これからの展開は
月曜は、ロンドン・ニューヨークが休場となるため、あまり大きな動きにはならず、本格的なマーケットの始動は、火曜となるものと思われます。
それでは各通貨ペアの方向性を見るために、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYの週足をざっくりと見てみますと、まず、ドル/円に関しては、明確な方向性はなく、横這い推移になるものと思われます。
EUR/USDとEUR/JPYに関しては、先週後半いったんの反発を見たものの、依然として、週足の傾向は下向きとなっており、底打ち感がでていません。
しかも、EUR/USD、EUR/JPYは、週足の重要サポートを下に切れたままになっています。
これらから、ドル/円は横這い推移となる可能性があるのに対して、EUR/USDとEUR/JPYは再び下がる可能性があるのではないかと考えています。
見方の切り口を変えて、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足を見てみますと、
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W (上がドル高、下がドル安)
88.00がレジスタンスにはなっていますが、先々週は週足が陰線でしたが、今週は週の後半EUR/USDなどで調整的なドル売りとなったにも関わらず週足は陽線で引けており、まだまだドル高トレンドが続いていることがわかります。
尚、5月25日時点のシカゴIMMのポジション(NON-COMMERCIALのLONGとSHORTのネット)は、
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
ユーロショートが106,736枚、ポンドショートが75,079枚、円ショートが10,258枚と、ユーロショートが突出していますが、純粋な投機だけでなくヘッジも入ってきているものと思われます。
つまり、ユーロの先安感は、まだ強いと考えられます。
尚、今週の金曜発表予定の5月の米雇用統計で非農業部門就業者数が50万人程度増えるという予測も出ており、これが現実のものとなると、リスクが回避されたとして、ドル安円安方向に向かう可能性がありますで、この点には注意が必要です。
さらに加えて、週末には韓国・釜山で開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議で欧州不安へどのような対応が示されるかも注目されます。