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2011/05/31

ドル/円、ロングの積み上がりが必要

ニューヨークダウは、発表された3月のケースシラー住宅価格指数が-3.61%(予想-3.4%)、5月のシカゴ購買部協会景気指数が56.6(予想62.0)、そして5月の消費者信頼感指数が60.8(予想66.5)と、いずれも悪い内容だったため、一時は売りが優勢となって小緩みました。

しかし、独政府がギリシャへの追加的な金融支援と引き換えに求めていた国債の償還期限の延長などを取り下げると伝わり、欧州の財政問題に対する不安が後退したことが買い安心感となり、前週末比128.21ドル高の12,569.79ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米経済指標が弱い内容だったことから、景気回復鈍化懸念が強まり低下し、前週末比0015%下げて3.059%で引けました。

原油価格は、債務再編なしにギリシャ支援が実施されるとの観測から、EUR/USDが上昇したことや、カナダから米国に向かうパイプラインで油漏れが発生しラインが一時閉鎖となったこともあり、前週末比2.11ドル高の102.70ドルで引けました。

金価格は、ギリシャ問題への懸念は後退したものの、利益確定売りも出たことから、先週末の水準を挟んだ動きに終始し、前週末比0.50ドル安の1,536.80ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は、東京タイムに伝えられた、格付け大手ムーディーズによる日本国債の格下げ方向での見直し報道に、ロンドンでは上昇しましたが、ニューヨークでは、ドル売りが先行しました。

しかし、債務再編なしにギリシャ支援が実施されるとの観測から、EUR/USDで再び買いが強まると、EUR/JPYも反発し、これを受けてドル/円も再び買い優勢となりました。

ただし、日本の格下げ絡みの報道がなさても、日本の国債の保有者の大方が国内投資家であるため、国債を保有する国内投資家からの円売りは実際には起きません。

それなのに、高止まりしているのは、ひとつにはショートカバー、もうひとつには更なる上昇を狙った投機筋の
押し目買いが出ているためだと、依然見ています。

高値圏でロングが積み上がってくれば、下げやすくなるものと考えます。

EUR/USDは、1.44台でのユーロ買いは、買いすぎだと思います。

長続きするか、日本国債格下げ絡みの円安

格付け大手ムーディーズの日本国債を格下げ方向で見直すとの報道でドル/円、クロス円が急上昇していますが、過去、この手の日本の格付け引き下げを理由とした円安は長続きしていません。

なぜなら、日本の国債の保有者の大方が国内投資家であり、格下げ方向で見直されても、国債を保有する国内投資家からの円売りは実際には起きないからです。

それなのに、円安方向に動いているのは、ひとつにはドル/円で81.00を超えてショート筋のストップロスが出たことも確かです。

しかし、さらに買ってきているのは、海外のファンド筋などで、格下げ方向で見直しだから円安という理由で円売りをしているためだと思われます。

しかし、あくまでも、円を売っているのは、長くはポジションを持ちきれない投機筋ですから、時間が立つほどに、円高方向に反転する可能性は高まるものと見ています。

2011/05/30

結局、ドル高円高か

昨日は、ロンドン、ニューヨーク、共に休場でした。

為替相場も、休場のため、横ばい相場が続きました。

日足で見ると、ドルがやや買い戻されています。

しかし、EUR/USDについては、ユーロの上値を試しきれていないものと思われますので、本日は、先週末に引き続いて、上値を試すのではないかと見ています。

そして、上に抜けきれないことを確認できれば反落となるものと思われます。

一方、ドル/円は、81.00以下で、ドル売りをしようとするマーケット参加者は少なく、むしろ押し目買いが先行するものと思われますので、それほど大きく反発することは難しく、再度下値を試すことになるものと見ています。

したがい、EUR/JPYは、いったん上げてから、反落するのではないかと考えています。

週足から見たEUR/USD

EUR/USDは、週足で見ると、ふたつのことが言えます。

ひとつは、2008年7月以来の、上値を切り下げ下値を切り下げる、長期の下降トレンドの中にいます。

そして、もうひとつは、2010年6月からの中期の上昇トレンドの中にいます。

しかし、5月4日につけた高値1.4940で、2010年6月からの中期の上昇トレンドはピークアウトした可能性があると見ています。

ただし、今の段階では、中期の上昇トレンドが完全には否定されてはいませんので、先週のような反発はまだありえると思います。

2011/05/29

重たいドル/円

全体的にドル安で始まりましたが、その後、やや反発しています。

しかし、ドル/円は、反発しきれず、再び軟化気味です。

また、AUD/USDの上昇と、CAD/JPYの下落が目立ちます。

本日は、ロンドンはバンクホリーデー、ニューヨークはメモリアルデーで、共に休場となります。

ただし、欧州大陸のマーケットは開きますので、たぶん活発な動きにはならないとは思うものの、一応気にはとめておくべきかと思います。

これからの展開は(2011/5/29)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足を見てみましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※画面レーアウトが変わっています。ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080

目先、ドル安方向を試す可能性が高そうです。

また、5月24日時点のシカゴIMMポジションも見ておきましょう。

ユーロでは、ユーロロング75,182枚vsユーロショート56,053枚、ネットユーロロング19,129枚(前回ロング41,645枚)。

同時点の円は、円ロング32,188枚vs円ショート24,182枚、ネット円ロング8,006枚(前回円ロング15,373枚)となっています。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

ユーロも円も、かなりポジションが小さくなっていますが、5月25日以降、全体的にドル安が進んでおり、それに応じて、少なくともユーロについては、ユーロロングが増えているものと見ています。

円については、81.00割れという水準になっているだけに、当局のドル買い介入の可能性も意識され、25日以降もそれほどは、円ロングは増えていないものと思われます。

ドル/円は、積極的にドル売り円買いで攻めようとはせず、むしろ押し目買いが出やすいと思われます。

その結果として、マーケットはロングになりやすく、結果80.00を割り込む可能性は高いものと見ています。

5月10日の東京寄り付きである80.18近辺とさらに80.00の心理的抵抗線がサポートとしてありますが、日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で、特に80.00を割り込むと、下げやすくなるものと見ています。

EUR/USDについては、先週金曜のニューヨークがほぼ高値引けであったことから、まずは1.4400方向を試すものと思われます。

ただし、6月末の英米金融機関・ファンドの中間決算を控えており、今年の場合、1月からのEUR/USDの上昇で得た利益の確定をするための戻り売りが出やすくなるものと思われますので、EUR/USDの上昇も限定的ではないかと見ています。

尚、CHF(スイスフラン)は、対ドル対ユーロで最高値を更新しています。

このCHFが、他の通貨へも影響を及ぼしドル安やユーロ安が進行する可能性も否定できませんので、CHFの動向には注意が必要だと思われます。

また、月曜は、ロンドンはバンクホリーデー、ニューヨークはメモリアルデーで休場になりますので、相場が本格的に動き出すのは、火曜からだと思われます。

2011/05/27

ドル安の再来は続くのか

ニューヨークダウは、月末と3連休を控え、ポジション調整買い戻しが優勢になったことや、発表された4月の米中古住宅販売成約指数が-26.8%と前回の-11.5%より大幅に悪化したことで、引き続き金融緩和傾向が続き、株式市場へ余剰資金の流入が続くという見方も相場を下支えし、前日比38.82ドル高の12,441.58ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回り、来週月曜がメモリアル・デーで休場となるため短縮取引となる中やや上昇し、暫定値で、前日比0.016%上げて3.074%で引けました。

原油価格は、EUR/USDが上昇する中、割安感から買いが入り、前日比0.36ドル高の100.59ドルで引けました。

金価格は、追加財政健全化計画でギリシャ首相と野党党首らの協議が物別れに終わったことや、格付け大手フィッチが日本の格付け見通しを引き下げたことなどから、逃避的に買われ、前日比13.60ドル高の1,537.30ドルで引けました。

為替相場では、ドル/円は、格付け大手フィッチが日本の格付け見通しを引き下げたことからいったん買われたものの、その後発表された4月の米中古住宅販売成約指数が前回より大幅に悪化したことで、売りが強まりました。

