タイミング的に動きづらいか
ニューヨークダウは、ギリシャ議会が財政緊縮策の関連法案を可決し、EUなどによる新たな融資実行にめどがついたことや、発表された6月のシカゴ購買部協会景気指数 が61.1と予想の54.0を大幅に上回ったことから買いが強まり、前日比152.92ドル高の12,414.34ドルと4営業日続伸して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ギリシャ懸念が一服したことや、発表されたシカゴ購買部協会景気指数が強い内容となったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.046%上げて3.158%で引けました。
原油価格は、ギリシャ懸念が一服したことや、発表されたシカゴ購買部協会景気指数が強い内容となったことから上昇し、前日比0.65ドル高の95.42ドルで引けました。
金価格は、ギリシャ懸念が一服したことや、発表されたシカゴ購買部協会景気指数が強い内容となったものの、今まで逃避先として買われてきたことから、逆に利益確定売りが強まって下げ、前日比7.60ドル安の1,502.80ドルで取引を終えました。
為替相場は、EUR/USDは、ギリシャ議会が財政緊縮策の関連法案を可決したことやシカゴ購買部協会景気指数が予想を大幅に上回ったことから、リスクが回避されたとして、ユーロ買いドル売りとなりました。
一方、ドル/円は、前日のニューヨークから当日のニューヨークオープンまで、ほぼ一本調子に下げたことから、急速にドルベア(ドルに弱気)センチメントが台頭し、ポジション的にもショートポジションが膨らんでしまったことで、自立的な反発を始めたところに、予想外に良いシカゴ購買部協会景気指数が発表され、ショートカバーが集中したものと思われます。
そして、ショートカバーが終わると、80.00-81.00近辺のレンジの真ん中あたりとなる80.50近辺で落ち着きました。
本日は、日本時間午前8時50分に発表される第2四半期日銀短観(予想、大企業製造-7)、そして日本時間午後11時発表の6月のISM製造業景気指数(予想51.8)が注目されているもようですが、英米勢の中間決算の節目を昨日通過したばかりであり、また来週月曜は夏休みシーズンの開幕を告げる米インディペンデント・デーの祝日ですので、動きづらいのではないかと見ています。