ドル/円、クロス円、買いの強さは継続か
ニューヨークダウは、発表された3月の米ADP雇用統計が-2.3万人と予想の4万人を大きく下回り、米雇用情勢は期待したほどには改善していないという見方が強まりましたが、前日に1年半ぶりの高値をつけたことから、利益確定売りが出やすかった面もあり、結局前日比50.79ドル安の10,856.63ドルと5営業日ぶりに反落して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米ADP雇用統計が市場予想に反して減少した上、シカゴ購買部協会景気指数も58.8と市場予想の61.0を下回り、逃避買い(利回り低下)が入り、暫定値ながら前日比0.027%下げて3.830%で引けました。
原油価格は、EUR/USDなどでのドル安推移を手がかりに、1月11日以来の高値をつけ、前日比1.39ドル高の83.76ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDなどのドル安推移を手がかりに買われ、前日比8.80ドル高の1,114.50ドルで取引を終えました。
為替相場は、いつものドル/円ならば、昨日のような予想より悪いADP雇用統計に結果には、ひとたまりもなく売り込まれ、急落したものが、しっかりと踏み止まって、下げから上げに押し戻したところに、今のドル/円の買いの強さを確認した恰好となりました。
ニューヨーククローズは、93.46-48近辺で引けたことで、昨年9月以来のレンジ上限である、日足の実体で1月8日の東京の寄り付き93.45とほぼ並びました。
まだ、明確な買いサインが出たわけではありませんが、クロス円の力強さも考え合わせますと、さらに上昇方向に進む可能性は高いのではないかと見ています。