EUR/USDは、ジリ高(ドル安)が続き、ほぼ高値引けとなっています。

また、USD/CHFが、0.8463近辺まで下げ、史上最安値を更新しました。

つまり、ドルが全般的に弱くなりました。

ドル/円については、81.00以下の水準のため、ショートで攻める向きが少なく、むしろ押し目買いが出る分、上値は重くなると思われます。

EUR/USDについては、単なる買戻しで、戻りでは売りが出やすいものと見ています。

ミズラン(Mizlin) Part.171

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

佐野ラーメン 麺'sSHOP・おぐら屋
住所:栃木県佐野市出流原町993-1
電話:0283-25-1128

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

佐野ラーメンの老舗のひとつです。

駐車場をたっぷりあって、さらにお店の外観は、スペイン風で、かなり大きなお店です。

早めに、着いたつもりでしたが、もう列が出来ていました。

しかし、さすがに、巨大なラーメン屋さんですので、お客さんの回転もよく、それほど待たずに入れました。

そして、評判のチャーシューメンを頼みました。

店内を見回してみますと、お年寄りも、お子さんも、大人も、幅広い客層で、いかに地元に愛されているかがわかります。

そして、チャーシューメンが、運ばれてきました。

スープは、塩ラーメンかと思うほど透明に近く、独特の旨みのあるお味です。

チャーシューは、大きくてやわらかくて、美味い!

そして、麺は、佐野ラーメンの特徴である青竹で打ってあり、スープが良く絡んで、美味でした。

また、是非、お邪魔したいお店でした。

EUR/USD、戻り売りは着実に出るか

本日の東京では、最近の傾向としてアジア通貨高になるとEUR/USDの買いが強まることもあって、EUR/USDが1.4200台に乗せたことから、ショート筋のロスカットが集中し、上昇しました。

EUR/USDは、すんなりとは下落せず、反発が大きいですが、これは、EUR/USDの週足を見ると、まだ上昇トレンドが完全に否定されたわけではないため、無理に下押しすると反発力が出るためだと見ています。

しかし、英米勢の中間決算を6月末に控えて、今年1月からのEUR/USDの上昇をロングで獲った勝ち組の利益確定売りの動きが出やすくなってきていると見ており、戻りでは着実に売りは出るものと思われます。

2011/05/26

ドル/円、貿易黒字は減っても、まだある円買い需要

ニューヨークダウは、発表された米第1四半期実質GDP・改定値が1.8%(予想2.2%)そして週次の米新規失業保険申請件数が42.4万件(予想40.4万件)といずれも予想より悪かったものの、コンピューター外部記憶装置大手ネットアップの四半期決算を受け、高水準の設備投資が続いているとの見方が強まり、前日比8.10ドル高の12,402.76ドルと小幅続伸して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、予想より弱かった米GDP・改定値や週次の新規失業保険申請件数を受け、また7年債入札が順調だったこともあって低下し、前日比0.073%下げて3.057%で引けました。

原油価格は、発表された米GDP・改定値と週次の米新規失業保険申請件数が予想を下回り、需要の後退懸念から売られ、前日比1.09ドル安の100.23ドルで引けました。

金価格は、利益確定売りが先行したものの、下値も堅く、前日比4.10ドル安の1,523.70ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は、昨日の東京タイムから、ファンド筋のロングの調整が始まっていましたが、発表された米GDP・改定値と週次の米新規失業保険申請件数が予想を下回ったことから、ロングの解消売りが本格化しました。

震災により輸出が細り円安と見たドル買い円売りトライだったと思いますが、日本は債権大国であり、所得収支(海外投資から得られる配当や利息)の黒字の円転が、大きく減った貿易黒字をカバーして、依然円買いが出やすい体質にあることは、無視できません。

EUR/USDについては、まだ揉み合いそうですが、結局は、下がるものと見ています。

刻々と変わるマーケットポジション

東京タイム、中国人民銀行のアドバイザーが、「中国はユーロ債の購入を拡大する」との見解を示したことが伝わり、EUR/USDのショートカバーが一気に強まりました。

こうして、ショートポジションが解消され、逆にロングポジションが膨らんでくれば、再度下落のエネルギーができてくるものと思われますので、今の段階では、マーケットがロングになることが必要だと思います。

一方、ドル/円は、あまりに下がらないので、戻り売りでショートがたまっているのかと見ていましたが、実際には、どうも逆で、上値を試して、ファンド筋がかなり執拗に買ったにもかかわらず、上げきれず、そんなことから、今日になり、売ってきたようです。

ファンド筋が、再びドル/円のロングポジションの解消売りをしてきてもおかしくはありませんので、下げ方向には十分警戒する必要があります。

2011/05/25

ドル/円もEUR/USDも、目先のポジション調整が必要か

ニューヨークダウは、発表された4月の米耐久財受注が-3.6%と予想の-2.0%下回ったことから、小安く始まりましたが、原油価格が100ドルの大台を回復したことで徐々に買い戻しが優勢となり、前日比38.45ドル高の12,394.66ドルと、4営業日ぶりに反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、前日終値を挟んで上下する展開となり、暫定値ながら前日比0.017%上げて3.130%で引けました。

原油価格は、米週間石油在庫統計で原油、ガソリン在庫は増加していたものの、精製品が予想外に減少したことで大幅上昇し、前日比1.73ドル高の101.32ドルで引けました。

金価格は、ギリシャの財政・政治不安から安全資産として買われ、前日比3.40ドル高の1,526.70ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円も、EUR/USDも、小動きに終始し、目先の方向感がはっきりしなくなっています。

ただ、ドル/円については、どうも、ショートポジションが解消していないため下がりにくくなっているように思われますので、いったんガス抜き的なショートカバーが必要と思われます。

EUR/USDについて、ブル(強気)とベア(弱気)のにらみ合いとなっているもようですが、短期的にベアが増えて、ネットとしてはショートになっている可能性がありますので、ショートスクイズ(ショートポジションの崩し)される可能性があります。

つまり、ドル/円にしても、EUR/USDにしても、目先のポジション調整が必要だと思われます。

敏感にリスクを感じているマーケット

東京では、パパンドレウ・ギリシャ首相辞任の憶測、さらに同国の解散総選挙の憶測から、EUR/USDは売られました。

ユーロの腰の弱さが、露見した形ですが、他の円以外の通貨も対ドルで弱くなっています。(ドル高)

そして、ドル/円はじめクロス円が下落しています。(円高)

つまり、リスク回避のパターンであるドル高円高になっていることがわかります。

やはり、ギリシャをはじめユーロ圏諸国のソブリンリスク(国への貸出のリスク)懸念を、現在のマーケットは敏感に感じとっているものと思われます。

2011/05/24

EUR/USD、依然下落の可能性は残る

ニューヨークダウは、発表された5月のリッチモンド連銀製造業景況指数が予想外のマイナスになったことで、米景気を牽引してきた製造業の収益に先行き不透明感が強まり売りが優勢となって、前日比25.05ドル安の12,356.21ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ブラード・セントルイス連銀総裁が「6月のQE2(量的緩和策)終了後、現行政策は今後数回のFOMCで据え置かれる」との発言を受けて低下し、暫定値ながら前日比0.015%下げて、3.114%で引けました。

原油価格は、米金融大手ゴールドマン・サックスが原油など一部商品の買いを推奨したことから買われ、前日比1.89ドル高の99.59ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが買われたことや、原油価格の上昇を受け、一時1,529.00ドルと3週間ぶりの高水準をつけ、前日比7.90ドル高の1,523.30ドルで取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDは、緩やかな調整モードに入っています。

買い上げようとしたわりには、上がらなかった印象です。

ドル/円は、買い気は強かったものの、上げきれず反落しました。

ドル/円は、日足の値幅が収斂してしていますので、上下いずれかに動いてもおかしくはありません。

しかし、たとえ動いたとしても、あまり大きな動きにはならないのではないかと見ています。

EUR/USD、英米勢は中間決算が気になる時期

EUR/USDは、東京では、1.4070-80に集まっていた1.4000以下を攻めたショート筋のストップロスがつきました。

しかし、こうしたショートのストップロスがついたわりには、上に跳ねません。

EUR/USDは、1月10日以来上昇してきましたので、この上期はEUR/USDのロングで英米の金融機関・ファンドは利益が出ているものと思われます。

そして、6月末に英米勢の中間決算を控えて、利益確定の時期が迫ってきています。

したがい、EUR/USDは、ロングポジションの解消売りのための戻り売りが出やすいものと思われますので、思ったほどの反発はないままに、再び下げるのではないかと見ています。

