ドル/円、依然ショートか
ニューヨークダウは、バーナンキ米FRB議長が米景気について厳しい認識を示したものの、小幅なレンジでの取引に終始し、前週末比19.90ドル安の11,362.19ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、バーナンキFRB議長が追加緩和を示唆したことなどが好感されて低下し、暫定値ながら前週末比0.074%下げて2.931%で引けました。
原油価格は、ニューヨークダウが下げ渋るなどリスク回避の動きが後退したことに加え、バーナンキFRB議長が追加緩和策の可能性を示唆したことで米エネルギー需要回復期待が膨らみ、前週末比0.19ドル高の89.38ドルで引けました。
金価格は、欧州のソブリンリスクの新たな広がりや先週末発表された米雇用統計が予想を下回る結果だったことが、リスク回避ムードを強めた上に、バーナンキFRB議長が一段の緩和策拡大を示唆したことがEUR/USDの上昇につながり、前週末比9.90ドル高の1,416.10ドルと終値ベースでの最高値を更新し取引を終えました。
為替相場は、EUR/USDは、ロンドンで、欧州の財政・金融問題への懸念で売られたものの、ニューヨークでは、バーナンキFRB議長が一段の緩和策拡大を示唆したことで反発となりました。
ドル/円は、83.00に実需の売りオーダーがあってキャップ(蓋)され上げきれず、緩んだものの、下は下で82.50までも到達できないという限られた値幅での相場でした。
先週金曜の米雇用統計が悪かったことで出来たEUR/USDでのロング(ドル売り)、ドル/円のショートのうち、EUR/USDに関してはロングのポジションは軽くなったものと思われます。
しかし、ドル/円に関しては、まだショートポジションは解消していないものと見ており、安値圏で推移すればするほど、さらにショートポジションが増え、結局、その後ショートの買戻しとなるのではないかと見ています。