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2011/02/28

EUR/USD、レンジブレイク待ち

ニューヨークダウは、原油価格の上昇が一服したことで買い安心感が広がり、前週末比95.89ドル高の12,226.34ドルと続伸して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、翌日のバーナンキ米FRB議長の議会証言を控え、様子見気分強く神経質な上下動を繰り返し、暫定値ながら前週末比0.004%上げて、3.416%で引けました。

原油価格は、100ドル台乗せに失敗したことで投機ポジションの解消の動きが強まり、前週末比0.91ドル安の96.97ドルで引けました。

金価格は、小幅な上昇も見られましたが、結局売買が交錯し、前週末比0.60ドル高の1,409.90ドルで取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDが、2月2日の1.3862の高値のレジスタンス突破を狙って、買い上げられ、1.3855近辺まで上昇しましたが、それ以上には上がりきれず反落しました。

これを受けて、EUR/JPYも113.33近辺まで上昇後反落、そして遅れてドル/円も81.98近辺まで上昇しましたが、やはり反落となりました。

EUR/USDは、依然1.3660-1.3870近辺のレンジ内での動きに終始しています。

いずれかしっかり抜けたほうに乗るというスタンスが良いように思います。

ドル/円は、上値も重いが下値も堅い状況ですが、ゆっくりと下落するものと見ています。

EUR/JPYは、ドル/円が小動きのため、EUR/USD次第だと思われます。

2011/02/27

月末の仲値決めに注意

ドル/円、EUR/USDは、いずれもやや買い気のため、EUR/JPYが上げ気味です。

AUD/USD、AUD/JPYが下落しています。

USD/CADが、2007年11月につけた最安値に向けて、下落しています。

本日は月末ですので、ドル/円に関しましては、午前10時前後の仲値に向けて、最初は輸入企業の買いが強めで、その後輸出企業の売りが強まるという月末パターンになるのではないかと見ています。

これからの展開は

まずドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足を見てみましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※画面レーアウトが変わっています。ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080

週足からは、4週続いたレンジが、ドル安方向に切れかけているのがわかります。

さらに、日足で見ますと、77.00のサポートがまだ切れておらず、当面はこの水準を下に割ることが出来るか試すものと思われます。

77.00を割り込むと、次の76.00のサポートを試すことになるものと思われます。

つまり、当面ドル安方向に向かうものと思われます。

さて、今週火曜から3月になり、日本の多くの企業が本決算を迎えます。

本決算に伴い、日本企業は海外で上げた収益を、日本に向けて送金するため、期末の円買い需要が発生し、これによる相場への影響は無視できません。

特に、日本企業は、リーマンショックで業績が落ち込みましたが、平成22年度は、好景気のアジアを中心に大きく業績を持ち直しており、それに伴う国内への利益送金も増える見込みです。

昨年の11月以来、ドル/円は、ざっくりと申し上げれば、81.00-84.00近辺のレンジの中で、上げ下げを繰り返してきました。

そのため、相場が、レンジの上限に接近すれば売り、レンジの下限に迫れば買いという典型的なレンジ・トレーディングがワークしてきました。

ただ、こうしたレンジ相場は、結構長く続く傾向があるため、この上げ下げがいつまでも続くという錯覚に陥りやすく、ひとたびレンジがブレイクすると、思わぬ損失を被る原因となります。

3月は、既に申し上げましたように、期末要因からの円買い需要が見込まれますので、ドル/円は円高方向にレンジブレイクする可能性があり、警戒が必要です。

これまで4ヶ月間にも及ぶレンジ相場だっただけに、たとえば、下方向にレンジブレイクすると、今までのレンジ81.00-84.00の3円幅分をレンジ下限の81.00から下げ、つまり81.00-3.00=78.00あたりまで、3月中に下落する可能性は、一応見ておくべきではないかと思われます。

一方、EUR/USDは、2月2日の高値1.3862近辺を上抜くのか、あるいは試しきれずに反落するかの瀬戸際にあります。

個人的には、上抜いて1.4000方向を目指すのではないかと見ていますが、1.3700近辺を割り込むと反落する可能性もありますので、1.3700あるいは1.3870近辺のいずれかをブレイクしたら、その流れに順張りで乗っていくといったフットワークの良さが必要ではないかと思っています。

2月22日時点のシカゴIMMポジションにつきましては、ユーロは、ユーロロング77,454枚vsユーロショート31,856枚、ネットユーロロング45,598枚(前回ロング32,464枚)。

同時点の円は、円ロング23,457枚vs円ショート51.203枚、ネット円ショート27,746枚(前回ショート18,548枚)となっています。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

ユーロは、ネットのユーロロングが増えてきましたが、23日以降も、基調的にはユーロ高が続いていますので、ユーロロングのポジションはあまり減っていないものと思われます。

一方、円は、前週よりネットの円ショートが増えていますが、23日以後円高が進みましたので、円ショートは減っているものと思われます。

2011/02/25

無視できないドル/円の重み

ニューヨークダウは、原油価格の上昇スピードがやや鈍ったことや、発表された2月のミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が77.5と予想の75.4を上回ったことから上昇し、前日比61.95ドル高の12,130.45ドルと4営業日ぶりに反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米第4四半期実質GDP・改定値が2.8%と予想の3.3%を下回ったことから、米経済回復への悲観的な見方が強まり低下し、暫定値ながら前日比0.035%下げて3.413%で引けました。

原油価格は、週を通して大きく動いた反動や、週末を前にして取引を手控える向きも多く、前日終値近辺で揉み合い、前日比0.60ドル高の97.88ドルで引けました。

金価格は、月末のポジション調整の売りや、EUR/USDが軟調に推移したことから反落し、前日比6.50ドル安の1,409.30ドルで取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDは、1.38台を維持できず軟化し、調整色が強まりました。

一方、ドル/円は、上に持ち上げようとする動きも出ましたが、上値は重く安値圏に落ち着きました。

こうしたEUR/USDとドル/円の関係から、EUR/JPYは下げています。

来週、EUR/USDは、2月2日の高値1.3862を上抜いて1.4000を目指すことができるか、あるいは現在1.3736近辺にある5日移動平均線のサポートを下に割り込んで下落に転ずるかの分岐点となりそうです。

