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2011/12/30

絞られてきた年初のターゲット通貨

ニューヨークダウは、年末の薄商いの中、利益確定の売りに下落し、前日比69.48ドル安の12,217.56ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、引き続きユーロ圏諸国の債務懸念は根強く、逃避買いが出て低下し、暫定値ながら前日比0.023%下げて1.876%で引けました。

原油価格は、ニューヨークダウの下落を背景に、投資家心理が悪化して売りが広がり、前日比0.82ドル安の98.83ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが買い戻されたことを受け反発し、前日比25.90ドル高の1,566.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、イタリアなどが1~3月期に巨額の国債償還を控えていることなどを売りの材料に、特にEUR/JPYが売られ、100.00を割り込み、引け際には一時99.48近辺まで下げました。

EUR/USDはいったん反発後再度軟化したのに対して、ドル/円は一本調子に売られ、77.00を割り込み引け際には一時76.87近辺をつけました。

年末年始の投機のターゲット通貨が、EUR/JPYを中心としたクロス円の売りや、ドル/円の売りに絞られてきたように思われ、年初も余程新たな材料が出てこない限りその動きは継続するものと見ています。

尚、1月2日は、主だった市場は振替休日で休場となりますが、ドイツのフランクフルト市場など欧州大陸の市場はオープンするもようですので、特に2日夕方以降には警戒が必要です。

今年最後になりましたが、本年も大変お世話になりました。

来年も、またよろしくお願い致します。

良い年をお迎えください。

ミズラン(Mizlin) Part.202

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。 
  
新亞飯店 芝大門店(しんあはんてん)
住所:東京都港区芝大門2-3-2
電話:03-3434-0005

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

Part.198でご紹介しました小龍包(ショーロンポー)を日本に初めて紹介したお店に、知り合いと3人で、実際に小龍包を食べに行ってきました。

今回は、昼時でしたので、早めに出かけました。

それでも、もう混み合い始めていました。

早速、小龍包を頼みました。

また、これとは別に、各自ランチを頼み、私はチャーハンにしました。

蒸すのに時間がかかるようで、先にランチがやってきました。

どれも、結構ボリュームがありました。

私の頼んだチャーハンも、たっぷりな量でしたが、美味しかったです。

そして、小龍包が登場しました。

ひとつの蒸籠(せいろ)に8個の大ぶりの小龍包が乗っていました。

レンゲに乗せて頂きましたが、熱いスープはとても美味しく、肉の餡(あん)はボリュームたっぷりで、大満足でした。

夢中で食べている時は気がつきませんでしたが、その日の午後は、胃がズシンと重く感じました。

忘れてはならない、年末年始リスク

さすがに、明日31日(土)から1月2日(月)までの3日間に及んでマーケットがクローズすることによる年末年始リスクには気になるようでマーケットの動きは静かです。

確かに、最近の年末年始相場を振り返ってみても、実際投機的に大きく動くのは年始です。

しかも、今、マーケットの焦点となっているユーロ圏諸国の債務問題につきましては、年末であろうと何らかの発表なり動きなりが出る可能性があり、多分にリスキーだと言えますので、年末はおとなしく、年始に頑張るということになってもおかしくはないと思います。

ただ、一昨日からの動きを見てみますと、EUR/USDを売り、EUR/JPYを売り、ドル/円を売るということが順繰りに行なわれていて、マーケットが持って行きたがっている相場の方向性が示されているように見ています。

したがい、来年1月3日にマーケットが再開されると、余程その間に状況に変化がない限り、EUR/USDの売り、EUR/JPYの売り、ドル/円の売りが継続するものと考えています。

EUR/JPY、100円が大関門

ドル/円が、一段下げています。

一方、EUR/USDは、反発はあるものの頭が重くなっています。

昨日の安値1.2858は、再び試されるものと思われます。

このように、ドル/円もEUR/USDも下値を試そうとしている地合いだけに、その合成であるEUR/JPYは、90円方向を目指すものと見ています。

90円を目指す前にEUR/USDが突破しなければならない水準は直近の100.00であり、この水準は心理的にも実際的にも大きな関門だと思われます。

しかし、この水準をしっかりと割り込んでしまうと、たぶんその後の下落は加速するものと思われます。

東京は、ニュースが出ても動意薄

ドル/円は、5・10日(ごとうび)にあたるため、仲値前、輸入企業のドル買いにやや強まりましたが、仲値後は、静かになっています。

ウォールストリートジャーナルによりますと、IMFはギリシャ政府に対し、ギリシャ国債のヘアカット(債務元本の減免)率が50%としても、同国が債務を持続可能な水準に引き下げられない恐れがあると警告したと伝えています。

しかし、この記事が出ても、マーケットは反応薄です。

東京は、完全に正月気分になってきています。

2011/12/29

順繰りに下値を試すか

ニューヨークダウは、発表された12月のシカゴ購買部協会景気指数が62.5と予想の61.0より改善したことや、11月の米中古住宅販売成約指数が7.3%と予想の1.5%を大きく上回ったほか、イタリア政府が実施した3~10年物国債の入札が無難な結果となったこともあり、前日比135.63ドル高の12,287.04ドルと3日ぶりに反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州債務懸念が根強く、逃避買いから低下し、暫定値ながら0.019%と下げて、1.897%で引けました。

原油価格は、売りが先行しましたが、ニューヨークダウが大幅反発をしたことや、発表された中古住宅販売成約指数など米経済指標が堅調だったことを受け反発し、前日比0.29ドル高の99.65ドルで引けました。

