ドル/円、下落の可能性あり
ニューヨークダウは、ゴールドマン・サックスやウェルズ・ファーゴなど米大手金融機関の決算内容がさえなかったことや、発表された12月の米住宅着工件数が52.9万件と予想の55.0万件を下回ったことから下落し、前日比12.64ドル安の11,825.29ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米住宅着工件数が弱い内容となったことや、ゴールドマンのさえない決算を受けて、ニューヨークダウが利益確定売りとなったのに押されて低下し、暫定値ながら前日比0.033%下げて3.333%で引けました。
原油価格は、発表された米住宅着工件数が予想を下回ったことや、ゴールドマンが大幅な減益決算を発表したことから、利益確定売りが優勢となり、前日比0.52ドル安の90.86ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが堅調地合だったことから買いが先行しましたが、その後利益確定売りが強まり、前日比2.00ドル高の1,370.20ドルで取引を終えました。
為替相場は、ドル/円、クロス円は、米中首脳会談をにらんで、円高基調が続きました。
ドル/円は、ニューヨーククローズで、12月7日の安値82.34を下回っており、さらに心理的抵抗線である82.00にも絡んで引けています。
ドル/円は、ドルの需給がドル余剰(ドルが余っている)の状況である中、これまで狭い値幅の中での動きに終始してきており、ドル下落のエネルギーはたまってきているものと見ており、さらに下落する可能性があります。
EUR/USDについては、レンジの上限まであまり遠くないところまで、既に上昇してきているものと見ています。