ドル/円は、売り圧力は強く、81.50、81.00といった心理的抵抗線を試すものと思われます。

EUR/JPYは、そうしたEUR/USDとドル/円それぞれの動き次第だと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.158

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

手打ちそば 安楽(あんらく)
住所: 神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-2-9
電話:0465-62-5575

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

湯河原は、今まで東伊豆に向かう時何度も通過していましたが、立ち寄るのは初めてでした。

ということで、こちらのお店も初めてでしたが、とても、店員さんの感じの良いお店でした。

小上がりもゆったりとしていたほか、店員さんが真ん中で接客できるコの字型のテーブル席もあったりして、おもしろいお店です。

鴨南蛮そばと納豆そばを頂きました。

鴨南蛮そばは、鴨の味も良く、また漬け汁も美味しかったです。

納豆そばは、納豆をそばによく絡めて食べるとさっぱりして美味でした。

車をホテルに置いてきたので、一献傾け、昼間から良い気分になっていました。

2011/02/24

来週に向けて、ドル安継続か

ニューヨークダウは、中東・北アフリカ情勢や原油高を背景とした売り圧力が引き続き強かったものの、その後原油上昇に一服感が出始めたことから急速に買い戻され、前日比37.28ドル安の12,068.50ドルと3日続落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米1月の新築住宅販売件数が28.4万件と予想の30.5万件を下回ったことや、7年物国債入札が無難に通過したことで買われ(利回り低下)、暫定値ながら前日比0.035%下げて3.450%で引けました。

原油価格は、時間外取引では一時103.41ドルまで上昇する場面もありましたが、ここ数日の急上昇で高値警戒感が出て、引けにかけて急落し、前日比0.82ドル安の97.28ドルで引けました。

金価格は、前日終値を挟んだ小動きに終始し、前日比1.80ドル高の1,415.80ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は2月7日の安値81.77のサポートを割り込み、一時81.62近辺まで下落、EUR/USDは1.3800の心理的抵抗線を上抜き、一時1.3819近辺まで上昇、そしてUSD/CHFは昨年12月31日の安値0.9298近辺を割り込んで、一時0.9223近辺まで下落し史上最安値を更新するなど、全体的にドルの安値が試されました。

その後、いずれもドルの安値水準を維持できず、やや反発となりました。

しかし、日足で見る限り、依然としてドル安方向へのトレンドに変化は見られず、引き続きドル売りで試されるものと見ています。

特に、本日は金曜ですので、来週に向けての方向性が示されるものと思われます。

2011/02/23

ドル安進行

ニューヨークダウは、リビア情勢の悪化を受け、原油価格が一時100ドル台に急騰したことから、これを受けて世界経済が減速するとの不安が拡大し、前日比107.01ドル安の12,105.78ドルと、2営業日連続の大幅安で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、北アフリカと中東の情勢不安を背景とした避難的な買い(利回り低下)も一服し、下げて始まったものの値を戻す展開となり、暫定値ながら前日比0.022%上げて3.476%で引けました。

原油価格は、リビア情勢の悪化を受けて各石油会社が生産を停止するなど供給不安が根強く、一時2008年10月2日以来となる100ドル台をつけるなど、大きく上昇し、前日比2.68ドル高の98.10ドルで引けました。

金価格は、北アフリカ、中東の情勢混乱を背景とした逃避的な買いに上昇し、前日比12.90ドル高の1,414.00ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は、82.50-82.65近辺のサポートゾーンを徐々に下回り始めています。

一方、EUR/USDは、2月9日の高値1.3745のレジスタンスを上に抜け始めています。

また、USD/CHF(ドル/スイスフラン)は、0.9307近辺まで下げ、史上最安値である昨年12月31日の0.9298近辺に迫ってきています。

つまり、ドル安が静かに進行しています。

円でのドル安は、ドル余剰(ドルが余っている)の需給相場の影響と思われます。

ユーロについては、インフレ懸念からのECBの利上げ観測ということだと見ています。

CHFでのドル安については、緊迫する中東情勢からの資金逃避だと思われます。

いずれも、ドルの安値を試すだけ試さないと、反転もないものと思われます。

2011/02/22

リスク回避の相場

ニューヨークダウは、リビアの情勢緊迫や原油価格の急伸を受けて、幅広い銘柄に売りが出て、前週末比178.46ドル安の12,212.79ドルで終え、下落幅は今年最大となりました。

米国債10年物利回りは、リビア情勢の緊迫化やニュージーランドの大地震などを背景にリスク回避の動きから買われ(利回り低下)、暫定値ながら前週末比0.132%下げて3.455%で引けました。

原油価格は、有力産油国であるリビアの情勢不安が広がっており、供給不足を懸念した買いが入り、前週末比5.71ドル高の95.42ドルで引けました。

金価格は、リビア情勢の緊迫化から安全資産として買われ、年始以来の高値水準で堅調に推移し、前週末比12.50ドル高の1.401.10ドルで取引を終えました。

為替相場は、リビア情勢の緊迫化やニュージーランドの大地震などを背景にリスク回避の動きから、円やCHF(スイスフラン)が買われました。

EUR/USDについては、東京時間大幅に下落しましたが、ロンドンに入り、メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁が、ECBはインフレに関する文言を強める可能性があると発言したことから反発となり、ニューヨークでは、一時1.3702近辺まで上昇しましたが、上値も重く1.36台半ばに軟化しました。

ドル/円は、82.65近辺に90日移動平均線、82.60近辺に25日移動平均線、そして82.50に心理的抵抗線とサポートが続き、82.50-82.65のゾーンは簡単には、下に切らせてはくれないとは思います。

しかし、先週水曜に83.98まで上昇した過程で、ドル/円のショートポジションが買い戻され、逆にマーケットのロングポジションが増えて、その後反落となっており、基本的にはさらに下落する可能性が高いと見ています。