2011/05/23

EUR/USD、やはり簡単ではない大台替わり

ニューヨークダウは、欧州財政問題に対する不安が広がり、リスク回避の動きが強まり大幅続落し、前週末比130.78ドル安の12,381.26ドルと、4月19日以来、約1ヶ月ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州圏の信用不安から安全資産として米国債が買われ(利回り低下)、暫定値ながら前週末比0.018%と下げて3.127%で引けました。

原油価格は、週末のギリシャやイタリアに対する格付けや見通しの格下げを嫌気して下落し、先週末比2.40ドル安の97.70ドルで引けました。

金価格は、週末のギリシャやイタリアに対する格付けや見通しの格下げを受けて、安全資産として買われ、前週末比6.50ドル高の1,515.40ドルで取引を終えました。

為替相場は、ユーロは、EUR/USD中心に売られ、一時1.4000を割り込んだものの、その後買い戻しが強まり、1.4047-49近辺でニューヨークは引けました。

やはり、1.4台から1.3台への大台替わりは、そうすんなりとは行かせてはくれないということだと思います。

ただし、ユーロのショートポジションが、適度に調整されれば、再び下値を試す動きは再開されるものと思われます。

ドル/円は、依然81.37近辺の25日移動平均線と82.21近辺の90日移動平均線に挟まれており、この間を中心に揉み合いが続くのではないかと見ています。

ユーロにネガティブな材料続く

先週金曜、ノルウェー政府がギリシャ向け資金援助を中断したと発表し、また格付け大手フィッチはギリシャの長期信用格付けを3段階引き下げた上、債務再編が行なわれた場合、デフォルト(債務不履行)と見なすと警告しました。

そして、この週末に行なわれたスペイン地方選挙では与党が大敗し、またS&Pがイタリアの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げました。

さすがにこれだけ、ユーロにネガティブなことが続けば、ユーロ安にもなろうというものです。

特に、1.4000を下に割って大台替えするか、攻防が予想されますが、こいった状況からすれば、下抜く可能性は高いものと思われます。

2011/05/22

オセアニアタイム、ユーロ安、目立つ

ユーロが、下落しています。

特に、EUR/USD、EUR/GBP、EUR/JPY、EUR/CAD、EUR/CHFで下げが目立ちます。

ドル/円は、横ばいです。

これからの展開は(2011/05/22)

先週、それまで売られていた商品相場が反発したことから、商品相場と相関性の高いEUR/USDが反発に転じましたが、週末のギリシャのソブリンリスク(国への貸出のリスク)懸念が増幅し、反落となりました。

これからの時期は、6月末に英米に金融機関・ファンドの中間決算を控えて、前期に作ったポジションの利益確定をする時期になります。

たとえば、昨年の場合、2009年年末から昨年2010年6月7日まで、ギリシャ危機に端を発し、その後欧州危機となり、EUR/USDは下落し、約3200ポイントの下落となりました。

しかし、昨年6月7日に安値つけた後は、依然マーケットセンチメントは、ユーロ安であったにも関わらず、利益確定の買戻しが続き、新規のロングメイク(ロング先行)もその後加わり、8月初旬までには、約1400ポイントの上昇となりました。

つまり、これぐらい、英米の金融機関・ファンドの中間決算あるいは本決算に絡んだ、EUR/USDのポジションのアンワインディング(手仕舞い)が相場に影響するものだということです。

それでは、今年の前期を見てみますと、1月10日から上昇を開始し、今のところ5月4日に高値をつけています。

この間の上昇幅が、約2000ポイントです。

英米金融機関・ファンドの中の勝ち組は、この期間ロングで攻めていると思われますので、これからポジションをアンワインドするとしたら、売ってくるものと思われます。

そして、地合的には、ユーロ圏諸国のソブリンリスク懸念が再燃、ユーロと相関性の高い商品相場に不透明感が出てきていることなどを考えますと、手仕舞いが昨年の6月7日よりも、早まる可能性はあると見ていますので、そろそろ、警戒しておくべきかと思います。

ドル/円につきましては、震災で輸出が減っているので円安という見方は強いですが、それではだれが買うのかいうと、もちろん輸入企業もドルを買うと思いますが、それ以上に投機筋が買うため、結局は、ロングが膨らんで緩むということで、目先は、レンジではないかと見ています。

ただし、輸出企業が売らなければならないドルを持ちながら、上がる可能性があると売らずに様子を見ているとも聞きますので、潜在的には、売り圧力はあると見ておくべきかと思います。

ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足を見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※画面レーアウトが変わっています。ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080

週足、日足、いずれも、横ばいになる可能性が高そうです。

また、5月17日時点のシカゴIMMポジションも見ておきましょう。

ユーロでは、ユーロロング89,941枚vsユーロショート48,296枚、ネットユーロロング41,645枚(前回ロング61,447枚)。

同時点の円は、円ロング38,016枚vs円ショート22,643枚、ネット円ロング15,373枚(前回円ロング13,054枚)となっています。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

ユーロも円も、特段気にするポジションの大きさではないと思われます。

2011/05/20

さらなるユーロ安の可能性

ニューヨークダウは、ノルウェー政府がギリシャ向け資金援助を中断したと発表し、また格付け大手フィッチがギリシャの長期信用格付けを3段階引き下げたことから、ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかという懸念が広がり、前日比93.28ドル安の12,512.04ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回り、ギリシャへの懸念が深まる中、逃避買いから低下し、暫定値ながら前日比0.026%下げて3.145%で引けました。

原油価格は、ギリシャへの懸念からEUR/USDが下落し、これを受けて売りが先行しました。その後、値頃感からの買い戻しや、米石油協会が需要が増加するとのレポートを出したことから買い戻され、前日比1.05ドル高の99.49ドルで引けました。

金価格は、ギリシャへの懸念から、逃避先として買われ、前日比16.50ドル高の1,508.90ドルで引けました。

為替相場は、ギリシャへの債務懸念から、ユーロがほぼ全面安となりました。

ギリシャに限らず欧州各国の債務問題は深刻であり、ユーロの下落が、さらに進む可能性は否めないものと思われます。

そして、6月末には、英米の金融機関・ファンドの中間決算を迎えます。

それを控え、1月からキャリーしているポジションの手仕舞いが、6月初旬前後に大きく入る可能性があり、今年の場合、ユーロロングをキャリーしてきたことから、ユーロを売ることによって前期のポジションを手仕舞うことになると見ています。

ミズラン(Mizlin) Part.170

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

赤坂 うまや
住所:東京都港区赤坂4丁目2番32号
電話:03-6229-1661

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

赤坂の奥に踏み込んだところにある隠れ家的なお店です。

実は、1階と2階は赤坂うまやの店舗ですが、3階は市川猿之助丈一門及び紫派藤間流の稽古場となっています。

うまやは、もともと、博多のお店です。

猿之助は、今では誰もが認める革新的歌舞伎役者ですが、かつて不遇な時代もあり、その時に、一番温かく受け入れてくれたのが博多の お客様だったとのことです。

そうしたご縁から、猿之助は博多にことのほか思い入れがあり、うまやの赤坂出店となったそうです。

落ち着いた客室の中で、頂くお料理では、「うまやおまかせコース」をお願いすると、品数多くいろいろな味が楽しめます。

また、お昼の定食には、「市川猿之助の楽屋めし」という面白い趣向もあってなかなか期待が持てます

ソブリンリスクからユーロ安か

ギリシャの10年債利回りが過去最高を更新したという報が伝わりました。

つまり、またソブリンリスク(国への貸出のリスク)が発生しました。

これにより、EUR/USD、EUR/GBP、EUR/JPY、すべて下落となりました。

ここのところ、ユーロが反発してきていただけに、ユーロロングも結構出来ているものと思われますので、目先強いサポートがあることは確かですが、結構下落するものと思われます。

