下落止まらぬユーロ
ニューヨークダウは、 ギリシャ支援など欧州財政問題を巡る不透明感が改めて意識されたほか、EUR/USDが急落したことによるドルの一段高に押し下げられたことや、中国人民銀行が2日に預金準備率の引き上げを発表したことで、休場明けの中国株が下落したこともあり、前日比225.06ドル安の10,926.77ドルと、5営業日ぶりで11,000ドルを割り込み、下げ幅としては今年2番目の大きさで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ギリシャをはじめユーロ圏各国の信用不安がおさまらず、商品市場やニューヨークダウからの資金逃避に低下し、暫定値ながら前日比0.086%下げて3.596%で引けました。
原油価格は、ユーロ圏のソブリンリスクが収まらない中、ニューヨークダウが大幅反落したことや、EUR/USDが下落したこともあり下落し、前日比3.45ドル安の82.74ドルで引けました。
金価格は、ギリシャを中心にポルトガルやスペインのソブリンリスクが引き続き意識されたほか、EUR/USDが下落したこともあり売られ、前日比14.10ドル安の1,169.20ドルで取引を終えました。
為替相場は、ユーロ圏各国の債務懸念を背景に、EUR/USDを中心として円以外の通貨が対ドルで急落(ドル高)となり、EUR/USDは1.3000近辺の重要ポイントを割り込んできています。
これを受けて、クロス円も下落し、それに押されてドル/円も下げましたが、ニューヨーククローズ前から、ドル/円は反発してきています。
EUR/USDが1.29台に突入したことでドル高相場になり、ドル/円の反発の原因となっているもようですが、昨日失敗して95.00テストを再開する可能性があります。
ドル高の原因は、明らかにユーロにありますが、ややパニック的なユーロ売りになってきています。