EUR/USD、Xmas以降の相場を暗示か
ニューヨークダウは、カナダ第2位のトロント・ドミニオン銀行が、米サーベラス・キャピタル・マネジメント傘下の自動車金融会社クライスラー・ファイナンシャルを63億ドルで買収することで合意したと発表するなど、M&A(合併・買収)が活発化し、金融株を中心に買いが優勢となりました。
また、文書処理ソフト大手アドビ・システムズなど良好な決算発表が目立ち、前日比55.03ドル高の11,533.16ドルと約2年4ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが堅調だったことや、クリスマス商戦の好調も伝わったことから上昇しましたが、その後は利益確定に押されて低下し、暫定値ながら前日比0.027%下げて3.309%で引けました。
原油価格は、利益確定売りも見られましたが、売り一巡後は、ニューヨークダウが年初来高値を更新したことから買戻しが強まり、前日比0.45ドル高の89.82ドルで引けました。
金価格は、利益確定売りが先行しましたが、ポルトガルやギリシャの格下げの可能性が伝わると逃避的に買われ、前日比2.70ドル高の1,388.80ドルで取引を終えました。
為替相場は、格付け大手ムーディーズがポルトガルの格下げを検討するとしたほか、格付け大手フィッチがギリシャの長期国債の格付けをジャンク級まで引き下げる可能性を示唆したことから、EUR/USD、ユーロクロスが再び売られました。
ドル/円は、EUR/USDの売り(ドル買い)に連れて、83.90近辺まで反発しましたが、その後、米国債利回りが低下したことから、やや緩みました。
EUR/USDのニューヨーククローズが1.3099-02近辺となったことで、1.3094近辺の200日移動平均線に絡んでの引けとなりました。
Xmas目前となり、動きは鈍ってきていますが、Xmas以降の相場を暗示するかのような動きでした。