ドル安円安継続か
ニューヨークダウは、発表された3月の米ISM製造業景気指数が59.6と予想の57.0を上回り、2004年7月以来5年8ヶ月ぶりの高水準を記録したほか、発表された中国の景況指数や日銀の短観も改善し、世界経済が順調に回復方向に向かっていることが確認され、買い安心感が広がり、前日比70.44ドル高の10,927.07ドルと2008年9月26日以来約1年半ぶりの高値を更新して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米ISM製造業景気指数が市場予想を上回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.033%上げて3.859%で引けました。
原油価格は、各国の経済指標が強めに発表されたことから需要拡大期待が強まり、17ヶ月ぶりの高値を一時つけ、前日比1.11ドル高の84.87ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDなどの上昇(ドル売り)を受け上昇し、前日比11.60ドル高の1,126.10ドルで取引を終えました。
為替相場は、ドル/円が、昨日の東京寄り付きが93.52-54近辺となったことで、9月以来のレンジの上限であった1月8日の東京寄り付き93.45をわずかながら上に抜け、買いサインが点滅しましたが、実際にも上昇となりました。
EUR/USDは、3月26日に、EU首脳会議で、ユーロ圏が合意していた2国間融資と国際通貨基金(IMF)融資を併用した形のギリシャ支援策を承認したことが、マーケットがさらにユーロ安を狙おうとしていたのに反し、相場にボディーブローのように効きユーロの買戻しとなりました。
こうしたドル/円の上昇とEUR/USDをはじめ円以外の通貨の対ドルでの上昇が重なり、クロス円は上昇しました。
本日は、米雇用統計の発表が予定されていますが、基本的にこのドル安円安の流れは変わらないものと見ています。
尚、本日は、イースターのグッドフライデーとなるため、ニューヨークダウ、原油、金市場は休場、米国債市場は正午までの短縮取引となります。
ニューヨーク為替市場は、通常どおりです。