調整の調整
ニューヨークダウは、発表された5月のシカゴ購買部協会景気指数が59.7と予想の61.0を下回り、加えて格付け会社フィッチ・レーティングスが、スペインの信用格付けを最上級の「トリプルA」から「ダブルAプラス」に1段階引き下げたことから、リスク回避の動きが再び強まり、前日比122.36ドル安の10,136.63ドルと反落して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、5月のシカゴ購買部協会景気指数など米経済指標が振るわなかったことや、フィッチがスペインを格下げしたことなどからリスク回避の動きが強まり低下し、前日比0.076%下げて、3.285%で引けました。
原油価格は、フィッチがスペインを格下げしたことなどからリスク回避の動きが強まり、利益確定売りが出て、前日比0.58ドル安の73.97ドルで引けました。
金価格は、利益確定売りが先行しましたが、フィッチがスペインを格下げしたことで、急速にリスク回避の動きが強まり、前日比0.60ドル高の1,215.00ドルで取引を終えました。
為替相場、ニューヨークに入り、それまで強含みだった、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドル、ドル/円、クロス円は、ニューヨークダウが安く寄り付いたことで反落、それに追い討ちをかけるように、予想を下回るシカゴ購買部協会景気指数、そして格付け会社フィッチによるスペインの格下げが続き、特に、EUR/USDの下落が目立ちました。
ドル/円は、他の通貨でのドル買いに追随し、いったん下げた90円台後半から91円台乗せまで反発して引けました。
来週月曜は、英国がバンク・ホリデー、米国がメモリアル・デーで、ロンドン・ニューヨークは休場となります。
週末になにもなければ、月曜は、あまりはっきりした方向性は出ないのではないかと見ています。