ドル/円、玉虫色のニューヨーククローズ
ニューヨークダウは、発表された米第2四半期GDP・速報値が2.4%と予想の2.6%より鈍化し下落したものの、その後発表された7月のシカゴ購買部協会景気指数が62.3と予想の56.0を大幅に上回ったことから反発し、前日比1.22ドル安の10,465.94ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米第2四半期GDP・速報値は年率2.4%の伸びに留まったこから低下しました。その後発表された7月のシカゴ購買部協会景気指数の予想以上の改善に、いったんは戻したものの、再び下落し、暫定値ながら前日比0.072%低下し2.907%で引けました。
原油価格は、米GDP速報値が予想を下回ったことで売られましたが、シカゴ購買部協会景気指数の予想以上の改善に反発となり、前日比0.59ドル高の78.95ドルで引けました。
金価格は、米GDP速報値が予想を下回ったことから、安全資産として買われ、前日比12.70ドル高の1,183.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円の大きな節目となる日足、週足、月足が決まった30日のニューヨーククローズは、86.43-46近辺となり、日足では7月19日の日足の実体安値である86.53、週足では昨年11月27日の週足の実体安値である86.52をやや割り込んだものの、月足では昨年12月の月足の実体安値である86.29を割り込むことができませんでした。
しかし、ドル/円は、反発も予想されるものの、流れとしては大幅なドル安円高となる可能性があると個人的には見ています。
また、EUR/USDについては、ニューヨーククローズが1.3049-52近辺となり、週足のレジスタンスである1.3010近辺の25週移動平均線を上回っての引けとなり、引き続き上値を試す可能性は高いと見ています。