相場は、いったん仕切り直し
ニューヨークダウは、発表された米大手銀JPモルガン・チェースの四半期決算が大幅な増益となり、これを受けバンク・オブ・アメリカも上昇し、金融大手の業績が持ち直すとの期待が浮上し、前日比55.48ドル高の11,787.38ドルと、2008年6月25日以来、約2年半ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された12月の米小売売上高が0.6%と予想の0.8%を下回り、また1月のミシガン大学消費者信頼感指数 ・速報値も72.7と予想の75.5を下回ったことから低下したものの、その後ニューヨークダウが堅調となったことから反発し、暫定値ながら前日比0.032%と上げて3.329%で引けました。
原油価格は、中国が預金準備率を0.5%引き上げことから、売りが強まりましたが、その後下げ渋り、小幅ながら反発して、前日比0.14ドル高の91.54ドルで引けました。
金価格は、中国が預金準備率を0.5%引き上げたことから、利益確定売りが強まりましたが、その後は米国が3連休に入ることもあり、調整色が強い展開となり、前日比26.50ドル安の1,360.50ドルで取引を終えました。
為替相場は、英米金融機関・ファンドが、新年度入りし、「ユーロ圏諸国のソブリンリスク(国への融資のリスク)懸念」をテーマに、年初から相当規模のユーロ売りをしたものの下げきれず、特に今週後半になり、来週月曜がキング牧師記念日でニューヨークがロングウィークエンド(三連休)となることをにらみ、ポジション調整のユーロ買いが大きく入りました。
いったん仕切り直しで、来週から、また新たな相場展開となるものと思われますが、新たなテーマがなにになるのか、マーケットのコンセンサスがまだとれておらず、目先は、レンジ相場になるように思われます。