目先、全体的に買戻しの可能性も
ニューヨークダウは、財政悪化に対処するためギリシャやスペインなどが相次いで緊縮財政の方針を発表しましたが、それによる欧州の景気後退懸念から、一時184ドル安まで下落しました。
しかし、過去2営業日の急落を受けた押し目買い意欲も根強く反発し、結局前週末比5.67ドル高の10,625.83ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、質への逃避が後退したことから上昇し、暫定値ながら前週末比0.034%上げて3.487%で引けました。
原油価格は、リスクマネーが原油相場から逃避する動きが続き、前週末比1.53ドル安の70.08ドルで引けました。
金価格は、いったんは上昇したものの、ニューヨークダウが下げ渋ると買いが後退して、利益確定の動きに押され、前週末比0.30ドル高の1,228.10ドルで取引を終えました。
為替相場は、19日(水)に大量の国債償還を控えるギリシャに対して、18日(火)にEUの融資実施が伝えられたことがきっかけとなり、EUR/USDはじめ円以外の通貨の対ドル、ドル/円、クロス円、いずれも買戻しとなりました。
日足を見ますと、下ヒゲを長く出しており、目先はやや反発の可能性はあるものと思われます。
しかし、主役通貨であるEUR/USDの下落が、これによって打ち止めになったとは言えず、ショートポジションの調整が済めば、再び下落を再開するものと見ています。
この間、方向感のないドル/円に関しては、91-94円近辺での揉み合いを続けるのではないかと考えています。