EUR/USDについては、マーケットの相場観がふらついているようで、引き続き上下にフレそうです。

2011/02/21

小動きに終始

米国がプレジデンツ・デーの祝日であったことから、ニューヨークは休場でした。

ロンドンでは、為替相場は、中東の政治情勢の先行きを見極めたいという様子見ムードもあり、非常に狭いレンジ内の取引に終始しました。

ただし、ドル/円は、83.00は依然サポートされてはいますが、戻りがかなり限られてきています。

また、EUR/USDは、ECBによる早期の利上げ観測が根強くなっており、上値を試す可能性は引き続きあるものと見ています。

2011/02/20

IMMの円ポジションについて補足

昨日の「これからの展開は」で触れましたシカゴIMMの円ポジションについて補足します。

2月8日時点の円ポジションは、円ロング56,607枚vs円ショート19,876枚、ネット円ロング36,731枚でした。

2月15日時点の円ポジションは、円ロング24,389枚vs円ショート42,937枚、ネット円ショート18,548枚でした。

まず、円ロングの8日から15日の変化は、32,218枚の減少となっています。(円ロングの手仕舞い)

一方、円ショートの8日か15日の変化は、23,061枚の増加となっています。(円ショートの新規作成)

つまり、円ロング派が円高に向かいにくいと円ロングを手仕舞った一方、円ショート派は円安がさらに進むと見て円ショートを増やした結果、1週間で、55,279枚も円が売られたとも言えます。

これからの展開は

まずドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足を見てみましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※画面レーアウトが変わっています。ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの週足を見る限りでは、依然として横ばい状態で、明確にどちらに向かうという方向性は示されていません。

ただし、過去4週間にわたって横ばいだったことから、ドル高かドル安かいずれかの方向に向かうタイミングが近づいている可能性があります。

そんな中で、動きを見せたのがEUR/USDで、5、10、25、90日移動平均線が収束してきて動くタイミングが近づいてきていたところで、先週末1.3450-1.3650近辺のレンジをドル安方向に上抜いて、1.3694で引けています。

レンジを上抜いた以上、目先、ドル売りで試すだけ試してみることになるものと思われます。

EUR/USDでのドル売りの大義名分は、インフレをにらんで根強いECBの量的緩和解除期待だと見ています。

また、このドル売りテストは、EUR/USDだけではなく、USD/CHF、そしてドル/円でも、つまり全体的に試されるものと思われます。

USD/CHFは、昨年12月31日につけた史上最安値0.9298近辺を、にらんだ動きになると思われます。

一方、ドル/円につきましては、米長期金利上昇などを理由に、海外ファンド筋が、今回、2月2日頃の81円台半ばから買い上げてきました。

しかし、上がりきれなくなれば、利益を確定するために手仕舞ってくるものと思われます。

ドル/円は、ドル余剰(ドルが余っている)の需給相場ですから、投機筋がいくら買っても、実需筋は受取ったドル建て輸出代金を売って円に換えているのに過ぎません。

したがって、実需筋はドルを売って取引が完結するのに対して、投機筋がドルを買えば買うほど、ドル/円のマーケットポジションはドルロングになっていくことを意味します。

先週16日(水)に83.98の高値をつけた以降、反落に転じており、ファンド筋の手仕舞いの可能性は高くなっていると、現在見ています。

2月15日時点のシカゴIMMポジションは、非常に興味深いことを示しています。

2月15日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング63,395枚vsユーロショート30,931枚、ネットユーロロング32,464枚(前回ロング34,734枚)。

同時点の円は、円ロング24,389枚vs円ショート42,937枚、ネット円ショート18,548枚(前回ロング36,731枚)となっています。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

ユーロに関しては、前回とあまり代わり映えはしませんが、円に注目です。

ネットポジションが、前回円ロング36,731枚に対して、今回円ショート18,548枚に転換しています。

なんと1週間で、55,279枚も円が売られてポジションが円ショートになったことになります。

つまり、マーケットのセンチメントがドル高円安に大きく移行したわけですから、その点からも、円ショートポジション(ドル/円のロング)の調整は入りやすくなっていると見ています。

2011/02/18

目先はドル売り相場か

ニューヨークダウは、1月の世界の建機販売が増加したと発表した建設機械大手キャタピラーなど企業の好業績期待を背景に買われ、前日比73.11ドル高の12,391.25ドルと3日続伸し、2年8ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、来週予定されている一連の国債入札を前に上昇し、暫定値ながら前日比0.004%上げて3.576%で引けました。

原油価格は、ニューヨークの三連休前と限月交代を前に売りが膨らんで反落し、前日比0.16ドル安の86.20ドルで引けました。

金価格は、中東情勢不安から安全資産の金に資金が流れたことや、ニューヨーク銀が約31年ぶりの高値を付けたことも好感され、前日比3.50ドル高の1,388.60ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は、徐々に値を下げてきました。

ここから下、83.08近辺に10日移動平均線、83.00に心理的抵抗線、82.60前後に25日と90日移動平均線、82.50に心理的抵抗線とサポートが続きますが、それらをこなしながら、段階的に下げるものと思われます。

一方、EUR/USDは、スマギECB専務理事が利上げの可能性を示唆したとの報や、ECBがポルトガル国債を購入したとの観測を受けて買いが入り、1.3450-1.3650近辺のレンジをニューヨーククローズの段階で上抜いて(ドル売り)おり、当面2月9日の高値1.3745を試すことになりそうです。

当面、ユーロ相場は金利選好となりそうです。

ミズラン(Mizlin) Part.157

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

立ち食いそば 都そば 
住所: 東京都葛飾区高砂5-28-1 京成高砂駅下りホーム

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

毎年一度、知人宅で催される宴会に参加するために京成高砂駅で下車します。

今時ホームで食べられる立ち食いそばは、珍しくなりましたが、この駅の下りホームでは、今もあたりまえのように営業しています。

いつもホームは、濃い目のだし汁のいい香りに包まれて、一度は食べてみたいものだと、ずーっと思っていました。

そして、とうとう今回、意を決して食べてみることにしました。

こじんまりした店内に入り、天ぷらそばを頼みました。

七味とうがらしをたっぷりかけ、天ぷらにだし汁をたっぷりしみ込ませて食べつつ、そばをズルリ、懐かしい味です。

行った日は残念ながら違いましたが、生卵無料サービスデーもあるとのことでした。

2011/02/17

ドル/円、短期のサポートを下回る

ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が41.0万件と予想の40.0万件を上回ったことから売られました。

