ドルの総合的に強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足を見てみますと、3月22日の週に82.00を越えた後は反落となっていましたが、先週反発気味(ドル高)となっています。
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W (上がドル高、下がドル安)
このことから、ふたつの可能性があると考えています。
ひとつは、再び上値をチャレンジするけれども、伸びきらずダブルトップを形成する可能性です。
そして、もうひとつは、前週までの3週間でブルフラッグを形成し、3月22日の高値を突破し上に踏み上げる可能性です。
しかし、シカゴIMMの4月20日時点でのポジションを見てみますと、問題が複雑になります。
(NON-COMMERCIALのLONGとSHORTのネット)
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
円
LONG14,211-SHORT64,549=SHORT 50,338枚
ユーロ
LONG33,614-SHORT105,038=SHORT 71,424枚
ポンド
LONG14,258-SHORT63,556=SHORT 49,308枚
つまり、ポジション的には、ドル買い円売りになっています。
先週金曜のEUR/USDの反発は、もともとユーロショート(ドル買い)が多かったところに、さらにギリシャの問題で売り込み、完全にオーバーソールド(over-sold、売り過ぎ)になったことで起きたものと思われます。
問題は、ドル/円で、シカゴIMMのポジションはドル買い円売りになっているのに、米金利上昇やギリシャの資金繰り懸念後退など後付け的な理由は上げられいますが、特段の決定的な理由がないにもかかわらず金曜にさらに上昇し、その結果、クロス円も上昇したことです。
あえて理由を上げるなら、たとえば本邦勢などシカゴIMMのポジションとは関係ないところで、ここのところのクロス円の執拗な買い(円売り)をドル/円が受けとめていたため、ドル/円自体のポジションもかなりドル売り円買いになっていたのが飽和状態となり、突然上昇(円売り)を開始したのではないかということです。
このドル/円の上昇が、EUR/USDなど円以外の通貨が反発する(ドル安)中、U.S.Dollar Indexの週足を、先週末買い支えた可能性があると見ています。
そして、既にU.S.Dollar Indexの週足で申し上げました今後のドルの展開のふたつの可能性である、ひとつは、ドルがダブルトップを形成する可能性、そしてもうひとつは、ブルフラグを形成し終わってドルは踏み上げる可能性のどちらになるかは、ユーロとポンドがショートになっていて、ドル高方向に向かう可能性が低いとするならば、ふたつの可能性のどちらかになるのは、ドル/円次第ではないかと思われます。
ドル/円の日足もチャートを見てみますと、4月2日に94.70の高値(除くオセアニアタイム)をつけています。
要は、このレベル付近でダブルトップを形成するのか、あるいは突破して踏み上げるのかによるということになります。
冷静に考えてみれば、95.00というかなり強い心理抵抗線の手前であり、また輸出企業も売ってくる可能性が高く、そして今週はあまり材料視はされなかったものの、中国人民元の切り上げの不安もある中で、上抜いていけるものなのか、こればかりは、行ってみなければわからないと、正直思っています。
したがい、今週は、ドル/円の動向には、よく注意を払う必要があります。