金価格は、欧州債務懸念根強くロング解消売りが続き、前日比23.20ドル安の1,540.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンタイム、EUR/USD、EUR/JPYでの売りトライに、EUR/USDは一時1.2858近辺と約1年3ヶ月ぶりの安値を更新、EUR/JPYは100.06近辺と2001年6月初旬以来、約10年7ヶ月ぶりとなる100円割れ寸前まで下落しました。

しかし、ニューヨークに入り、シカゴ購買部協会景気指数や米中古住宅販売成約指数などが堅調だったことやイタリア国債の入札が無難な結果となったことから、ニューヨークダウが上昇し、それに伴ってリスク回避姿勢が緩和したことから、EUR/USD、EUR/JPYは買い戻しとなりました。

ただ、一方では、ドル/円が軟調となり、ニューヨークは77.62-65近辺で引けました。

これにより、77.87近辺にあった25日移動平均線を日足の実体で下回っており、下落の可能性が高まっています。

年末年始を挟んで、マーケットは、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYの下値を順繰りに試すものと見ています。

どうなる、年末年始の投機相場

年末年始の投機相場ですが、EUR/USDの売りでくるのか、ドル/円の売りでくるのかといろいろ考えてみましたが、搦め手(からめて)でEUR/JPYの売りでくる可能性もあるように思っています。

つまり、EUR/USDで売って下がりづらくなったら、ドル/円を売ってという形で、EUR/USDとドル/円を合成してEUR/JPYのショートを作って攻めてくるということもありえるのではないかということです。

要は、英米勢が新年度入りして、できるだけ前倒しで利益を上げようと、年末年始の薄いマーケットで仕掛けてくる地合いですから、いかにどの通貨ペアでいかに効率よく相場を動かせるかということに主眼が置かれるということです。

昔、投機的な動きで有名だった某米銀が、1月の2日、3日で、ドル/マルクを1,000ポイントぶち上げて売り抜き、年間目標を年初早々クリアしたという有名な話がありました。

ただし、そのために多くの犠牲者が出たことも申し添えておきます。

EUR/JPYの下落が示唆するもの

ここのところ、EUR/USDのショートポジションが積み上がっていることから、ユーロはすんなりとは、下がりにくくなったのではないかという疑念を持っていました。

しかし、昨日のEUR/JPYのニューヨーククローズが100.89、そして本日の東京オープンが100.72-75近辺となり、10月3日の実体の安値100.96を下回ってきたことで、EUR/JPYはトレンドとして下落が示唆され、さらに下がる可能性を再確認したと考えています。

そして、そのことによって、EUR/USDもまた確かに売り過ぎによる買戻し圧力は引き続きあるとは思いますが、それをこなしつつ、下落する潜在力を依然として秘めていると改めて考えています。

問題は、売るタイミングであり、底値を叩くと反発が予想されますので、戻り売りに徹することが必要ではないかと見ています。

マーケットの関心集まるEUR/JPY

マーケットでは、100.00接近してきているEUR/JPYに関心が集まっています。

今のところ、100.00にはオプション・トリガーがあり、手前では防戦買いが出ますが、100.00を割るとストップロスが出ることになります。

100.00以下が定着してくると、90.00を目指すことになるものと見ています。

他のクロスも、EUR/JPY同様に、下値を試すものと思われます。

2011/12/28

年末年始のターゲット通貨は、やっぱりユーロなのか

ニューヨークダウは、ECBのバランスシートが過去最大となったことや、翌日イタリア政府が実施する10年物国債などの入札に対する警戒感が根強いこと、そしてEUR/USDが下落したことなどから、大幅続落し、前日比139.94ドル安の12,151.41ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ECBのバランスシートが過去最大となったことや、翌日イタリア政府が実施する10年物国債などの入札に対する警戒感が根強いことから大幅に低下し、暫定値ながら前日比0.082%下げて1.923%で引けました。

原油価格は、欧州債務懸念が広まり、EUR/USDの下落に連れ、7日ぶりに反落し、前日比1.98ドル安の99.36ドルで引けました。

金価格は、欧州債務懸念が広まり、EUR/USDの下落に連れ、5日続落し、前日比31.40ドル安の1,564.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、ECBの発表によると23日時点でのバランスシートが2.73兆ユーロと過去最大まで拡大したことへの懸念や、翌日のイタリア国債の入札への警戒感から売られ、1.2911近辺まで下落(ドル高)しました。

これを受け、それまで下値を試していたドル/円も反発となり、一時78.03近辺をつけました。

また、EUR/JPYは、一時100.71近辺まで下げました。

年末年始の投機相場におけるターゲット通貨は、昨日発表された米為替政策報告書での米財務省による政府・日銀の単独介入批判に基づくドル/円の売りになるのではないかと、昨日見ました。

しかし、マーケットが最も注目し、ポジションも既に結構ショートになっているEUR/USDがまた脚光を浴びています。

目先は、1月10日の安値1.2874を、日足の実体で下回るかどうかを試すことになりそうです。

今のユーロは、金太郎飴

本日、明日とイタリアの国債入札が実施されることになっており、昨日イタリア国債10年物利回りが、一時、危険水域とされる7.00%を超えてきているだけに、マーケットでは警戒感が強まっているもようです。

