裏目に出たか、覆面介入
ニューヨークダウは、発表された8月の米耐久財受注は-1.3%と予想の-1.0%より悪化しましたが、輸送関連を除くと2.0%増で、また設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財受注が4.1%増となったことから買いが強まり、前日比197.84ドル高の10,860.26ドルと、5月12日以来約4ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米耐久財受注で、コアの伸びが予想を上回ったことで米景気の先行き懸念が後退し、暫定値ながら前日比0.054%上げて2.605%で引けました。
原油価格は、発表された独Ifo景況感指数や米耐久財受注のコアが予想を上回り、ニューヨークダウが堅調に推移したことから、前日比1.31ドル高の76.49ドルで引けました。
金価格は、ドル安を背景に1,300ドル台へ一時乗せた後は伸び悩み、前日比1.80ドル高の1,298.10ドルで取引を終えました。
為替相場は、ドル安で引けました。
昨日は、政府・日銀の介入と思われるドル買い円売りに、一時85.38近辺まで上昇しましたが、野田財務相からも玉木財務官からもコメントは出ず、そして海外時間になってからも介入は出ずで、介入以前の水準よりも下げて引けています。
前回9月15日の介入後の海外からの介入批判をかわそうとした覆面(ふくめん)介入だったのではないかと思いたくなるような中途半端な介入で、このようなことをしていると、返ってマーケットには逆効果ではないかと思われます。
EUR/USDは、1.3500手前まで上昇しており、ドル売りが鮮明となっています。
EUR/USDの当面のターゲットは、1.3609近辺の90週移動平均線あたりではないかと見ています。