投機筋中心の相場にありがちな動き

今日のロンドンは、ドル売り気味です。

しかし、根本的な方向性が定まっているわけではなく、単に、ポジションが一方に偏ると、その反対方向に相場が動くという投機筋中心の相場にありがちな動きをしています。

今日は、金曜で、一般的に方向性が出やすいですが、今日に限っては難しいかもしれません。

2011/05/19

調整続く

ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が40.9万件と予想の42万件を下回り、買いが先行しましたが、続いて発表された5月のフィラデルフィア連銀景況指数が3.9(予想20.5)、さらに4月の米中古住宅販売件数 が505万件(予想520万件)といずれも悪く、相場の上値を押さえましたが、結局前日比45.14ドル高の12,605.32ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表になったフィラデルフィア連銀景況指数や米中古住宅販売件数が弱い内容となったことで低下し、前日比0.009%下げて3.171%で引けました。

原油価格は、発表になったフィラデルフィア連銀景況指数や米中古住宅販売件数が弱い内容となったことで景気鈍化懸念が強まったほか、国際エネルギー機関が産油国に増産を要望していたことも上値を重くさせ、前日比1.66ドル安の98.44ドルで、引けました。

金価格は、利益確定ムード根強く、終始軟調な展開となり、前日比3.40ドル安の1,492.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は良好な米新規失業保険申請件数に82.23近辺まで上昇しましたが、その後発表されたフィラデルフィア連銀景況指数や米中古住宅販売件数が弱い内容だったことから、結局往って来いになりました。

クロス円も同様の動きとなりました。

一方、EUR/USDは、強含みました。

ただし、EUR/USDを日足で見てみても、それほど強くはなく、ここから買い進めば、ロングになるものと思われます。

思わせぶりな相場

トレンドレスな(方向感のない)相場になっており、トレードすればするほど深みにはまる可能性があります。

したがい、今の相場は、上がりそうとか下がりそうといった思わせぶりな動きはしますが、あえて静観で良いように思います。

たぶん、ヘタに手を出すと、傷を負ったり、傷口を広げたりする相場だと思います。

そうしたトレンドレスの相場になっている原因は、やはり投資家の一方向への資本移動がなく、長くはポジションを持ちきれない投機筋が相場を主導しているためだと思います。

2011/05/18

リスク回避後退

ニューヨークダウは、原油など商品相場の上昇やデルの好決算を受けて業績への期待感から買いが優勢となりました。

また、公表されたFOMC議事録で、当面は緩和的な金融政策が続くとの見方が広がったことも買いを誘い、前日比80.60ドル高の12,560.18ドルと4営業日ぶりに反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、リスク回避に一服感も出て来ており上昇し、さらに公表されたFOMC議事録では、インフレに関して、上振れリスクを一段と懸念していることが示されたことからさらに上昇し、暫定値ながら前日比0.068%上げて3.184%で引けました。

原油価格は、リスク回避に一服感も出て来ており、買い戻しが先行し、また発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が予想外に小幅マイナスとなったことも買いを加速させ、前日比3.19ドル高の100.10ドルで引けました。

金価格は、リスク回避に一服感も出て来ており、買い戻しが強まり、前日比15.80ドル高の1,495.80ドルで取引を終えました。

為替相場は、ダウや原油など他のプロダクツ(投資対象)で、このところ進んでいたリスク回避の動きが後退し、米国債利回りが上昇しことから、相関性の高いドル/円が上昇しました。

しかし、その実、81.00近辺を下に割ろうとして売り込んだものの、下げ切れずショートカバーとなったものと思われます。

また、原油や金との相関性の強いユーロは、EUR/USDでは小動きだったものの、EUR/JPY、EUR/GBPでは、堅調な動きとなりました。

また、その他のクロス円も、ドル/円の反発を受け、上げています。

ドル/円は、昨日下げたことで、今度はショートになりました。

81円台後半まで上げても、下げてこないところをを見ると、依然としてショートポジションは、解消されていないもようで、短期的には一段の上昇の可能性があります。

ドル/円、調整の調整

ドル/円は、昨日、短期のショート筋の買戻しに81.77まで上昇しました。

そして、上昇から下落に転じた後、今度は下げる過程で押し目買いが出て、マーケットはロングになりました。

しかし、戻りは弱く、本日になり、今度はロング筋が投げたという相場で、調整の調整といった感じの相場です。

今のところ、81.00でサポートされていますが、まだロングは解消しきれていないものと思われ、さらに下げる可能性が残ると見ています。

2011/05/17

ポジション調整主導の相場

ニューヨークダウは、発表された4月の米住宅着工件数 が52.3万件(予想57万件)、そして同月の米鉱工業生産指数が0.0%((予想0.4%)といずれも予想を下回り、米景気の回復が鈍化するとの警戒感から売りが優勢となり、前日比68.79ドル安の12,479.58ドルで、取引を終えました。

米国債10年物利回りは、住宅着工件数が予想外に弱かったことで、景気回復の鈍化懸念から低下し、暫定値ながら前日比0.037%下げて3.110%で引けました。

原油価格は、住宅着工件数が予想外に弱い内容となったことで、景気回復の鈍化懸念が強まったほか、翌日発表の米週間石油在庫統計で原油在庫の増加が懸念され続落し、前日比0.46ドル安の96.91ドルで引けました。

金価格は、住宅着工件数が予想外に弱い内容となったことで、景気回復の鈍化懸念が強まり、利益確定売りが出て、前日比10.60ドル安の1,480.00ドルで取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は、日本企業による海外企業買収発表が続いたことや、4月の英消費者物価指数が予想を上回ったことからGBP/JPYが急上昇したこともあり、クロス円中心に上昇しました。

ただし、ドル/円で、81.60近辺にある25日移動平均線のレジスタンスは、一時上抜けたものの、結局は上昇を抑えています。

今回のドル/円、クロス円の上昇も、マーケットがショートになったことで反発した相場だと見ています。

これで、今度は、さらに上がることを期待した投機的なロングが膨らむと、反落することになるものと思われます。

一方、EUR/USDは、5月5日から下落を続けてきましたが、さすがに、割れれば大台替えとなる1.4000を目前に、いったん逡巡しています。

ただ、これで、ショートが買い戻され、値頃感からロングポジションが増えると、1.4000を割るエネルギーが出てくるものと思われます。

依然、ポジションは円ロングか

EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルは、東京ではトレンドレスレスな(方向感のない)相場となりましたが、ドル/円、クロス円は、円安方向に動きました。

武田薬品工業によるスイスの製薬会社ナイコメッドの買収(約1兆円)に続き、本日は東芝によるスイスの電力計メーカー大手ランディス・ギアの買収(2000億円強)も報じられ、円売り材料となったもようです。

しかし、基本的には、たとえば、ドル/円で戻り売りしたために、短期的に円ロングになっていたマーケットがポジション解消のための円売りをしているものと思われます。 

今のところ、ドル/円もEUR/JPYも、円売りが引かないため、まだすぐには円高方向に反転するのは難しいものと見ています。

2011/05/16

目先はトレンドレスな相場か

ニューヨークダウは、発表された5月のニューヨーク連銀製造業景気指数が11.88と予想の20.00を下回ったことや、原油など商品相場が不安定な値動きを続けたこともあり、利益確定売りが優勢となりました。

また、ストロスカーンIMF専務理事の訴追がギリシャ債務問題に悪影響を与えるとの懸念もあり、前週末比47.38ドル安の12,548.37ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨーク連銀製造業景気指数が弱かったことや、ギリシャの債務問題への不透明感が強まり低下し、暫定値ながら前週末比0.024%下げて3.147%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの買いが強まったことから上昇する場面もありましたが、戻り売りもきつく反落し、前週末比2.28ドル安の97.37ドルで引けました。

金価格は、買いが先行しましたが、戻り売りもきつく反落し、前週末比3.00ドル安の1,490.60ドルで取引を終えました。

為替相場は、商品相場に連動してEUR/USDが上昇、それに連れてEUR/JPYも上げました。

この間、ドル/円は、横ばいを続けました。

その後、商品相場が反落すると、EUR/USD、EUR/JPYも下げ、それに押されてドル/円も重くなりました。

基本的な相場の流れは、依然ドル高円高方向と見ていますが、目先はトレンドレスな(方向感のない)相場になりそうです。

思惑走る、商品相場、企業買収

日足ベースでEUR/USDやクロス円を見てみますと、決して強くはなく、それから考えますと、強めで推移するドル/円の上昇も限られるものと思われます。

EUR/USDについては、依然として、原油や金といった商品相場の動向が大きく影響するものと思われますので、注意が必要です。

また、武田薬品工業のスイスの製薬会社買収(約1兆円)については、確かに一時的な円売りにはなるものと思われますが、同様のことが続々と起きれば別ですが、単発では長期に為替相場に影響を与えるとは思えません。