しかし、EUR/USDのマーケットポジションは大きく売りに傾いており、もしも入札不調となっても、もちろんユーロ売りは出るとは思います。

しかし、そのまま下げていくというよりも、下げはあくまでも一時的で、反発してくるのではないかと見ています。

マーケット用語で、「金太郎飴」という言葉があります。

いくら切っても同じ顔、つまり、皆考えていることが同じという意味ですが、皆が悲観する今のユーロは、まさに「金太郎飴」だと思います。

それが、ユーロの相場を難しくさせています。

ドル/円、投機的な動きに警戒

ドル/円は、テクニカル的には、これまで下をサポートしていた現在77.85近辺にある25日移動平均線を実体が下回ってきており、実体が確定する今日のニューヨーククローズが注目されます。

実体が25日移動平均線を下回れば、現在77.21近辺にある90日移動平均線を目指すものと思われます。

このように、テクニカル的にも下落の可能性が出ているところに、米財務省が発表した為替政策報告書の中で、政府・日銀による8月と10月の円売り単独介入を支持しないと明記されており、ドル売り材料も出てきました。

東京でも、この米為替政策報告書に多少反応していますが、久々に同報告書に日本が名指しされているだけに、これからのロンドン以降、売り込まれる可能性があります。

特に、英米勢が新年度入りしてスタートダッシュを掛けようとする矢先であり、また日本勢が正月気分となって動きが鈍る時でもあるだけに、海外勢のドル売りの標的にされやすいものと思われます。

米為替政策報告書、日本の単独介入を批判

日本時間午前7時台に、米財務省が為替政策報告書を発表し、その中で、政府・日銀による8月と10月の円売り単独介入を支持しないとしています。

これを受け、午前7時台にも多少ドル/円はやや売られましたが、午前9時台に、さらにドル/円は売られており、これに影響されている可能性があります。

クロス円も売られましたが、その後EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで買い気になったため反発しています

2011/12/27

年末年始の投機相場、ゆっくり始動か

ニューヨークダウは、米銀大手バンク・オブ・アメリカなど金融株に利益確定売りが優勢になった一方、発表された12月の消費者信頼感指数が64.5と予想の58.6を上回って改善した上、原油価格が上昇したことが下支えとなり相場の下げ幅は限られ、結局前週末比2.65ドル安の12,291.35ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米消費者信頼感指数は強い内容だったものの、クリスマス休暇明けで動意乏しく低下し、暫定値ながら前週末比0.025%下げて2.000%で引けました。

原油価格は、イラン情勢の緊迫化で6日続伸し、前週末比1.45ドル高の101.13ドルで引けました。

金価格は、利益確定売りが続き、前週末比10.50ドル安の1,595.50ドルと4日続落で取引を終えました。

為替相場では、ドル/円が若干円高気味にはなったものの、全体的には、はっきりとした方向性は出ませんでした。

本日から、ロンドンがマーケットに戻ってきて、英米勢の新年度のトレーディングが始動します。

今日のところは、まだ、顕著な動きは出ないかも知れませんが、マーケットが年始に向けて、どういう相場にしたいのか、相場の動きを読み取ることが必要だと思います。

また、この年末年始の相場は、あくまでも投機ですので、出遅れて追随しても、先行者の利食い場に使われる可能性がありますので、注意が必要です。

EUR/GBP、大陸からの売りか

ドル/円は、安値圏です。

EUR/GBPが、売られ気味です。

そのため、EUR/USD、EUR/JPYが小動きに対して、GBP/USD、GBP/JPYは上げています。

ロンドンは休みですが、欧州大陸は祝日が明けていますので、大陸からEUR/GBPの売り買いが出ているもようです。

ドル/円、勇み足(いさみあし)

東京午前、「為替レートは日本経済を反映した水準に近づいている」と安住財務相が発言したとされました。

しかし、「(安住財務相は)低迷する日本の輸出動向は年明けから上向くとの見通しを示し、欧州経済が安定すれば、日本経済の実態を反映した為替水準にも近づくとの認識を示した」というところが実際だったもようです。

マーケットが先走りしてミスリーディング(読み間違い)することはよくあります。

今回も、「日本経済を反映した水準に近づく」というフレーズに過度に反応してしまったようです。

ただし、ドル/円は、若干下げてからも、重いままでいるのが気がかりではあります。

安住財務相発言の本意は?

「為替レートは日本経済を反映した水準に近づいている」との安住財務相発言に一時売られたドル/円は、やや買い戻されています。

しかし、この発言を、字面通りに受取ると、当局が望んでいる、たぶん現状より円安の水準はそれほど遠くはなく、たとえば80円ぐらいということになるのかと思われてきます。

そんなもので良いのかと、むしろ現状水準容認とも受け止められかねないとも思われます。

なぜ今のタイミングでこのような発言をしたのか、その本意が正直よくわかりません。

2011/12/26

水準は前日とほぼ変わらず

レート水準は、概ね前日の東京も引けと変わりません。

昨日は、東京以外の主だったセンターは、Xmasの振替休日で休場でした。

今日も、英連邦(英、豪、NZ、香港、カナダなど)のセンターがボクシングデーの振替休日で休場です。

ボクシングデーは、元々は、Xmasの翌日、教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマスプレゼントの箱(box)を開ける日であったことから"Boxing Day"と呼ばれるようになりました。

動意薄

東京マーケットに前場(午前9時~正午)、後場(午後1時30分~午後3時30分)があった頃の引けの時間だった午後3時30分頃に動きが多少ありましたが、その後はまた静まっています。

現在、一応の東京クローズとなっている午後5時頃にも少し動きが出るかもしれませんが、大勢にはあまり影響はないものと思われます。

昔、外銀にいた頃、本日のようなXmas絡みで、海外マーケットが休場で全くいない時に、海外からのオーダーで、超大口のロスカットオーダーが送られてきたことがありました。