しかし、その後発表された2月のフィラデルフィア連銀景況指数が35.9と予想の21.0を大きく上回って2004年1月以来の高水準となったことから上昇に転じ、前日比29.97ドル高の12,318.14ドルと、2008年6月以来、2年8ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米新規失業保険申請件数が予想よりも増えていたことから雇用の回復期待が後退したため低下し、暫定値ながら前日比0.047%下げて3.573%で引けました。

尚、高水準となったフィラデルフィア連銀景況指数には、反応薄でした。

原油価格は、不安定な中東情勢から供給懸念に続伸し、前日比1.37ドル高の86.36ドルで引けました。

金価格は、発表された1月の米消費者物価指数が、食品・エネルギーを除くコア部分で前年比1.0%増と予想0.9%増より高く昨年3月以来の高水準となりインフレ懸念から買われ、前日比10.00ドル高の1,385.10ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は、米新規失業保険申請件数が予想を上回り、米長期金利が低下したことが売り材料となりました。

テクニカル的には、ニューヨーククローズが83.29-32近辺となったことで、昨日83.47近辺にあった5日移動平均線という短期のサポートを下回っており、さらに下落する可能性がありますので、警戒が必要です。

本日の東京オープンの水準もまた、5日移動平均線を下回るか、要確認です。

EUR/USDは、日足で、5、10、25、90日移動平均線が収束してきており、上か下かいずれかに動く可能性があります。

現状は、1.3450-1.3650近辺のレンジの中にいますが、このレンジの上下どちらかにしっかりとブレイクアウトするかが注目です。

2011/02/16

為替相場、ブルとベアのせめぎ合い

ニューヨークダウは、発表された1月の米住宅着工件数が59.6万件と予想の54万件を上回ったことや、一部大手企業の好決算を受け3営業日ぶりに反発し、前日比61.53ドル高の12,288.17ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された1月の米住宅着工件数や米生産者物価のコア指数が予想よりも高かったことから上昇しましたが、中東情勢の懸念に一時低下し、結局暫定値ながら前日比0.021%上げて3.625%で引けました。

原油価格は、イランの軍艦がスエズ運河を通過するとの報道を受けて一時急上昇したものの、その後、スエズ運河の当局者が確認していないとの報道があって軟化し、前日比0.67ドル高の84.99ドルで引けました。

金価格は、イランが軍艦2隻をスエズ運河経由でシリアに送るとの見通しをイスラエル外相が示したことや、中東諸国で反政府デモが広がっていることもあり、中東の政治的緊張が高まるとの見方が広がり、逃避的な買いが入って、前日比1.00ドル高の1,375.10ドルで取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDは、ロンドンで1.35台後半を攻めたものの伸びず、ニューヨークでは、1.3462近辺まで下落しましたが、今度はショートになり1.3588近辺まで反発するという往ったり来たりの相場でした。

ただし、日足の5、10、25、90日などの移動平均線は収束してきており、上か下かどちらかに動き出すタイミングは近づいている可能性があり、今日、明日のEUR/USDの動きに注意が必要です。

ドル/円は、83.98近辺まで上昇しましたが、84.00には届かず、83.49近辺まで反落しました。

上に上げたがっている海外のファンド筋と、実需の売りオーダーを壁に売り上がっている本邦勢の攻防が続いています。

確かに、84.00を一時的に上抜け、さらに昨年の12月15日の高値84.51を目指す可能性はありますが、ドル/円は、基本的には、ドル余剰(ドルが余っている)の需給相場であると思われますので、結局は反落するものと見ています。

2011/02/15

ドル/円、売り上がりのショート、依然解消されず

ニューヨークダウは、発表された1月の米小売売上高が0.3%と予想の0.5%を下回り、前日比41.55ドル安の12,226.64ドルと2営業日続落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された1月の米小売売上高が弱い数字だったことから低下し、暫定値ながら前日比0.019%下げて3.601%で引けました。

原油価格は、米国のガソリン在庫が大幅に増えているとのブルームバーグの調査から売られ、前日比0.49ドル安の84.32ドルで引けました。

金価格は、発表された1月の英消費者物価指数が前年比4.0%増とBOEが政策目標とする2%の2倍となったことや、中国の1月の消費者物価指数が市場予想を下回ったものの、高水準を維持したことから、インフレ懸念が強まり、前日比9.00ドル高の1,374.10ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は、83.93近辺まで上値を試しましたが、84.00は依然本邦輸出企業のドル売りオーダーが控えていることから触ることはできませんでした。

ただ、上に輸出の売りオーダーが並んでいることは、マーケットでは周知のこととなっているため、売りオーダーを壁にして、トレーダー筋が売ってショートになっていることから、下げも限られている状態です。

いったんしっかりとショートカバーをしないことには、下がるものも下がらない感じです。

EUR/USDは、1.3500を挟んで、売り買いが交錯しましたが、結局、1.3500を下回って1.3486-89近辺でニューヨークが引けたことは、ユーロベア(ユーロに弱気)にとっては朗報です。

テクニカル的には、1.3472近辺にある25週移動平均線の週ベースのサポートが気になります。

これは週がかりで挑むサポートですので、そう簡単には、大きく下に割り込んで、1.3472近辺以下で定着させてはもらえないということだと思います。

ただし、今週の金曜のニューヨーククロースが、1.3472近辺をしっかりと割り込めば、1.2900近辺を目指した、中期的な下落トレンドに入っていくものと思われますので、ここはじっくりと相場の動向を見るときだと思われます。

