気になるスイスフラン
ニューヨークダウは、前日に約2年4ヶ月ぶりの高値を付けていたため、利益確定売りが先行しました。
一方、発表された週次の米新規失業保険申請件数が38.8万件と予想の41.5万件よりも改善したことに加え、12月のシカゴ購買部協会景気指数が68.6と予想の61.0、また11月の米中古住宅販売件数成約指数が3.5%と予想の2.0%をいずれも上回ったことから、下値も堅く、前日比15.67ドル安の11,569.71ドルと3営業日ぶりに反落して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米経済指標は強い内容が相次ぎ、発表後、利回りは上昇したものの、その後ポジション調整の動きが強まり、暫定値ながら前日比0.018%上げて3.367%で引けました。
原油価格は、発表された米経済指標は強い内容で、また週間石油在庫統計も原油在庫が予想外の減少となったものの、利益確定売りが先行し、前日比1.28ドル安の89.84ドルで引けました。
金価格は、利益確定売りが優勢となり、前日比7.60ドル安の1,405.90ドルで取引を終えました。
為替相場は、総じてポジション調整からの、ユーロ買いや、ドル/円の買いが出ました。
しかし、特筆すべきは、USD/CHF(ドル/スイスフラン)で、0.9350近辺まで下落し、史上最安値を更新しました。
また、EUR/CHFも史上最安値を更新しており、スイスフランが対ドル対ユーロで強くなっています。
しかし、CHF/JPYを見る限り、確かにスイスフラン高にはなっているものの、特段史上最高値をつけるといった水準ではありません。
このことから、ドル/円も、将来的には、スイスフランに追随し、対ドル対ユーロで史上最高値をつける可能性があるのではないかと見ています。
引き続き、スイスフランの動きには、注意が必要です。