるものと思われます。