ドル/円、一時的には下げか
ニューヨークダウは、手掛かり難ながらも終日にわたっておおむね強含みに推移し、前日比16.40ドル高の10,450.57ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウの上昇を受け、利益確定売り(利回り上昇)が出て、暫定値ながらも前日比0.035%上げて3.223%で引けました。
原油価格は、ニューヨークダウの上昇で買い戻しとなり反発し、前日比0.39ドル高の77.18ドルで引けました。
金価格は、欧州経済を巡る不透明感が逃避買いを呼び、前日比9.60ドル高の1,258.30ドルと最高値を更新して取引を終えました。
為替相場は、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルは、売られはしたものの下げきれず、反発して引けました。
一方、ドル/円は、ロンドンで90.44近辺まで売り込まれた後反発はしたものの、再び重くなり、90.68-71近辺で引け、90.90近辺にあった200日移動平均線を下回って引けました。
しかも、91円台前後に収束していた日足、週足の移動平均線に、既に10営業日ほど絡んで揉み合っていたのが、下に抜け出してきており、テクニカル的には、下がる可能性があります。
ただし、6月15日時点のシカゴIMMの円ポジションで見ても、ドル/円は3,680枚の円ショートと極めて小さく、ポジション的にはあまり大きな下げにはならないものと思われます。
つまり、ポジション的には動く要因はないけれども、テクニカル的には動く要因があるということで、テクニカル的には売りで攻められるけれども、長続きはせず、ショートポジションが溜まれば戻ってくるという相場が、目先ドル/円で展開される可能性があります。