2011/02/14

EUR/USD、下落方向に一歩踏み込む

ニューヨークダウは、投資判断を引き下げたディスカウントストア大手ウォルマート・ストアーズが売られた一方、発表された1月の中国の貿易収支で、輸入額が前年同月比51%増加しており、中国での需要拡大期待からエネルギー株や素材株が買われ、結局前週末比5.07ドル安の12,268.19ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米予算教書でオバマ米大統領が財政再建を鮮明にしたことで債券の需給が引き締まると見方が強まり(利回り低下)、暫定値ながら、前週末比0.011%下げて3.618%で引けました。

原油価格は、原油在庫が増加しているとの見方が強まって下落し、前週末比0.77ドル安の84.81ドルで引けました。

金価格は、発表された1月の中国貿易収支で、輸入額が増加したことから、金の需要も増えるとの見方が強まり、前週末比4.70ドル高の1,365.10ドルで取引を終えました。

為替相場は、週末に発表されたインフレファイターと目されたウェーバー次期ECB総裁候補(現独中銀総裁)の4月辞任報道に加え、独大手州立銀行ウェストLBの救済計画に対する不透明感から、EUR/USDは一時1.3428近辺まで売られましたが、その後、1.3500近辺まで反発しました。

一方、ドル/円は、EUR/USDの下落(ドル買い)に連れて、83.50手前まで上げましたが、EUR/USDの反発(ドル売り)に軟化しました。

EUR/USDは、今のところ、依然1.3472近辺にある25週移動平均線が週足ベースでのサポートとなっており、下げきれず反発とはなりました。

しかし、それでも、ニューヨーククローズが1.3487-90近辺と1.3500を下回っており、下落方向に一歩踏み込んだものと見ています。

ドル/円に関しましては、先週の上昇がファンド筋の買い上げとショート筋の買戻しによるものと見ていますが、現状ファンド筋のロングがマーケットに残っているものと思われますので、上げ切れなくなれば、時間の経過とともに、手仕舞いの売りに反落する可能性が高まるものと見ています。

2011/02/13

EUR/USD、下落後、やや反発

EUR/USDが、ギャップ(窓)を開けて下げましたが、やや買い戻されています。

ドル/円は、強含みです。

EUR/JPYは、EUR/USDの下げに追随しましたが、反発気味です。

これからの展開は

マーケットはテーマを「米景気の回復期待」にしてきているように思われます。

エジプト情勢はとりあえず終息を迎えそうですし、ユーロ圏の問題は不透明なのに対して、出る経済指標から見ても米国の景気回復には着実さが感じられ、当面の相場のテーマになるものと見ています。

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足を見てみましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※画面レーアウトが変わっています。ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

ここのところ3週間で底固めしてきており、特に先週は小さいながらも陽線となっており、当面80.00方向、つまりドル高に向かうのではないかと見ています。

このドル高に向かう可能性は、U.S.Dollar Indexの日足で見てみますと、さらにはっきりしていると思われます。
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080

日足では、79.00をまずは上抜くことが必要とされているのがわかります。

それでは、EUR/USDもドル/円もドル高に向かうのかということになりますが、やはり通貨ペアによりドル高の強弱はあるように思っています。

まず、EUR/USDですが、5、10、25、90といった日足の移動平均線が収斂してきており、目先はレンジがしばらく続くかもしれませんが、その後、上下どちらかにレンジブレイクする可能性が高いと思われます。

そして相場のテーマが「米景気の回復期待」であるならば、レンジブレイクの方向は、ユーロ安ドル高、つまりユーロの下落方向ではないかと見ています。

一方、ドル/円は、先週、ファンド筋のドルの上値トライに、ショートの買い戻しも巻き込んで83円台に乗せてきました。

しかし、アジア向けの輸出が回復していることから輸出企業のドル売りが引き続き出てくることや、2月決算の投資信託、そして3月決算の金融機関、一般事業法人などのレパトリ(資金の本国回帰)といった期末要因の円買いがあることも考えますと、ドル/円がここから、さらに大きく上昇することは難しいものと思われます。

このように、ドル/円は、相場のテーマからのドル買いと実需のドル売りに挟まれ当面横ばい推移となる可能性が高いように思います。

ただし、あくまでも買ってくるのが投機筋で、売っているのが売り放しの実需筋という構図からしますと、長くはポジションをキープしきれない投機筋が結局は売りにいずれ回ってくるものと見ています。

当面、EUR/USDがレンジ後下落、ドル/円は横ばいであるならば、EUR/JPYも、EUR/USDと同様にレンジ後下落なのではないかと思われます。

シカゴIMMポジションにつきましては、2月8日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング73,502枚vsユーロショート38,768枚、ネットユーロロング34,734枚(前回ロング39,934枚)。

同時点の円は、円ロング56,607枚vs円ショート19,876枚、ネット円ロング36,731枚(前回ロング31.481枚)となっています。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

ユーロ、円共に、ネットロングはあまり前週と変わりませんが、現状のユーロ安円安が続くようですと、手仕舞いのユーロ売り円売りが出る可能性はあります。

2011/02/11

EUR/USD、依然下落のチャンス

ニューヨークダウは、エジプトのムバラク大統領の辞任発表を受け、エジプト情勢が沈静化するとの期待が買い安心感につながった上に、発表された2月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が75.1と予想の75.0を上回り、米景気の回復ペースが速まるとの期待から買いが優勢となり、前日比43.97ドル高の12,273.26ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ムバラク大統領の辞任が報道されると低下し、暫定値ながら前日比0.062%下げて3.631%で引けました。

原油価格は、エジプトのムバラク大統領が辞任するとの報道を受けて、混乱が収束するとの思惑から売りが進み、前日比1.15ドル安の85.58ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが売られたことやムバラク大統領の辞任でエジプトの混乱が収束するとの思惑から売られ、前日比2.10ドル安の1,360.40で、取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は上値を試し、一時83.68近辺まで上昇しました。

一方、EUR/USDは、下値を試し、一時1.3500を割り込み1.3497近辺まで下落しました。

しかし、いずれもそれ以上には進まず、ドル/円は反落気味、EUR/USDは反発気味となりました。

ドル/円に関しましては、上値をかなり試したものと思われます。

また、EUR/USDにつきましては日足の移動平均線が収斂してきており、依然下落のチャンスはあると見ています。

尚、EUR/JPYについても、下落のチャンスはあると思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.156 

