急激な変化に対する抵抗相場
ニューヨークダウは、中国や欧州の製造業関連の指標が上向いたほか、発表された11月の米ADP雇用統計が9.3万人と予想を7.2万人を上回ったことから大幅高となり、前日比249.76ドル高の11,255.78ドルと4営業日ぶりに反発して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ADP雇用統計が好調だったことに加えて、欧米株価が急反発したことも逃避買いの巻き戻しを誘い急上昇し、暫定値ながら前日比0.169%上げて2.966%で引けました。
原油価格は、米欧株価が急反発したことや、EUR/USDの上昇を受け、前日比2.64ドル高の86.75ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが上昇したことから買いが優勢となりましたが、心理的節目の1,400ドルに近づくと戻り売りに押され、前日比2.20ドル高の1,388.30ドルで取引を終えました。
為替相場は、EUR/USDは、一昨日から昨日に掛けて1.3000割れを試しましたが、やはり1.3台から1.2台という大台(ビッグビッグフィギャー)替えの節目で抵抗に遭っての昨日の反発だったと解釈しています。
しかし、これで今の相場のテーマとなっている「ユーロ圏諸国のソブリンリスク懸念」が終わったわけではないと
思われます。
ドル/円は、11月29日につけた高値84.41以降、下がればベア(弱き)、上がればブル(強気)が台頭する揉み合い状態に入っているもようです。
ドル/円の決着は明日の米雇用統計に委ねられたものと見ています。