担当者は、他のマーケットのない中で、なにか起きたらと気が気ではなく、青くなっていたのを、今でも思い出します。

マーケットはフリーズ

マーケットは、フリーズ(凍る)しています。

今日の東京マーケットは、午後5時ないし6時に終わります。

そして、明日の東京まで、他のマーケットはありません。

明日も、英連邦圏などはお休みです。

修正

月内の輸出実績を増やすため、輸出企業が銀行に持ち込む輸出書類を月末の週に増やすことを、駆け込み輸出と申し上げましたが、より的確には押し込み輸出が適当と思われますので、修正致します。

ドル/円、押し込み輸出の売りか

月末の週に入り、輸出企業のドル/円の売りが増えているもようで、東京オープン後、下げています。

月末週に輸出の売りが増える原因は、月内の輸出実績を増やすため、輸出企業が銀行に持ち込む輸出書類が増えるためです。

これを、押し込み輸出と言います。

特に、自動車の輸出に見受けられます。

2011/12/25

東京しかやっていないマーケット

今日は、Xmasの振替休日で、東京しかやっていません。

日本時間午前7時時点の各通貨の水準は、大方が前週末とほぼ同じです。

インターバンクのディーラーは、基本的に、東京午前9時から午後5時まで、主に海外からのオーダーを見ています。

オーダーは、世界中から、唯一やっている東京に送られてきますので、インタバンクディーラーにとっては、かなり忙しい一日になります。

これからの展開は(2011/12/25)

今週は、26日(月)、27日(火)も振替休日となるマーケットセンターは多く、週前半は引き続き動きは鈍く、方向感もはっきりしないものと思われます。

しかし、28日(水)には、各マーケットセンターも通常に戻り、例年通りであれば、特に新年度入りをした英米勢の投機的な相場が年末年始を挟んで始まります。

そこで、まずドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足を見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080

日足で見ると、反落気味ですが、週足では依然高止まりしていて、引き続き82.00方向を目指す可能性があります。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

12月20日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング49,557枚vsユーロショート163,254枚、ネットユーロショート113,697枚(前回ショート116,457枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング52,148枚vs円ショート27,672枚、ネット円ロング24,476枚(前回ロング35,600枚)となっています。

円ロングはまた減っており、特にマーケットに大きな影響は及ぼさないものと思われます。

一方、ユーロでは、ネットのユーロショートは依然として高水準を保ち、これが、これからの年末年始相場を占う意味で重要だと思われます。

投機的な年末年始相場で、今回はどの通貨が狙われるかと言えば、やはり、未解決のユーロ圏債務問題を抱えるユーロだと思われます。

特に、先週噂となった格付け大手S&Pによるフランス国債の格付け(2段階?)引き下げが、実際に発表されることになりますと、一気にユーロ売りが強まるものと思われます。

ただし、既に申し上げましたように、シカゴIMMのユーロのショートポジションは、かなリ高水準となっており、ユーロが下落すると、利食いの買いもかなり出るものと思われ、すんなりと急落はせず、反発する局面も出てくるのではないかと見ています。

この下げるたびに買いが強くなり、反発するという動きは、今年の9月頃から続いていますが、これは、マーケットがユーロベア(ユーロに弱気)になっているため、ショートポジションが膨らみやすく、下がれば利食いが出やすいということだと思われます。

ということで、年末年始相場のイメージは、日本勢は年末は正月気分となり大人しくなる一方、新年度入りした英米勢は積極的にユーロを12月30日(金)ないし1月3日(火)まで売り、そして三が日を終え、1月4日(水)日本勢が仕事始めでマーケットに戻ってきて、遅ればせながら、ユーロを売り出してきたところを、英米勢は利食い場に使うのではないかと見ています。

ドル/円については、ウェッジ(楔形)・フォーメーションとなり、定石から言えば上を試すことになりますが、78円台での本邦輸出企業の売りオーダーも厚く、すんなりとは上がらないものと思われます。

むしろ、買い上げようとするとロングになり反落する可能性が高まるのではないかと見ています。

総合的には、年末年始相場は投機色が強く、往って来いの相場になりやすいと考えています。

2011/12/23

英気を養う時

ニューヨークダウは、発表された11月の米耐久財受注が3.8%(予想2.1%)、そして11月の米新築住宅販売件数が31.5万件と(予想31.3万件)といずれも底堅い内容だったことが好感され上昇し、前日比124.35ドル高の12,294.00ドルと4営業日続伸して、7月27日以来約5ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された耐久財受注や新築住宅販売が底堅い内容だったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.077%上げて2.024%で引けました。

原油価格は、発表された耐久財受注や新築住宅販売が底堅い内容だったことから、買い優勢となり、前日比0.15ドル高の99.68ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの軟調を受け、売りが優勢となり、前日比4.60ドル安の1,606.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、さすがにXmasイブ前日ということから、全体的に方向感がはっきしないまま、引けました。

これから、土曜日がXmasイブ、日曜日がXmas、月曜日がXmasの振替休日、火曜日が英連邦諸国がボクシングデーの振替休日と、実質4連休となります。

そして、英米勢がマーケットに本格的に戻ってくるのは、水曜日(28日)になります。

水曜からは、新年度入りした英米勢による年末年始の投機相場が、例年始まりますので、それまでは投機相場に備えて英気を養う時だと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.201

