EUR/USD、反転
ニューヨークダウは、夏休みを取った市場参加者が多い中、薄商いで、方向感の乏しい展開となり、前日比16.80ドル安の10,303.15ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米景気の先行き不透明感が根強いことから、逃避買(利回り低下)いが継続し、暫定値ながら前日比0.072%下げて2.673%で引けました。
原油価格は、一時75ドル割れを試しましたが、結局下げ渋り、前日比0.35ドル安の75.39ドルで引けました。
金価格は、全体的に動意薄の展開となり、前日比0.10ドル安の1,216.60ドルで取引を終えました。
為替相場は、ドル/円は、どうしても当局が気になり、下値を攻めきれず、86円台前半に反発しました。
一方、EUR/USDは、1.27台半ばまでの下落となりました。
EUR/USDは、これで、今週連日の下落となり、明らかに、6月8日以降先週まで続いた上昇相場に変化が出てきています。
FRBが今月11日、事実上の追加金融緩和を決定したことを受け、米景気の先行きに対する不安感が増幅し、リスク回避のドル買い円買いに基本的には変わったものと思われます。
ただし、ドル/円に関しては、本邦当局の円高阻止を意図しているため、円は素直には円高にはなれず、その分EUR/USDでのドル高にしわ寄せが気ているものと思われます。