相場が粗くなる
ニューヨークダウは、前日、独政府が空売り規制を発表したことから、マーケットの自由度を狭められるとの警戒感が強まり、一時約180ドル安まで続落し、結局前日比66.58ドル安の10,444.37ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米FOMC議事録の発表とともに米FRBが米経済見通しを上方修正したことで逃避的な債券買いの動きは後退(利回り上昇)し、暫定値ながら前日比0.024%上げて3.370%で引けました。
原油価格は、EUR/USDが反発したことや、米FOMC議事録とともに発表された米経済見通しがやや上方修正されたことから、7日ぶりに反発し、前日比0.46ドル高の69.87ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの反発から、安全資産買いに巻き返しの動きが強まり、前日比21.50ドル安の1,193.10ドルで取引を終えました。
為替相場は、ロンドンタイム、前日の独政府による空売り規制の発表を受けて、欧州株が下落したことから、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドル、ドル/円、クロス円、いずれも下落となりましたが、ECBの介入観測に、EUR/USDなどが大きく反発しました。
このEUR/USDの上昇(ドル売り)を受けて、ドル/円が一時91.00割れまで下落しましたが、その後は反発しています。
シカゴIMMのポジションでもわかりますように、ユーロショートのポジションがかなり膨らんでおり、過敏にマーケットが反応するようになってきています。
ユーロの下落トレンドは、依然変わってはいないと見ていますが、振幅は激しくなりそうですので、値頃感からの戻り売り押し目買いには、注意が必要だと思われます。