むしろ、この企業買収絡みの円売りの為替取引に過度な円安期待を持つことは、その後の円高を呼ぶように思われます。

2011/05/15

IMFトップの逮捕で、EUR/USDに売り圧力

ニューヨーク市警は15日(日)、国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事を性的暴行の疑いで逮捕し、当局が訴追したことを明らかにしました。

このニュースに、オセアニア市場では、EUR/USDが売り圧力を受けています。

尚、IMFのアトキンソン報道官は、「IMFは完全に機能している」として、逮捕がIMFの業務に影響しないとの認識を示しました。

これからの展開は(2011/05/15)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足を見てみましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※画面レーアウトが変わっています。ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080

先週末からのドル高は、続いています。

しかし、U.S.Dollar Indexを見るだけでは、ドル高が継続するのか反落するのかは、はっきりしませんので、他のアプローチをしてみたいと思います。

その前に、5月10日時点のシカゴIMMポジションを見ておきますと、ユーロでは、ユーロロング98,054枚vsユーロショート36,607枚、ネットユーロロング61,447枚(前回ロング99,516枚)。

同時点の円は、円ロング36,100枚vs円ショート23,046枚、ネット円ロング13,054枚(前回円ショート18,819枚)となっています。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

ユーロはネットのユーロロングは減りましたが、まだ高水準です。

一方円は、前回5月3日時点では、ネット円ショートが18,819枚に対して、今回5月10日時点ではネット円ロング13,054枚となっており、ネットポジションがショートからロングに転換しています。

円ロングとなったことから、下げづらくなり、その後ドル/円は高止まりした(円売り気味)ものと思われます。

それでは、他のアプローチをしてみたいと思います。

そのひとつのアプローチは、ユーロが商品相場と強い相関性を持っているという点です。

たとえば、今話題となっている銀価格の週足を見てみますと、先々週から急落していることがわかります。

銀価格の週足
http://futures.tradingcharts.com/chart/SV_/W?anticache=1305374335

銀ほどの急落ではありませんが、原油価格や金価格も下落しており、商品相場が下げ止まらない限りは、ユーロの下落(ドル高)も収まらないものと思われます。

また、違ったアプローチは、6月末の英米の金融機関・ファンドの中間決算です。

時間的にはまだやや早いものの、6月末の英米の金融機関・ファンドの中間決算を控え、今後英米トレーダーは、手持ちのポジションを増やすのではなく、減らす方向にトレードするものと思われます。

昨年の場合、おととしの12月からのユーロ売り相場は、昨年6月7日から、利益確定のために買い戻しとなっています。

今年の場合、1月からユーロ買い相場となっており、中間決算の前の利益確定は、ユーロ売りで起きるのではないかと思われます。

そして、既に申し上げていますが、商品相場が崩れてきていますので、ユーロの利益確定売りも前倒しになる可能性はあると思われますので、注意が必要です。

また、リスク回避のドル高円高にもなるものと思われます。

2011/05/13

リスク回避のドル高円高

ニューヨークダウは、来週前半に開かれるユーロ圏財務相会合やEU財務相理事会でギリシャの債務問題がどう扱われるのか不透明で、EUR/USDが売られたことから、原油や金などとともに、リスク資産としての株を手放す動きが強まり、前日比100.17ドル安の12,595.75ドルで取引を終えた。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが軟調に推移したことや、発表された4月の米消費者物価指数が前月比0.4%と予想の0.4%と変わらず、インフレの落ち着きを示したことから、暫定値ながら前日比0.051%下げて3.172%で引けました。

原油価格、値頃感の買いや短期筋のショートカバーも出て買いとなり、前日比0.68ドル高の99.65ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが下落したことを受け、再び1,500ドルを割り込み、前日比13.20ドル安の1,493.60で取引を終えました。

為替相場は、ドル/円は、結局80円台後半で揉み合いとなりました。

一方、いったんは買われたEUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで、反落となりました。(ドル高)

その結果、クロス円が重くなりました。(円高)

結局は、マーケットがリスクを回避しようとしていることがわかるドル高円高の形勢となっています。

マーケットが、ギリシャの債務問題などを理由にリスク資産をロングにしていることに不安を感じているものと思われます。

したがい、ドル高円高の動きは、来週に引き継がれるものと見ています。

ミズラン(Mizlin) Part.169 

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

築地市場魚処 魚四季 (うおしき)
住所:東京都中央区築地6-20-6 築地市場厚生会館1F
電話:03-3545-8018

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

こちらは、築地市場内にあるお店です。

お店のあるビルの名前が築地市場厚生会館でもわかりますが、漁業関係者の宿泊施設として、また、市場関係者の福利厚生施設として、宿泊室、食堂、浴場、治療室、売店及び体育館などが完備しています。

そして、こちらのお店は、その食堂を一般にも開放したものです。

魚にうるさい漁業関係や市場関係の方々を相手にしているお店ですから、どれも新鮮さと味は請け合いです。

鮪あご焼や、箱うにがドーンと出てきたり、ホッケのお刺身が食べられたり、巨大天ぷらなどなど、品数豊富です。

また、気取らないお店の雰囲気が、くつろげます。

厚生会館の宿泊室や浴場なども一般の方でも利用できるようですので、お風呂を頂いて、お店で一杯なんてこたえらないことも出来そうです。

ドル/円、更なる下落の可能性

EUR/USDを見ていますと、大きく下落すると、5日移動平均線のような短期の移動平均線が追いついてくるまで、ある程度の揉み合いの期間を持ち、移動平均線が追いついてくると、再び下げるということを繰り返しているように思われます。

一方、ドル/円は、依然として、80円台は売れないから、買いから入るということを繰り返しているため、どうしてもロングのポジションがマーケットに残り、本日の与謝野経済財政担当相の「円は強くない。むしろドルが安い」といった発言に対しても、ポジションがロングのため、「円は強くない」に反応して投げが出て下がるということが起きているものと思われます。

また、ドル/円は、火曜日に上げて、水曜木曜と高止まりして、本日反落してきており、格好としては80.00割れを試されても仕方がないように思われます。

2011/05/12

原油・金など商品相場に一喜一憂

ニューヨークダウは、発表された4月の米小売売上高が0.5%と予想の0.6%を下回り、また週次の米新規失業保険申請件数が43.4万件と予想の42.8万件より悪化したことから、一時前日比90ドル超の下落となりましたが、原油などの商品相場が上昇基調に転じると反発し、前日比65.89ドル高の12,695.92ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウや原油価格が下げ一服となったことや、本日の30年債の入札が不調だったことにより上昇し、暫定値ながら前日比0.065%上げて3.224%で引けました。

原油価格は、ニューヨークダウが堅調に推移したことから、値頃感からの買い戻しが入り、前日比0.76ドル高の98.97ドルで引けました。

金価格は、原油価格の反発に追随して上昇し、前日比5.40ドル高の1,506.80ドルで取引を終えました。

為替相場は、ニューヨークダウなど他のプロダクツ(投資対象)と変わらず、原油や金といった商品相場の上げ下げに一喜一憂の相場でした。

結局、原油や金が反発すると、それを追って上げましたが、あまり為替自体に主体性はありませんでした。

ただし、日足チャートで、ドル/円、EUR/USDを見てみますと、決して上げは強くなく、単に次の相場展開に向けた時間調整で停滞しているものと見ています。

EUR/USD、調整の下げか、相場転換の下げか

ソロス・ファンドが、先々週手持ちの金をすべて売り払ったもようで、ユーロと相関性の高い金相場の転機が来ているのではないかと、気になります。

また、著名米系調査機関が、昨日、ギリシャ支援に関して、財政再建に対しかなり強い確約を、ギリシャがしない限り、支援に乗り出すべきではないとのレポートを出したことも、EUR/USDの売りにつながりました。