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

呑み食い処 こばやし
住所: 東京都中央区日本橋人形町2-22-2
電話:03-3669-7327

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

昼間は、お弁当も売っている小林ベーカリーであり、隣の夜酒場になる部分は、定食も食べられるコーヒー・喫茶 コバヤシです。

そして、夜は大衆酒場、呑み喰い処 こばやしという、ひとつのお店が3つの顔を持ち、こばやしの三毛作とも言われる摩訶不思議なお店です。

こちらの、夜の部に行ってまいりました。

かなり、ゆる~い感じの店内の雰囲気ですが、それだけにくつろげます。

早い時間から、お客の入りも結構良く、地元の方も多いようです。

それも、お店の雰囲気と、お刺身や唐揚など豊富なメニューが安くて美味しいためだと思います。

人形町は、いろいろなお店が味を競い合い、奥が深くて、私のお気に入りの街です。

2011/02/10

ドル/円の上昇は、一時的か

ニューヨークダウは、IT大手シスコシステムズが発表した四半期決算が大幅減益となり、同社株が大幅に下落し、相場全体の重しとなり、前日比10.60ドル安の12,229.29ドルと、9営業日ぶりに下げて取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が38.3万件と予想の41万件を下回ったほか、12月の米卸売在庫が1.0%と予想の0.8%を上回り、いずれも良い結果だったことから、米景気回復期待が高まり、利回りは上昇しました。

また、1月の財政収支は初の28ヶ月連続で赤字となったこともあり、この面からも利回りは上昇し、暫定値ながら前日比0.052%上げて3.699%で引けました。

原油価格は、小幅に反発して、前日比0.02ドル高の86.73ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが下落したことを嫌気して売りが優勢となり、前日比3.00ドル安の1,362.50ドルで取引を終えました。

為替相場は、全体的にドル買いの展開となりました。

ドル/円も、ファンド筋がブル(強気)になっており、2週間ぶりに83円台に乗せてきています。

高値圏を維持していることから、まだ上値を試す可能性がありますが、結局はどこかでは売らねばならない投機筋の動きだけに、一時的なものと見ています。

EUR/USDは、ポルトガル国債の利回りが急上昇したことが、下落(ドル買い)のきっかけになったもようですが、まだまだレンジの中での動きに終始しそうです。

EUR/JPYは、114.00を上抜くかどうかが、目先の注目点です。

尚、ニューヨーク引け際、早期辞任説が流れたムバラク・エジプト大統領は、演説で9月の次期選挙まで退任しないと発言しましたが、相場にはそれほど影響していません。

2011/02/09

ユーロの買い圧力は強いものの、まだレンジ内

ニューヨークダウは、四半期決算が市場予想を上回った娯楽・映画大手のウォルト・ディズニー、売上高が市場予想以上だった清涼飲料大手コカ・コーラや、増配を発表した化学大手スリーエムなど、企業業績に対する期待感と、連日の上昇を受けた高値警戒感が交錯し、方向感の欠ける展開となり、前日比6.74ドル高の12,239.89ドルと、8営業日続伸して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、10年物国債入札後、(利回りの)低下圧力が強まったのに加え、バーナンキFRB議長が失業率の低下を評価しながらも、正常化には数年かかると慎重な見方を繰り返したことから、暫定値ながら前日比0.087%下げて3.651%で引けました。

原油価格は、発表された週間石油在庫統計では、ガソリン在庫が予想より多く、製油所稼働率は予想より稼働状況が良かったことから続落し、前日比0.23ドル安の86.71ドルで引けました。

金価格は、売買は拮抗状態となり、前日比1.40ドル高の1,365.50ドルで取引を終えました。

為替相場は、バーナンキFRB議長が、議会証言で、失業率の低下を評価しながらも、正常化には数年かかると慎重な見方を繰り返したことから、米長期金利が低下し、ドル/円は反落しました。

一方、EUR/USDは、ドイツ連銀(ブンデスバンク)のウェーバー総裁が次期ECB総裁に立候補しないとの一部報道を受け、一時下落しましたが、その後報道が否定されると上昇に転じました。

結果として、EUR/USDの上昇がドル/円の下落に勝り、EUR/JPYは上昇しました。

ドル/円、EUR/USD、そしてEUR/JPYにしましても、レンジ相場の中で、昨日は上値を試す局面となりましたが、ドル/円の上値重さは相当なものがある一方で、EUR/USDの買い圧力の強さ改めて認識しました。

しかし、依然として、それぞれのレンジはブレイクアウトはされておりませんので、様子見です。

2011/02/08

結局は、揉み合いが続きそう

ニューヨークダウは、中国の追加利上げで新興国景気の減速が懸念されたものの、好調な企業業績などを背景とした先高期待が継続し、前日比71.52ドル高の12,233.15ドルと7営業日続伸し、2008年6月16日以来、約2年8ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、3年物国債の入札が低調であったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.107%上げて、3.737%で引けました。

原油価格は、中国の利上げ報道も影響し、前日比0.54ドル安の86.94ドルで引けました。

金価格は、中国が利上げしたことからインフレ圧力が意識されて、リスクヘッジとして買われ、前日比15.90ドル高の1,364.10で取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDは上値を試したものの、上げ切れず反落した一方、ドル/円は、下値を試したものの米国債10年物利回りの上昇を受けて反発しました。

ドル/円は、再び82.50を試すことになりそうですが、82.50以上の実需の売りもきつく、結局は、反落するものと見ています。

しばらく、揉み合いが続きそうです。

2011/02/07

為替はしばらくレンジか

ニューヨークダウは、企業の合併・買収(M&A)関連の動きが相次いだことや、エジプトで一部銀行などが営業を再開したと報じられ、エジプト情勢に落ち着きが見られたことから、前週末比69.48ドル高の12,161.63ドルと、2008年6月16日以来、約2年8ヶ月ぶりの高水準で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、上昇後伸び悩み、暫定値ながら前週末比0.002%上げて3.368%で引けました。

