欧州のソブリンリスクが、引き続き焦点か
ニューヨークダウは、アイルランドにとどまらず、ポルトガルやスペインなどもいずれは金融支援要請を余儀なくされるとの観測が浮上し、一時120ドル超の下げ幅となり、前営業日比95.28ドル安の11,092.00ドルと反落して取引を終えました。
尚、米景気への影響が大きい年末商戦への期待は高まりましたが、欧州問題への懸念にかき消された格好です。
米国債10年物利回りは、欧州のソブリンリスク(国のリスク)や朝鮮半島情勢の緊迫化で低下し、暫定値ながら前営業日比0.042%下げて、2.866%で引けました。
原油価格は、EUR/USDの下落で利益確定売りとなり、前営業日比0.10ドル安の83.76ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落を受け続落し、前営業日比10.70ドル安の1,364.30ドルで取引を終えました。
為替相場は、ドル/円は、結局84.00超えにあったと思われるショート筋のロスカットがつけられた格好です。
これにより、ショートポジションの大方は解消され、マーケットのポジションはほぼスクエア(ポジションなし)の状態になったと思われます。
来週初、ここからさらに買い上げるようであればロングになるものと思われます。
EUR/USDは、1.3240-43近辺と1.3300を大きく下回って引けています。
当面、1.3129近辺の200日移動平均線のサポートを目指すものと思われます。
EUR/JPYは、ここのところ横ばいですが、流れとしては下落方向と見ています。