テクニカル的には、1月10日からのEUR/USDの上昇トレンドは、崩れ始めています。

今のEUR/USDの下げは、相場転換の下げではないかと見ています。

2011/05/11

商品相場の下げにユーロ下落

ニューヨークダウは、原油など各種商品相場が軒並み値を下げ、エネルギーや素材関連株が総じて下落し、相場全体を押し下げる要因となり、前日比130.33ドル安の12,630.03ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが軟調だったことや、原油が急反落したことで、リスク回避の債券買いから低下し、暫定値ながら0.057%下げて3.157%で引けました。

原油価格は、中国の経済指標が予想ほど強くなかったことや、米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に増加したことで、リスクを回避しようとする売りが強まり、前日比5.67ドル安の98.21ドルで引けました。

金価格は、リスクを資産回避しようとする動きが強まり、売りが強まって、前日比15.50ドル安の1,501.40ドルで取引を終えました。

為替相場は、原油価格、金価格の下落により、それらと相関性の高いEUR/USDが下落となりました。

EUR/USDは、1.4200前後でいったん下げ止まってはいますが、現在1.3965近辺にある90日移動平均線近辺までの続落は想定しおくべきかと思います。

EUR/JPYにつきましても、現在115.00近辺の90日移動平均線にひっかかっていますが、112.91近辺の200日移動平均線までの続落は見ておくべきかと考えます。

ドル/円は、それほど大きな動きにはならないと思われますが、米国債利回りも低下しており、上値は重たくなるのではないかと見ています。

EUR/USD、急落後の時間調整、そしてその後は

EUR/USDは、現在、先週木曜からの約600ポイントの急落の後の時間調整に入っているものと見ています。

そして、今まで上げをサポートしていた5日移動平均線は、1.4410近辺まで下がってきており、今度はレジスタンスになっています。

もちろん、力ずくで持ち上げることは一時的には可能とは思いますが、今の段階では長続きしないものと思われます。

やはり、底値をしっかりと確かめることが、どうしても必要だと考えます。

2011/05/10

EUR/USD、ブルからベアへの転機か

ニューヨークダウは、マイクロソフトがスカイプを85億ドルで買収したことが好感されたことに加え、中国当局が発表した4月の貿易収支で、輸出が過去最高を更新し、黒字額は4ヶ月ぶりに100億ドルを突破し、世界的な景気回復に対する期待感が強まったことから上昇し、前日比75.68ドル高の12,760.36ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油や金といった商品相場やニューヨークダウが堅調に推移したことから、リスク回避姿勢が後退し上昇となり、暫定値ながら前日比0.052%上げて3.213%で引けました。

原油価格は、ミシシッピ川に洪水が発生し、石油精製への影響が懸念されたことや、ニューヨークダウが底堅く推移したこともあり続伸し、前日比1.33ドル高の103.88ドルで引けました。

金価格は、ギリシャ問題の再浮上や米景気回復の鈍化懸念から安全資産として買われ、前日比13.70ドル高の1,516.90ドルで取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDもドル/円も、下げ渋り、むしろ強めに推移しました。

EUR/USDは、25日移動平均線を5日移動平均線が上抜いたのが、一番最近では、2月21日頃です。

そして、昨日5月10日に、25日移動平均線を5日移動平均線が下に割り込みました。

約78日間を経て、ブル(強気)の交叉からベア(弱気)の交叉に転換したことは、相場転換のサインとして注目しておくべきではないかと見ています。

つまり、EUR/USDがここから強くなっても、あくまでも下げの反発の域を出ないのではないかと見ています。

ドル/円は、買いが強まっており、81.00を試す可能性があります。

ただし、買えば買うほどに、マーケットのポジションはロングになっていくように思われます。

ユーロ、まずは底値確認からか

再び、ユーロは、ユーロ圏諸国のソブリンリスク(国への貸出のリスク)懸念が再燃してきているため、EUR/USD、EUR/GBP、EUR/JPYなどで、重くなりましたが、目先やや買いが強まっています。

しかし、現状では決してユーロの底値を確かめたとはまだ言えません。

先週後半、特にユーロの急落で痛んだ相場ではありますが、昨日マーケットは十分休息をとったものと思われますので、本日から、また新たに相場が始まるものと思われます。

そして、その方向は、確かめ切れていない底値を、ユーロ売りで確かめることから始めるように見ています。

2011/05/09

未だ底値固まらず

ニューヨークダウは、原油や金などの商品先物相場の上昇が好感されて資源株が買われました。

ただし、米格付け大手S&Pが、債務再編の可能性が高まっていることを理由にギリシャの長期信用格付けを引き下げたことから、欧州財政問題への懸念が再燃したことで上値を押さえられ、前週末比45.94ドル高の12,684.68ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、上昇して始まったものの、ギリシャの格下げの報を受け、逃避買いにより利回りは押さえられ上げ幅を縮小し、暫定値ながら前日比0.011%上げて3.157%で引けました。

原油価格は、上昇の見方が根強く、値頃感からの買い戻しが加速し、前週末比5.37ドル高の102.55ドルで引けました。

金価格は、値頃感やギリシャの格下げの報を受け、、安全資産として根強い買いが入り、前週末比11.60ドル高の1,503.20ドルで取引を終えました。

為替相場は、米格付け大手S&Pによるギリシャの長期信用格付けの引き下げの報を受けて、EUR/USDは、1.4300のオプショントリガー(オプションの実行や消滅が発生するポイント)を割り込み、1.4253近辺まで下落しました。

しかし、その後、原油価格が急反発したことから、1.43台半ばまで値を戻しました。

この1.43台半ばまでのEUR/USDの反発(ドル売り)を受けてドル/円も売られ、80.20近辺まで下落しました。

結局のところ、ドル/円にしても、EUR/USDにしても、そしてEUR/JPYにしても、未だに底堅めされておらず、良くて横ばい、場合によっては、再度下落の可能性があると見ています。

やられの静寂

ロンドンマーケットは、ほとんど動いていません。

先週後半、特にユーロでやられてしまったものと思われます。

こうした相場を、「マーケットが傷んでいる」と言います。

EUR/USDは、反発するのか

EUR/USDは、先週末取り沙汰されたギリシャのユーロ離脱観測について、週末多方面から思惑を沈静化させようとする動きが強まったことや、1.4300にオプショントリガー(オプションの実行や消滅が発生するポイント)があって、手前で防戦買いが入ったこともあり、今日は、1.44台前半まで反発しました。

しかし、5月3日時点のシカゴIMMポジションで、ネットのユーロロングは、99,516枚と相当な額にまで達しており、まだロングが解消されていないと思われますので、あまり伸びないものと見ています。

やはり、いったんマーケットがショートになるぐらい売らないと、本格的な反発はないものと思われます。

2011/05/08

シドニー、EUR/GBPが反発してオープン

先週末、かなり売られていたEUR/GBP(ユーロポンド)が、先週末のニューヨーククローズに比べて、上げてオープンしています。

そのため、EUR/USD、EUR/JPYは買い気、GBP/USD、GBP/JPYは重たくなっています。

月曜のシドニーで、EUR/GBPの動きが相場をリードするのは珍しいことです。

ドル/円は、若干買い気です。

これからの展開は(2011/05/08)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足を見てみましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※画面レーアウトが変わっています。ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080

先週後半、73.00近辺から75.00近辺まで、大きくドルは反発しています。

しかし、週足で見る限りでは、まだドルの下落トレンドが否定されたわけではないことが分かります。

また、興味深いのは5月3日時点のシカゴIMMポジションです。

ユーロでは、ユーロロング128,460枚vsユーロショート28,944枚、ネットユーロロング99,516枚(前回ロング68,279枚)。

同時点の円は、円ロング19,779枚vs円ショート38,598枚、ネット円ショート18,819枚(前回ショート36,997枚)となっています。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

特に、ユーロは、1.48台前半という高値圏で揉み合った中で、ユーロロングのポジションがバブルのように膨らんでいたことがわかります。

そして、先週木曜、トリシェECB総裁が6月の利上げを示唆しなかったことや、翌日金曜には、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が報じられたという二段構えの針に刺され、大きく破裂(ユーロロングのロスカット)することになりました。