原油価格は、エジプトで一部銀行が営業を再開するなど情勢が安定に向かうとの見方から売りが優勢となり、前週末比1.55ドル安の87.48ドルで引けました。

金価格は、目立った材料も無く、方向感に欠ける展開となり、前週末比0.80ドル安の1,348.20ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は82.50のレジスタンスを上抜こうとしましたが失敗、EUR/USDは、一時1.3530近辺の90日移動平均線を下に割り込んだものの、1.3530以下を定着できず反発となっています。

ドル/円の現状レベルから82.50のレジスタンスまではそれ程離れているわけでもなく、再度試す可能性は十分にあります。

ただ、上抜いても、次は83.00に心理的抵抗線があり、それ程の伸びは期待できないものと思われます。

米長期金利の上昇が話題にはなっていますが、長期金利の上昇でドル買い円売りするのは投機筋に対して、ドルを売ってくるのは売り放しの実需筋ですので、結局投機筋はロングをキープしきれず、上げは長続きは出来ないものと思われます。

また、EUR/USDも、1.3500-1.3600近辺中止のレンジに終始しそうです。

2/8(火)、日経CNBCに出演

明日2月8日(火)、午後5時からの日経CNBC「デリバティブ・マーケット」(再放送午後8時06分~)に出演致します。
テーマは「米欧金融政策と為替への影響」です。どうぞ、お楽しみに。

2011/02/06

EUR/USD、EUR/JPY、EUR/GBP、緩んでスタート

EUR/USD、EUR/JPY、EUR/GBPは、先週末に比べて、緩んでいます。

ドル/円は、横ばいです。

EUR/JPY以外のクロス円も、軟調です。

これからの展開は

先週末発表された米失業率が大幅に改善したことから、米景気回復傾向を裏付ける内容と捉えられて、FRBの早期緩和解除期待が高まり、米国債10年物利回りは、昨年11月後半以来の3.28-3.53%近辺のレンジを上抜き、一時3.65%台まで上昇しました。

米国債10年物利回りの今後の推移は、相関性のあるドル/円にも影響しますので、気になるところで、私自身も相場のテーマとして、「FRBの早期緩和解除期待」となるのではないかと見ました。

しかし、バーナンキFRB議長の発言を読み直してみますと、米雇用統計発表の前日である2月3日の講演で、「失業率が通常水準へ低下するには数年かかる」と改めて指摘していますので、先週金曜発表された失業率ぐらいではまだまだ本格回復は遠いと見ている可能性があり、FRBの早期緩和解除に過度の期待を持つことは危険ではないかと、現在考えています。

それでも、マーケットは、直近「FRBの早期緩和解除期待」というテーマで走り出していますので、目先はドル/円の買い圧力は強まるものと思われます。

しかし、ドル/円の買い手は投機筋に対して、売り手は相変わらず実需筋となるものと思われますので、結局投機筋が買い過ぎれば、ロングポジションが膨らみ、その後の反落のエネルギーになる可能性は高いように思われます。

一方、EUR/USDは、トリシェECB総裁が先週木曜のECB理事会後の記者会見で、短期のインフレには懸念を表明しながらも、期待したほどには利上げに前向きではなかったことから、利上げ期待が後退しており、さらに下落する可能性が高いものと見ています。

1.3531近辺にある90日移動平均線、さらに1.3420近辺の5週移動平均線を割り込むと下げやすくなるものと思われます。

以上のようにドル/円はいったん上げて反落、EUR/USDは下落ということになれば、EUR/JPYは下落するものと思われます。

尚、エジプト情勢ですが、いったん膠着状態に入っており、様子見で行くしかなさそうです。

ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足を見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※画面レーアウトが変わっています。ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

先週は、大きく下押しはされたものの、結局寄り付きと引け値があまり変わらない、勢力線という形状になり、下げのエネルギーがきわまった状態になっています。

今週は、ドルは総合的には、横ばいないし反発の可能性があります。

シカゴIMMポジションにつきましては、2月1日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング80,381枚vsユーロショート40,447枚、ネットユーロロング39,934枚(前回ロング22,901枚)。

同時点の円は、円ロング52,648枚vs円ショート21,167枚、ネット円ロング31.481枚(前回ロング32,218枚)となっています。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

ネットのユーロロングが増えていますが、先週後半の下落で結構解消されたものと思われます。

ネットの円ロングは、ほとんど変わりません。

要は、あまりポジションに偏りはなく、相場への影響は、限定的と思われます。

2011/02/04

当面のテーマは、FRBの早期緩和解除期待か

ニューヨークダウは、発表された1月の米雇用統計では、注目の非農業部門就業者数が3.6万人と予想の14万人を大きく下回ったものの、失業率が9.0%と予想の9.5%より大幅に改善したことが好感され上昇し、前日比29.89ドル高の12,092.15ドルと、2008年6月17日以来約2年8ヶ月ぶりの高値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、失業率が大幅に改善したことから、景気回復傾向を裏付ける内容と捉えられ上昇し、ここのところの3.28-3.53%近辺のレンジを上抜き、前日比0.093%上昇し3.642%で引けました。

原油価格は、上昇して始まったものの、エジプトのムバラク大統領が辞任するとの憶測が流れ、一気に反落し、前日比1.51ドル安の89.03ドルで引けました。

金価格は、エジプトのムバラク大統領が辞任するとの憶測から、原油の急落に連れ安となったほか、EUR/USDの下落にも押され、前日比4.00ドル安の1,349.00ドルで取引を終えました。

為替相場は、米雇用統計発表直後は、予想を下回った非農業部門就業者数に反応しドル安となり、ドル/円は約1ヶ月ぶりに81.10近辺まで下落、一方EUR/USDは1.3678までの反発(ドル安)となりました。

しかし、徐々にマーケットの関心は、大幅な改善となった失業率に加えて、就業者数も4ヶ月連続で増加したことに向かい、FRBによる早期緩和解除の期待が強まりました。

これを受け、米国債の利回りがこれまでの3.28-3.53%近辺のレンジを上抜き一時3.65%台まで上昇したため、米国債利回りと相関性の強いドル/円が82.45近辺まで急上昇しました。

