エジプト情勢、気にしながらの展開
ニューヨークダウは、発表された石油大手エクソンモービルの第4四半期決算が市場予想を上回ったほか、昨年12月の米個人支出が0.7%と予想の0.5%を上回ったことから買われました。
ただし、反政府デモの動きがエジプトから周辺国へ広がることなどへの警戒感は依然として強く、上値は限られ、前営業日比68.23ドル高の11,891.93ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米個人支出が個人消費の底堅さを示したことや、原油が大幅高となったことで、インフレへの警戒感もあり、利回りは上昇し、暫定値ながら前週末比0.061%上げて3.382%で引けました。
原油価格は、エジプトの大規模市民デモが他の中東諸国にも飛び火しないか警戒感が強まり、前週末比2.85ドル高の92.19ドルで引けました。
金価格は、発表された12月の米PCEコアデフレータが0.0%と予想の0.1%を下回りインフレが抑制されていたことや底堅い個人消費を受け反落し、前週末比7.20ドル安の1,334.50ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDが、ロンドンタイムに発表された1月のユーロ圏消費者物価指数・速報値 が2.4%と予想の2.3%を上回り、ECBの利上げ時期が早まるとの観測が浮上したことから、買いが強まりました。
ドル/円は、下落気味でしたが、発表された1月のシカゴ購買部協会景気指数が68.8と予想の65.5を上回ったことから、ドル売りは弱まりました。
EUR/USDについては、あくまでも1.3550-1.3750近辺を中心としたレンジ相場が続いているものと見ています。
ドル/円に関しては、昨日も下げ止まったとはいえ、戻りが弱く、依然下落リスクはあるものと思われます。