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

五味屋(いつみや)
住所: 東京都中央区日本橋茅場町2-6-9
電話:03-3661-5123

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

Part.101で、ご紹介したお店ですが、茅場町の中で移転しましたので、改めてご紹介します。

今度のお店は、地下1階にあり、少し小振りになりましたが、すべて個室です。

周囲に気を使わず、気の置けない仲間たちと、ざっくばらんにお酒と食事と会話を楽しむことができます。

特にこちらのお料理は格別です。

「冬野菜の炊き合わせ」は、本当に何度食べても美味しいです。

「寒鰤(かんぶり)」も、旬の天然物ですから、たまりません。

「かにの身とかにみそ」、「コロッケ」、「鳥のももの塩炙り焼き」、「だし巻き卵」などなど、どれをとっても間違いなく美味しい言えます。

やはり、下町のこの味のレベルの高さは、半端ではありません。

全体的にドル売り気味 

全体的に、ドル売り気味です。

ドル/円も重くなっています。

クロス円は、やや買い気です。

マーケットは、総じて静かです。

Xmasイブ前日のマーケット

今日は、Xmasイブ前日ですので、ロンドンにしろ、ニューヨークにしろ、ディーリングルームでは、シニアクラスのディーラーは休みを取り、若手クラスが顧客の注文をマーケットにつなぐためだけに残っているものと思われます。

したがい、散発的に、顧客の大口注文が入れば、相場は一時的に動くものと思われますが、それによって相場にトレンドが出るとは見ていません。

また、昨日噂に上った格付け大手S&Pによるフランス国債の(2段階?)格下げですが、もしそれが事実でも、Xmasイブ前日というタイミングで発表し、フランス国民全員を敵に回すようなリスクを、S&Pはあえて負わないものと思われます。

格下げを発表するとすれば、Xmas明けになるのではないかと見ています。

AUD、アジアで堅調

全体的には、静かな展開です。

しかし、AUD/USD、AUD/JPYの堅調さが目立ちます。

また、EUR/AUDが下げており、対ドル対円とともにAUD高になっています。

ドル/円は高値圏を維持しており、依然としてショートが切れていないように思われます。

2011/12/22

ドル/円、売り上がってしまったか

ニューヨークダウは、新規失業保険申請件数が36.4万件と予想の38.0万件より改善したほか、ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が69.9と予想の68.2を上回り、また11月の景気先行指数も0.5%と予想の0.3%を上回ったことが好感され買いが優勢となり、前日比61.91ドル高の12,169.65ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、下げて始まったものの、ニューヨーク連銀が実施した年内最後の国債購入後、下げ幅を縮小し、暫定値ながら前日比0.016%下げて1.951%で引けました。

原油価格は、発表された新規失業保険申請件数やミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が好調だったことが好感され、前日比0.86ドル高の99.53ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが軟調に推移したことを受け、利益確定売りが続き、前日比3.00ドル安の1,610.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは荒っぽく上げ下げをした後、1.30台半ばに収斂しました。

ドル/円は、基本的には買い気の強い状況が続き、高値圏で引けました。

EUR/USDは、Xmas前の薄いマーケットで投機的な売り買いに終始した感がありますが、ドル/円については、どうも上に本邦輸出企業の売りオーダーが見えるため、マーケットはその手前で売ってショートになってしまっているように思われます。

ドル/円は、ショートカバーが出なければ、高止まりする可能性があります。

EUR/USD、ショートスクイズか

格付け大手S&Pによるフランス国債の格付け2段階引き下げの憶測により、EUR/USDは、新たにショートになったもようで、ロンドンに入り、ショートスクイズ(ショートポジションの崩し)的な買いが強まりました。

Xmasが間近に迫り、マーケットがかなり薄くなっていることも、軽々とした動きを作っているものと思われます。

ただし、フランス国債の格下げの話は、未だに否定されたわけではありませんので、ユーロをロングにする地合いでもありません。

また、それ以前に、東京勢にとっては、明日から3連休、欧米勢にとっては、週末がXmasというタイミングですので、様子見することがベストだと思います。

落ち着かぬEUR/USD

例年、Xmas直前のこの時期、マーケットは静まりかえるものですが、今年は、ユーロ圏諸国の債務危機問題があり、相場が落ち着きません。

格付け大手S&Pによるフランス国債の格付けは、2段階引き下げになるのではないかという憶測が強まっているもようです。

EUR/USDは、一昨日、昨日と買戻しが続いたことから、ショートのポジションは軽くなったものと思われます。

一方、ショートスクイズ(ショートポジションの崩し)を狙って買い上げ、ロングになっているマーケット参加者もいるものと思われますので、そこに、フランス国債2段階引き下げが発表されると、EUR/USDは下落するものと見ています。
    

今日にも、フランス国債格下げの憶測あり

EUR/USDがやや上値が重くなっています。

米格付け大手S&Pが、今日にも、フランス国債の格付けを引き下げるという思惑が、マーケットにあります。

1段階の引き下げは、織り込み済みとされていますが、2段階の引き下げあるいは格付け見通しをネガティブとなると、EUR/USDの売りが強まる可能性があり、警戒が必要です。

ドル/円は、基調としては買い気ですが、上には依然として、輸出企業の売りオーダーがあります。

2011/12/21

方向感定まらないマーケット

ニューヨークダウは、ECBが先の定例理事会で決定した銀行に対する満期3年の固定金利・無制限の資金供給オペを実施し、落札額は事前予想を上回る4,892億ユーロに達したことから、一時銀行の資金繰り不安を緩和させるとの思惑が強まったものの、結局不透明感は残り、前日の大幅上昇の勢いが一服し、前日比4.16ドル高の12,107.74ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、実施された7年債入札が低調だったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.047%上げて1.970%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が1,000万バレルを超える大幅減となったことから買いが強まり、前日比1.43ドル高の98.67ドルで引けました。

