ドル安を先導するUSD/CHF
ニューヨークダウは、欧州経済への根強い先行き懸念や、発表された週次の米新規失業保険申請件数が46.5万件と予想の45万件を上回って悪化したことから売られました。
その後、発表された8月の米中古住宅販売件数が413万件と予想の410万件より良かったことから、小幅に戻す場面もありましたが、結局前日比76.89ドル安の10,662.42で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことで、FRBが米国債の追加買い取りに動くとの見方が強まり、暫定値ながら前日比0.011%下げて2.548%で引けました。
原油価格は、ニューヨークダウの下げ渋りに支えられ、前日比0.47ドル高の75.18ドルで引けました。
金価格は、米追加量的緩和を背景としたドルの先安感は根強く上昇し、前日比4.20ドル高の1,296.30ドルで取引を終えました。
為替相場は、予想外のマイナス成長に転じたアイルランドの第2四半期成長率やユーロ圏製造業景況指数の悪化に、EUR/USDは売られました。
ドル/円は、発表された米新規失業保険申請件数が悪化したことから、一時84.25近辺まで下落しましたが、介入警戒もあって下げ渋り、小戻ししました。
日足で見る限りは、今回のドル安を先導しているUSD/CHF(ドル/スイスフラン)が、相変わらず、下落基調にあり、EUR/USDもドル/円も、依然としてドル安の可能性はあるものと見ています。