相場の目先のテーマは、ECBの緩和解除から、FRBの緩和解除に移った可能性があり、当面ドル高の相場になるのではないかと見ています。

ミズラン(Mizlin) Part.155

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

北海道海鮮問屋 根室食堂 宮益坂上店
住所: 東京都渋谷区渋谷2-10-2 根室食堂ビル
電話:03-6427-9551

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

根室出身の古い友人と行ってきました。

青山通りから一本裏手に入ったところにありますが、ビルの名前からもおわかりのように、1階から4階まですべて、こちらのお店の客席になっています。

店内は、漁師小屋にでも、入ったような雰囲気です。

見たことのないような北の魚介類も豊富で、どれも新鮮で美味しいです。

日本酒も、根室以外では、まず手に入らないという「大海」があり、魚介類に合います。

根室では、昔から食べられていた、ほっき貝カレー(ランチのみ)も美味そうです。

また、ジンギスカンも、こちらで頂くことが出来ます。

都内に何軒かある根室食堂の社長さんは、根室のご出身ではないそうですが、今や根室市からの側面的協力も得ており、東京にいながらにして、根室を味わうことができ、次にまたお邪魔するのが楽しみなお店です。

2011/02/03

本日発表の米雇用統計に注目

ニューヨークダウは、米小売各社が発表した1月の既存店売上高が予想を上回ったことや、1月のISM非製造業景気指数が59.4と予想の57.2を上回ったことから上昇しました。

尚、バーナンキ米FRB議長はワシントンでの講演後に異例の記者会見に臨み、米景気に持続的回復の証拠が増えているとの見方を示す一方、失業率が正常な水準に戻るまで数年かかるとの従来からの見方を繰り返したことから、相場への影響は限定的で、前日比20.29ドル高の12,062.26ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表になった既存店売上高やISM非製造業景気指数が予想を上回る内容だったことから、景気回復、さらにインフレ懸念が強まり、FRBが予想以上に早く緩和解除に動くのではとの期待感が高まり、暫定値ながら前日比0.070%上げて3.547%引けました。

原油価格は、EUR/USDが下落したことから、利益確定売りが先行しましたが、その後下げ渋り、前日比0.32ドル安の90.54ドルで引けました。

金価格は、依然として不安定なエジプト情勢をにらんで反発し、前日比20.90ドル高の1,353.00ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は、ISM非製造業景気指数が予想を上回ったことから、一時82.07近辺まで上昇しましたが、その後反落しました。

EUR/USDは、トリシェECB総裁が記者会見で、短期のインフレには懸念を表明しながらも、期待したほどには利上げに前向きではなかったことから、一部利上げを期待していた向きの失望売りが出て、1.3609近辺まで下落しました。

昨日のEUR/USDの下落が、単なるポジション調整だったのか、あるいは相場の転機だったのかは、本日日本時間午後10時30分に発表される1月の米雇用統計(予想:失業率9.5%、非農業部門就業者数14万人)の結果次第だと思われますので注目です。

2011/02/02

ECBの政策金利決定後のトリシェ発言に要注意

ニューヨークダウは、発表された1月のADP雇用統計が18.7万人と予想の14万人を上回ったものの、前日の終値が約2年7ヶ月ぶりに12,000ドル台に乗せた達成感から、相場に一服感が出て終日値動きに乏しい展開となり、前日比1.81ドル高の12,041.97ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ADP雇用統計が予想を上回ったことや商品高が続いていることから、インフレへの警戒感が強まり、暫定値ながら0.036%上げて3.475%で引けました。

原油価格は、エジプト情勢の緊迫化を背景に買いが先行したものの、結局前日終値を挟んでの上下動となり、前日比0.09ドル高の90.86ドルで引けました。

金価格は、ADP雇用統計が予想を上回ったことや、EUR/USDが下落したことを受け反落し、前日比8.20ドル安の1,332.10ドルで取引を終えました。

為替相場は、金曜に発表になる米雇用統計を前に、やや調整色が強まり、ドル/円は買われ、EUR/USDは売られました。

ただし、調整一巡後は、再びドル/円は売りが強まり、EUR/USDは買いが強まりました。

尚、反政府デモが続くエジプトでは、反体制派と親大統領派が衝突するなど、政情がなお不安定なこともあって、様子見ムードが強いものと思われます。

本日は、日本時間午後9時45分にECBの政策金利決定がありますが、予想通り据置きにはなるものと思われますが、欧州でのインフレ圧力が強まっている時だけに、トリシェECB総裁の講演が注目されます。

独ブンデスバンク(中銀)からの伝統で、ECBもインフレファイターではありますが、インフレを警戒するあまりに景気を失速させる恐れがあるのではないかと気になります。

2011/02/01

ムバラク大統領、退陣を表明

ニューヨークダウは、発表された1月の米ISM製造業景気指数が60.8と予想58.0を上回り、さらにムバラク大統領が退陣を表明したことから上昇し、前日比148.23ドル高の12,040.16ドルと、2008年6月19日以来約2年7ヶ月ぶりに12,000ドルの大台に乗せて取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたISM製造業景気指数が予想を上回る強さを示したことや、ニューヨークダウが大幅高となったことで、利回りは上昇し、暫定値ながら前日比0.061%上げて3.431%で引けました。

原油価格は、在庫増加観測やエジプトへの警戒感が緩んだことから下落し、前日比1.42ドル安の90.77ドルで引けました。

金価格は、売り先行で始まったものの、EUR/USDが買い優勢となったことで押し目買いが強まり、前日比5.80ドル高の1,340.30ドルで取引を終えました。

為替相場は、米ISM製造業景気指数が予想より強くドル買いに一時なったものの、ムバラク大統領が退陣を表明したことから、ドル売りが強まり、ドル/円は81円台前半へ下落し、EUR/USDは1.38台前半へ上昇しました。

これで、目先、ドル/円は、1月3日のシドニーでの安値80.93を、EUR/USDは1.3900の心理的抵抗線を試すことになるものと思われます。

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