金価格は、ECBにより3年物資金供給オペが実施され、旺盛な需要を見せたものの、信用逼迫間を解消とまでは行かず、EUR/USDの下落と伴に売られ、前日比4.00ドル安の1,613.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、ECBにより3年物資金供給オペが実施されたことが好感され、一時1.3199近辺まで上昇しましたが、その後一転して急落し、1.3025近辺まで下落しました。

このEUR/USDの下落(ドル買い)を受けて、それまで下値を試していたドル/円も78.10近辺まで反転上昇となりました。

しかし、EUR/USDにせよ、ドル/円にせよ、短期的にできたポジションの調整に過ぎず、明確な方向感は示されませんでした。

本日も、引き続き同様のマーケットが続くものと思われます。

通貨毎のドル安のスピード差、まちまち

EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで、再び買いになっています。(ドル安)

ドル/円は、やや重くなっています。

つまり、全体的にドル安になってきています。

EUR/USDなどの上昇が、ドル/円の下落を上回れば、クロス円は上昇しますが、ドル/円の動向が気になるところです。

ドル/円は、ロングか

東京では、一時EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで上昇(ドル安)、ドル/円は横ばい、クロス円は買い気(円安)となり、リスクが回避されたとするドル安円安パターンとなりました。

つまり、これまで、ユーロ圏諸国の債務危機に対してリスクを回避しようと、多くのマーケット参加者はドル買い円買いポジションを保持してきました。

しかし、Xmasが間近に迫り、昨日あたりから、ポジションを縮小するなり、手仕舞うなりしてきたものと思われます。

そんな中で、気になるのはドル/円で、上値を試してここのところ買いトライしてロングになっているものと思われますが、78円台前半で上値を押させられており、どこかのタイミングでロングの解消売りが出て、さらにそれに伴ってクロス円も下げる可能性がありますので注意が必要です。

EUR/USD、調整色強まる

EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで上昇(ドル売り)しています。

ドル/円は、横ばいです。

その結果、クロス円は、強弱はあるものの上昇しています。

EUR/GBPも上昇していますので(ポンド売り)、GBP/JPYは上げきれずにいます。

2011/12/20

[12/21] FX攻略.com にコラム掲載

2011/12/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 2012年02月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「利食えて、ラッキー」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 02月号【雑誌】

☆月刊 FX攻略.com 02月号【デジタル版】

Xmas前のポジション調整か

ニューヨークダウは、発表された12月の独Ifo景況感指数は107.2と予想の106.0を上回ったこと、スペインの短期国債の入札が好調だったこと、さらに発表された11月の米住宅着工件数が68.5万件と予想63.5万件より堅調だったことなどが好感され、3営業日ぶりに反発し、前日比337.17ドル高の12,103.43ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された独Ifo景況感指数が予想を上回ったこと、スペインの短期国債の入札が好調だったこと、さらに発表された米住宅着工件数が予想より堅調だったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.116%上げて1.925%で取引を終えました。

原油価格は、欧州懸念が一服していたことや、発表された米住宅着工件数が強い内容となったことで、買い戻しが強まり、前日比3.34ドル高の97.22ドルで引けました。

金価格は、欧州懸念が一服していたことや、発表された米住宅着工件数が強い内容となったことで、大幅反発となり、前日比20.90ドル高の1,617.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された12月の独Ifo景況感指数が予想を上回ったこと、スペインの短期国債の入札が好調だったこと、さらに発表された11月の米住宅着工件数が予想より堅調だったことなどから、リスクが回避されたとして、ドル安円安となりました。

これにより、EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで上昇し(ドル安)、クロス円も上昇(円安)となりました。

ドル/円については、EUR/USDの上昇(ドル安)に連れて、一時下落となりました。

全体的に、Xmas前のポジション調整が大きく出たものと思われます。

尚、昨日、EUR/JPY、GBP/JPYが動くタイミングが来ているとお伝えしました。

確かに動きましたが、残念ながら、方向は予想の逆となりました。

閑散でも、EUR/GBPは動く

ロンドンに入っても、全体的には閑散なマーケットとなっています。

そんな中で動きが出ているのは、短期の投機通貨であるEUR/GBPで、売りになっています。

このため、EUR/USD、EUR/JPYはやや重くなる一方、GBP/USD、GBP/JPYは上げています。

いくら静かなマーケットになっていても、EUR/GBPだけは動くのがロンドンです。

EUR/JPY、GBP/JPY、潜在的に下落の可能性

Xmasを週末に控えて、動きづらい相場を予想していますが、クロス円の中でも、特にEUR/JPY、GBP/JPYの日足が収斂しており、場合によっては動きが出る可能性があります。

動くとしたら、ドル/円が高値をここのところ試してはいますが、昨日の金正日総書記死去のニュースが伝わっても、78.18までの上昇にとどまったことから、ドル/円は反落する可能性があり、これにより、クロス円も下落するのではないかと見ています。