つまり、大きく反落する理由はあっても、その実際はユーロロングのポジションがパンパンで自立的な反転だったと見ています。

ドル/円に関しましては、確かに5月3日の円ショートは小さいですが、その後のドル/円の下落過程で買い下がりが出てドルロング円ショートになり、80.00を割ったところ、ドルロング円ショートのポジションの投げが出て、やっと反発力が出て戻したものと思われます。

ギリシャのユーロ圏離脱につきましては、その後、EUも、ギリシャも火消しに躍起となりました。

しかし、ユンケル・ユーロ圏財務相会合議長は、EU、IMFによるギリシャ向けの総額1100億ユーロの融資返済条件や今後の追加的な財政再建については、16日のユーロ圏財務相会合で議論する意向を示しています。

テクニカル的には、EUR/USDの相場として見れば、週足ベースでは上昇トレンドは未だに否定はされていませんが、EUR/USDと相関性の強い原油など商品相場も大きく下落しており、EUR/USDも先週木曜からの下落で、週足でも日足でも、下ヒゲすら出していませんので、目先は、1.4000近辺までの下落の可能性を見ておくべきかと思います。

ドル/円につきまして、基本的に、80円台で売ろうとするマーケット参加者は少ない一方、80円台を買おうとする参加者が多い傾向は、変わってはいないものと思われますので、マーケットはロングになりやすく、上値は重く常に下落の可能性があるものと思われます。

EUR/JPYは、先週、日足のペナント・フォーメーションを下に切れており、さらに下落する可能性があり、その点からもドル/円が下押しされるものと見ています。

2011/05/06

ユーロ、目先一段の下落か

ニューヨークダウは、発表された4月の米雇用統計では、失業率は9.0%と予想の8.8%より悪化、それに対して非農業部門就業者数は24.4万人と予想の18.5万人を大きく上回り、マーケットはこの非農業部門就業者数の結果に反応して、一時170ドルを超す上昇となりました。

しかし、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が報じられEUR/USDが下落したことや、原油価格が下落したことから上げ幅を縮小し、前日比54.64ドル高の12,638.81ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米雇用統計における非農業部門就業者数が予想以上に強く上昇して始まったものの、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が報じられリスク回避の買いに利回りは下げたほか、原油価格の大幅続落にインフレ懸念が後退し、暫定値ながら前日比0.006%下げて3.144%で引けました。

原油価格は、米雇用統計における非農業部門就業者数が予想外に強かったことから買い戻しが先行したものの、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が報じられEUR/USDが急落したことから売りが強まり、前日比2.62ドル安の97.18ドルで引けました。

金価格は、米雇用統計における非農業部門就業者数が予想外に強かったことから買いが強まり、さらにギリシャのユーロ圏離脱の可能性が報じられEUR/USDが急落したことや原油価格の下落に押し目買いが入り、前日比10.20ドル高の1,491.60ドルで取引を終えました。

為替相場は、米雇用統計における非農業部門就業者数が予想以上に強かったことで、ドル/円は一時80.95近辺まで上昇しましたが、上値は重く伸びはありませんでした。

その後、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が報じられると、ユーロは対ドル対円対ポンドはじめ全面安となりました。

EUR/USDも、1.4523近辺にあった25日移動平均線を大きく下回り、1.4315-17近辺で引けています。

昨日の相場は、決してドル高相場ではなく、前日に引き続きユーロ安相場だった言えます。

つまり、ユーロは、前日トリシェECB総裁が6月の利上げを示唆しなかったことで急落しましたが、昨日の段階では、まだユーロロングのポジションがマーケットに残っていたもようでしたが、ギリシャの一件でそれが一掃されたものと思われます。

目先、ユーロは一段の下落の可能性は否定できませんが、それでマーケットがショートに急速に偏れば、反発の可能性も出てくるものと見ています。

ミズラン(Mizlin) Part.168

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

酒肴 青山さささ
住所:東京都港区南青山5-1-22
電話:03-3486-6451

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

こちらは、表参道と青山通りの交差点に程近く、地下鉄の出口からもすぐという好立地ながら、リーズナブルな価格で、美味しいお料理が頂けます。

普通のテーブル席だけでなく、個室も用意されていて、くつろいでお料理が楽しめます。

新鮮な魚介類、焼き物、メンチカツ、バーニャカウダなど、幅広いラインナップです。

実は、このお店のあたりには縁があります。

私が、銀行に入って最初の独身寮が、ここの裏手少し恵比寿方面にいったところで、向かいが青山学院の初等部、隣が常陸宮様の御所という独身寮にはもったいないようなところでした。

夏はテニスコートでビールパーティー、秋は寮祭と実に楽しい寮生活を謳歌しました。

しかし、銀行がそんなところに汚い独身男性達を長く放置するわけもなく、私が入寮して1年半後、研修専門寮にすることになり、それまでの寮生達はバラバラに他の寮に移ることになりました。

廃寮祭は、また盛り上がり、有終の美を飾りました。

今でも、懐かしい思い出です。

ドル安相場は終わったのか

ドル安相場が、昨日のユーロの急落相場で終わってしまったのかということが気になるところです。

確かに、ひとつのドル安の前提であった6月のECBの利上げ見通しは、遠のいたことは確かです。

しかし、同様にドル安の大きな要因とされている米国の超低金利政策が終わるかどうかの確認は、まだ取れたわけではありません。

もちろん、本日の米雇用統計も大きな指針とはなるものと思われますが、ひとつの指標で、超低金利政策が終わるか終わらないかが結論づけられるほどには即断できる問題ではないと思われます。

いろいろな相場のファクターを流れで見ていく必要があると考えます。

2011/05/05

本日発表の米雇用統計に警戒

ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が47.4万件と予想の41万件を上回って悪く、米景気の先行きに対する懸念が強まったほか、原油価格の急落も受け、前日比139.41ドル安の12,584.17ドルと続落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が悪かったことから、翌日の米雇用統計に対する警戒感が強まり、暫定値ながら前日比0.066%下げて3.150%で引けました。

原油価格は、発表された週次の米新規失業保険申請件数が悪かったことや、トリシェECB総裁が6月の利上げを示唆しなかったためEUR/USDが急落したことから大きく下げ、前日比9.44ドル安の99.80ドルで引けました。

金価格は、週次の米新規失業保険申請件数が悪かったことや、トリシェECB総裁が6月の利上げを示唆しなかったためEUR/USDが急落したことから利益確定売りが強まり、前日比33.90ドル安1,481.40ドルで取引を終えました。

為替相場は、まず、ロンドンタイムに、ドル/円、クロス円のロングの投げが大きく入り、ドル/円は、ニューヨークオープン前後に79.57近辺まで下落しました。

それと相前後して、ECBは政策金利を据置くことを決定し、その後トリシェECB総裁の記者会見では、6月の利上げが示唆されなかったことから、ユーロが、対ドル対円対ポンドで急落となりました。

ユーロでドル高になったため、その後ドル/円は80円台に回復しました。

EUR/USDは、大きく下落はしましたが、1.4519近辺にある25日移動平均線で、今のところはサポートされています。

ドル/円は、昨日の、80円割れの下落で一部ロングの投げも出たものと思われますが、この水準から売り先行で入るマーケット参加者は少ないものと思われますので、相場の反発は限られるものと思われます。

そして、今日は、米雇用統計です。

まだまだ、予断を許しません。

ドル安進行の可能性

ドル/円は、80円台半ばでドルショートにする向きは少なく、どうしてもロングのポジションばかりが残っているものと思われ、時間が経過するほどに、下げやすくなるものと見ています。

EUR/USDは、日足の値幅が収斂し、しかも前日に、寄り付きと引け値が近く、上下にヒゲを出す、いわゆる寄せ線が出現しており、上下いずれかに動く可能性が高くなっています。

個人的には、全体的なドル安地合でもあり、EUR/USDは上がる方向ではないかと見ています。

2011/05/04

主役は、EUR/USDからドル/円に

ニューヨークダウは、発表された4月のADP雇用統計が17.9万人と予想の20万人を下回った上に、4月の米ISM非製造業景況指数が52.8と予想の58.0と弱かったことが嫌気され、売りが優勢となり、前日比83.93ドル安の12,723.58ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたADP雇用統計とISM非製造業景況指数が弱かったことを受け、超低金利政策が長期化するとの思惑から低下し、暫定値ながら前日比0.031%下げて3.216%で引けました。

