EUR/USD、1.2000を割り込んでのクローズ
ニューヨークダウは、発表された5月の米雇用統計のうち、非農業部門就業者数が43.1万人と予想の51.5万人を大きく下回りました。
また、外国為替市場では、ハンガリー財政への不安や、フランスのフィヨン首相のユーロ買い介入を否定する発言が伝わったことから、EUR/USDが、ユーロ安に拍車が掛って1.2000を割り込んだことを受けて急落し、前日比323.31ドル安の9,931.97ドルと、2月8日以来約4ヶ月ぶりの安値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米雇用統計が予想を大きく下回る内容だったことから、逃避買いが強まり(利回り」低下)、暫定値ながら前日比0.165%下げて3.199%で引けました。
原油価格は、米雇用統計が予想を大きく下回る内容だったことから、失望売りが出て、前日比3.10ドル安の71.51ドルで引けました。
金価格は、米雇用統計が予想を大きく下回る内容に逃避買いで上昇し、前日比7.70ドル高の1,217.70ドルで取引を終えました。
為替相場は、予想より大幅に悪かった米雇用統計、ハンガリー不安、そして仏首相によるユーロ買い介入否定発言と続けば、リスク回避のEUR/USDなど円以外の通貨の対ドル、ドル/円、クロス円、すべてで売り(ドル高円高)が出ても仕方がないことです。
ドル/円は、鳩山首相、小沢幹事長辞任を材料に、さすがにロングになってしまったようで、米雇用統計の発表後、ロスカットが集中しました。
EUR/USDは、ニューヨークオープン前からハンガリー不安が取り沙汰されて急落し、それに米雇用統計、仏首相発言が追い討ちを掛けた格好です。
それでも、ニューヨークローズ前、幾分買い戻されたドル/円に対して、EUR/USDは安値圏での引けとなっており、ユーロの問題の深刻さがうかがえます。
来週も、EUR/USDの下落が、基本的に続くものと見ています。