EUR/JPYは、10月4日の安値100.80と、100.00の心理的抵抗線が目先のサポートと思われます。

GBP/JPYは、120.00の心理的抵抗線と、11月24日の安値119.35近辺が目先のサポートと見ています。

ドル/円、買い気の強いマーケット

ドル/円は、78.25から78.50に掛けて、輸出企業の売りオーダーがあるもようです。

しかし、そのことは、既に広く知られていて、ショートもできているのか、むしろ買い気が強くなっています。

一方、EUR/USDは、やや重くなっています。

全体的には、静かなマーケットです。

ドル/円、買い気の強いマーケット

ドル/円は、78.25から78.50に掛けて、輸出企業の売りオーダーがあるもようです。

しかし、そのことは、既に広く知られていて、ショートもできているのか、むしろ買い気が強くなっています。

一方、EUR/USDは、やや重くなっています。

全体的には、静かなマーケットです。

2011/12/19

動意薄

ニューヨークダウは、ドラギECB総裁が欧州議会で証言し、ECBによる国債買い取り拡大などに積極姿勢を見せなかったことや、ユーロ圏17ヶ国の財務相が電話協議で、2012年半ばに設立する欧州の金融安定網であるESMの資金上限引き上げで合意できなかったこと、そして米巨大銀行の自己資本規制が厳しくなるとの思惑もあり、前週末比100.13ドル安の11,766.26ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドラギECB総裁が議会証言で、2012年は緩やかな回復を見込むとはしていたものの、景気下振れや信用逼迫のリスクも指摘したことから、逃避買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら前週末比0.040%下げて1.808%で引けました。

原油価格は、イラン問題やカザフスタンの暴動などもあり反発しましたが、ドラギ発言に一時マイナスに転じる場面も見られ、結局前週末比0.35ドル高の93.88ドルで引けました。

金価格は、Xmasの週となり、動意薄の中、先週末の終値を挟んでのもみ合いが続き、前週末比1.20ドル安の1,596.70で取引を終えました。

為替相場では、ロンドンでいったん全体的にドル売りになったものの、ニューヨークに入り、再びドル高気味となりました。

しかし、動きは限られ、マーケットに勢いはありませんでした。

Xmas明けを待つしかなさそうです。

リスクを意識するマーケット

金正日総書記死去に伴う北朝鮮の過剰反応が今までのところ見られなかったことから、いったんは、リスクが回避されたとして、ドル安円安気味となりました。

しかし、再び、EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルでやや重くなり(ドル高)、またドル/円、クロス円も下げて(円高)きています。

つまり、再度リスクを回避するためのドル高円高のパターンに戻っています。

北朝鮮に限らず、ユーロ圏諸国の債務危機など、なにかとリスクの高いマーケット環境だということではないかと思われます。

とりあえず、ドルに避難か

日本時間正午頃、北朝鮮の朝鮮中央テレビは、最高指導者の金正日総書記が17日に死去したと報じました。

これを受け、結局、全体的にドル買い気味となりました。

つまり、様子のわからないことだけに、通貨全般にわたり、避難先通貨であるドルに、とりあえず避難したものと思われます。

ドル/円については、膠着相場から、簡単にブレイクアウトするとは思われず、買い過ぎれば反動として下落するものと思われますが、下げてもまた戻ってくる往ったり来たりの相場だと見ています。

一方、EUR/USDは、北朝鮮とユーロ圏との間に、それほどの地政学的リスクがあるわけではないのに、この金総書記死去の報を受け、1.3000を割るということは、下げ止まり感からのユーロロングができているため、直接には関係ないことでも、万一のリスクに備えて、ロングポジションを落とすという動きが出ているように思われます。

北朝鮮国営テレビ「金正日総書記死去」

最高指導者の金正日総書記が17日に死去した報じました。

これを受けて、ドル/円は、78円台前半に上昇しました。

EU財務相、本日電話会議

全体的に、ドルは堅調気味です。

とは言っても、静かなマーケットです。

尚、EU関係筋が明らかにしたところによりますと、本日、EU財務相は日本時間午後11時半から、IMFへの相対融資や、新たな財政協定に関する電話会議を行うもようです。

一応、気に止めておいたほう良いように思います。

2011/12/18

前週末とほぼ同じレベルで週がオープン

全体的に、ほぼ前週末とほぼ同じレベルで、シドニーはオープンしています。

一般に、月曜の早朝は、思惑が先行し、前週末の引け値と乖離するものです。

しかし、前週末とほぼ同じレベルということで、今週がXmasの週となって、マーケットの動意が乏しくなっていることがわかります。

静かな週になるものと思われますが、来週Xmas、そして英国のボクシングデーが明ける28日(水)あたりからは、投機的な年末年始相場が始まるものと見ています。

これからの展開は(2011/12/18)

ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足を見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080

週足でも日足でも、ドル高傾向にあります。

今週は、取引が低調になる中、一時的な調整局面もあるとは思われますが、結局は再びゆっくりと上値を試す(ドル高)のではないかと思われます。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

12月13日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング35,507枚vsユーロショート151,964枚、ネットユーロショート116,457枚(前回ショート95,814枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング52,249枚vs円ショート16,649枚、ネット円ロング35,600枚(前回ロング38,271枚)となっています。

ユーロのネットショートが再び膨らんでいます。

Xmas前に、利益を確定するために買い戻しが一部出るものと思われますが、ユーロ圏諸国の債務危機の問題は解決しておらず、異例ではありますが、Xmasをまたいで大方のユーロショートはキャリーされる可能性が高いものと思われます。

ドル/円に関しては、円のネットロングは前週とほぼ変わらず、金額的にもそれほど意識するほどのポジションの大きさにはなっていません。

今週気になるのは、格付け機関大手が、ユーロ圏諸国の格下げを決定しないかということです。

通常であれば、Xmasを目前としたこの時期に格下げはありませんが、先週大手金融機関の格下げが発表されており、今週は国の信用格付けの引き下げの可能性もありえますので、警戒が必要です。

