EUR/USD、サポートへの過剰期待を懸念
ニューヨークダウは、米ハイテク大手の明るい業績見通しやユーロ圏の第1四半期の実質GDPは前期比0.2%増(予想0.1%)を記録し、欧州経済の緩やかな回復傾向が確認されたこともあり、前日比148.65ドル高の10,896.91ドルで取引を終えました。
尚、不正取引の疑いで検察当局から捜査を受けていると伝えられた金融大手モルガン・スタンレーは下落しました。
米国債10年物利回りは、明日の30年債入札を控えて需給懸念があったことや、欧州債券の混乱が落ち着いたことやニューヨークダウが上昇したことで質への逃避買いが後退し、前日比0.046%上げて3.569%で引けました。
原油価格は、発表されたEIA週間石油在庫統計で、原油在庫が4週連続での増加だったことから売りが強まり、前日比0.72ドル安の75.65ドルで引けました。
金価格は、時間外取引では1,249.20ドルまで買われて、史上最高値を再び更新し、前日比22.80ドル高の1,243.10ドルで取引を終えました。
為替相場では、ロンドンタイムにいったん反発を試みたEUR/USDでしたが、結局、1時間足のサポートレベルである1.2600手前まで反落しました。
この他、週足の実体のサポートが、2008年11月17日(月)の東京寄り付き水準である1.2526にもあり、これらが意識されていることが、買い先行になっている原因だと思われます。
しかし、サポートを意識し過ぎるがために、ロングポジションが積み上がることになれば、返って、下落リスクが出てくるものと思われます。
ドル/円は、強めではありますが、日足で見る限り、方向感ははっきりしません。