原油価格は、発表になった米経済指標が弱い内容となったことで、景気回復の鈍化が懸念されたほか、米週間石油在庫統計が発表になり、原油在庫が予想以上に増加していたことも売り材料となり、前日比1.81ドル安の109.24ドルで引けました。

金価格は、発表になった米経済指標が弱い内容となったことで、景気回復の鈍化懸念が強まり調整の動きとなり、前日比25.10ドル安の1,515.30ドルで取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDは、対ポルトガル支援の合意が好感されたほか、ECBの追加利上げ観測も強く、一時1年5ヶ月ぶりの高値となる1.4940近辺まで上昇しました。

しかし、発表されたADP雇用統計とISM非製造業景況指数が弱かったことを受け、ドル/円が下落に転じ、それに伴って、EUR/JPYはじめクロス円も売りとなったことから、EUR/USDは反落となりました。

ドル/円に関しては、それほどマーケットはショートになっているとは思えず、引き続き下値試す可能性はあると見ています。

EUR/USDについては、昨日上げ方向に往って来いとなりましたが、依然として、上下いずれかにレンジブレイクする可能性がありますので、注意が必要です。

クロス円に関しては、日足のチャートで見る限りは、下落の可能性が出ていると見ています。

EUR/USD、見方変更

EUR/USDが、上下いずれかに動くタイミングにきており、下げではないかと個人的には見ました。

しかし、ECBの追加利上げ観測が根強く、買いが引きませんので、レンジブレイクするとしたら、上げと見方を変更します。

EUR/USD、上下いずれかに動くか

EUR/USDは、上下いずれかに動きそうです。

EUR/USDは、ここ二日ほど日足が、上昇をサポートしてきた5日移動平均線に絡んできています。

なおかつ5日移動平均線自体が、これまでの鋭角的な上昇から、水平に近くなってきており、伸力が乏しくなっていることを示しているのではないかと、個人的には見ています。

ドル/円は、値動きを見る限り戻りが弱く、依然ショートポジションが少なく、ロングポジションがマーケットに多く残っているものと思われます。

したがい、EUR/USDは下落し、ドル/円も下落するようであれば、EUR/JPYもまた下落するのではないかと見ています。

2011/05/03

ドル/円、クロス円の下落の可能性、依然残る

ニューヨークダウは、利益確定売りから下げる局面が目立ちましたが、取引終了にかけて出遅れ感の強かった金融株などが買われほぼ横ばいとなり、前日比0.15ドル高の12,807.51ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財務省が明日発表する四半期資金調達計画で、財政再建から新規発行規模が見込みより縮小するとの見方が強まり低下し、暫定値ながら前日比0.033%下げて3.246%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの上昇の一服や、翌日発表になる米週間石油在庫統計で、供給増から原油在庫が増加するのではといった観測から大幅続落し、前日比2.47ドル安の111.05ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが上げ切れなかったことによる利益確定売りや、金の世界最大の消費国であるインドが利上げをしたことから、景気後退の懸念も出て反落し、前日比16.70ドル安の1,540.40ドルで引けました。

為替相場は、ドル/円、クロス円共に、下値を試したものの、下げきることはできず、いったん買戻しとなりました。

しかし、買戻し一巡後は、再び軟化気味となっている上に、また、ドル/円やクロス円の日足の形状も重くなっており、基本的には、依然下落の可能性はあるものと見ています。

USD/CHF(ドル/スイスフラン)が、史上最安値を更新しています。

全体的なドル安も、依然として終わっていないものと思われます。

東京不在の連休後半、円高に警戒

連休後半に入り、今日を含めて3日間、東京が不在となる中、ドル/円が重くなっています。

このドル/円の重さは、海外投機筋にとっては、格好の狙い目になる可能性があり、ドル/円の下落には警戒が必要です。

また、クロス円は、日足ベースでペナント・フォーメーション(三角保ち合い)ないしダブルトップ・フォーメーションの形成過程にあり、ドル/円が崩れだすと、クロス円の下落にも波及するものと思われます。

つまり、円絡みはゴールデンウィークの東京不在という状況下で、円高方向を狙われる可能性があると見ておくべきかと思います。

2011/05/02

基調はドル安

ニューヨークダウは、国際テロ組織アルカイダの指導者ビンラディン容疑者を殺害したと、オバマ米大統領が発表したのを受け、対米テロのリスクが減るとの思惑などから買いが先行しました。

しかし、報復テロの懸念も強い上、相場の牽引役を担ってきた企業決算もピークを過ぎ、利益確定売りが出て、相場は下げに転じ、前週末比3.18ドル安の12,807.36ドルと反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された4月の米ISM製造業景況感指数60.4と予想の59.5を上回りましたが、前回よりも低下し、景気回復への鈍化傾向を示したことからやや低下し、前週末比0.009%下げて3.277%で引けました。

原油価格は、アジア時間にビンラディン氏の死亡が伝わり下落していましたが、ニューヨークに入り、いったんEUR/USDが強含みとなったことから買戻しが強まった後、利益確定売りに下げ、前週末比0.41ドル安の113.52ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇を受け、一時1,577ドルに上昇し、過去最高値更新したものの、その後EUR/USDの上げが一服したことから、伸び悩み、前週末比0.70ドル高の1,557.10ドルで取引を終えました。

為替相場は、全体的にドル売りで攻め、EUR/USDは1.4901近辺まで上昇、ドル/円は81.04近辺まで下落しました。

しかし、ドル売りは続かず、その後小反発となりました。

ただし、依然として、基調はドル安で変わりはなく、引き続きドルの安値を試すものと見ています。

ビンラディン容疑者、米軍の作戦により殺害

オバマ米大統領は、2001年9月11日に発生した米同時多発テロの首謀者で国際テロ組織アルカイダを率いるウサマ・ビンラディン容疑者を、米軍の作戦の結果殺害したと緊急声明を発表しました。

今のところ、一時ドル買いでマーケットは反応しましたが、米国及び米国民がどのように反応するかは、ニューヨーク市場を待たねばなりません。

しかし、ドル安地合だけに、ドル高は一時的なものに終わるものと見ています。

2011/05/01

オセアニアマーケット、動意乏しいスタート

今日は、メーデーに絡んで、アジアでは、香港、シンガポールが休場です。

そして、ヨーロッパではロンドンが休場となります。

静かな一日になるのかもしれません。

これからの展開は(2011/05/01)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と月足を見てみましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※画面レーアウトが変わっています。ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

週足ベースで、先週末の引けが73.11となり、74.00のサポートを割り込んでいます。

さらにが、4月29日が月末となり、月足が決定しています。

U.S.Dollar Indexの月足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/M?anticache=1304200169

月足で見ると、実体が75.00を割ったことの意味は大きく、長期的には70.00を目指すことになったものと思われます。

また、4月26日時点のシカゴIMMポジションを見てみますと、ユーロでは、ユーロロング105,683枚vsユーロショート37,404枚、ネットユーロロング68,279枚(前回ロング62,195枚)。

同時点の円は、円ロング14.063枚vs円ショート51,060枚、ネット円ショート36,997枚(前回ショート52.983枚)となっています。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

ユーロは上昇を続けているため、ユーロロングがさらに増えており、その点は少し気がかりですが、まだ上げは続くものと思われます。

一方ドル/円は、円高が進行していることから、さすがに円ショートポジションが減ってきていますが、それでもまだ円ショートのポジションは残っており、円安方向への戻りは弱く、さらに円高に向かう可能性はあるものと思われます。

今回は、米国の低金利政策や米財政問題に起因した全体的なドル安局面であり、実際USD/CHFやAUD/USDはドルの史上最安値を更新し、USD/CADも史上最安値に接近しているなど、ドル安が進行しています。

したがい、そう簡単には、ドル高に転換することは難しいものと思われます。

そんな中で、IMMの円のネットポジションが円ショートに依然としてなっていることは、円高に向かう可能性を秘めていると見ています。

今週は、ゴールデンウィークで、火曜から木曜まで東京は不在です。

この間、円ショートのドル/円を狙って海外勢がドル売り円買いで仕掛けてくる可能性があり、警戒が必要です。

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