もちろん、今一番格下げがあってもおかしくないのはユーロ圏諸国ですが、実際に格下げともなれば、ユーロの下落は不可避だと思われます。

2011/12/16

来週は、さらに動意薄か

ニューヨークダウは、格付け大手フィッチが、ユーロ圏6ヶ国の長期債務格付けを引き下げ方向で見直すと発表し、欧州債務問題への警戒感が強まり、買い先行で始まった相場は、その後売りに押され、前日比2.42ドル安の11,866.39ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州懸念は一服したものの、先行き不透明感は根強く、逃避買い(利回り低下)が続き、暫定値ながら前日比0.059%下げて1.849%で引けました。

原油価格は、欧州懸念は一服したものの、先行き不透明感は根強く、利益確定売りは続き、前日比0.34ドル安の93.53ドルで引けました。

金価格は、欧州懸念が一服したことから、押し目買いが優勢になりましたが、戻り売り圧力も強く、前日比20.70ドル高の1,597.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ユーロ圏財務相会合のユンケル議長が週明けの緊急会合開催を主張したとの報道を受け、EUR/USDは一時1.3084近辺まで上昇しました。

しかし、その後米国がIMFへの追加融資を行わない意向を示したことが嫌気され、1.2995近辺まで反落し、結局1.30台前半に落ち着きました。

EUR/JPYは、EUR/USDの動きをなぞるように動き、特に反落の場面では、ドル/円もEUR/JPYに下押しされ、一時77.61近辺まで下落しました。

しかし、終わってみれば、いずれも往って来いの相場で明確な方向感はありませんでした。

来週は、週末にXmasを迎える週だけに、一段と動意薄のマーケットになるものと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.200

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

すし処 十喜や(ときや)
住所: 東京都品川区大井3-4-9 アパルトモンナツ1F
電話:03-5709-3404

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

一緒に食べ歩きを楽しんでいる会の先輩メンバーのご紹介で行きました。

こちらのご主人は、銀座の有名寿司店のご出身だそうですが、お値段もお手頃で、またおつまみのバラエティーも居酒屋並みに豊富で、大満足でした。

大井町ははじめて降りた町でしたが、とても庶民的で、居心地の良さを感じました。

今回は、先輩、後輩、そして私の男性3名の飲み会でした。

大井町は、先輩にとっての思い出の町で、このお店の後、バー、そして居酒屋さんをハシゴして、三軒目の居酒屋さんでは、電気ブランなる強いお酒も頂き、皆で気勢を揚げました。

もうふたり、先輩と後輩の女性メンバーもいますが、今回は残念ながら、用事があって欠席でした。

この会も、かれこれ10年以上になるのではないかと思いますが、食いしん坊のメンバーに恵まれ、いろいろな食の喜びを味わいました。

いつも皆で飲んでいると、本当に歳を忘れてしまいます。

また、人生の岐路に立った時、相談に乗って頂いたこともありました。

メンバーの皆さんには、食を通じて長いおつきあいを頂いていることに心から感謝するとともに、これからも変わらぬおつきあいの程、よろしくお願い致します。

EUR/JPYが、要(かなめ)か

結論がどうこうよりも、こんな見方もあるということをご参考にしてみてください。

今、一番気になっているチャートは、EUR/JPYの月足チャートです。

2000年10月に88.94近辺まで下げていますので、90.00前後まで下がるのではないかと見ています。

その理由は、依然、ユーロ圏諸国の債務危機が解消されていないEUR/USDはさらに下がる可能性がある一方、ドル/円は引き続き膠着状態が続くものと見ているためで、その結果、EUR/JPYは下がると考えています。

それでは、90.00というEUR/JPYを、EUR/USDとドル/円に分解してみましょう。

EUR/USDの下落のメドですが、2008年7月以来、上値を切り下げ、下値を切り下げる下落トレンドの中にあって、直近安値が2010年6月7日の1.1876です。

下値を切り下げていますので、次の安値は1.1876よりもさらに下がるものと思われ、それを2005年11月の安値圏である1.1700近辺と見ました。

これで、EUR/JPY90.00とEUR/USD1.1700が決まりましたので、そうなるとその時のドル/円はどうなるかというと、90.00÷1.1700=約76.92ということになり、やはりドル/円はほとんど動かないことになります。

逆に言えば、それだけ、ユーロは激落する可能性があるのではないかと見ています。

こんなイメージトレーニングも、このような閑散な地合いの時にしてみるのも良いのではないかと思います。

Xmas前本来の相場続く

昨日、SNB(スイス中銀)がEUR/CHFのフロア(最低許容水準)を1.2000に据置いたことから失望売りが大きく出ましたが、EUR/USDもこれに押され1.2958まで売り込まれ(ドル買い)ました。

これによって、EUR/USDのみならず円以外のその他の通貨も対ドルでショートになってしまったもようで、本日の東京では、その買戻しが続いていたということのようです。

要は、相場に勢いがないところに、売り込んでしまったために、反動が起きているということだと見ています。

つまり、言い換えれば、Xmas前の本来の閑散相場になったということだと思われます。

本日は、モンティ・新イタリア政権の緊縮財政政策に対する信任投票がありますが、これを控えて目先は動きづらい展開が続くと見ています。

そして、信任投票が反対多数となればユーロ売りが強まるものと思われますが、可決となれば、リスクが回避されたとして、一時的かもしれませんが、さらにEUR/USDなどやクロス円は買いが強まることになると思われます。

AUDとNZD、堅調

EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで、買い気です。(ドル安)

ドル/円は、横ばいです。

このため、クロス円が上げています。(円安)

特に、AUD/USDとNZD/USDの上昇が強いため、AUD/JPY、NZD/JPYが買われています。

2011/12/15

Xmas迫るマーケット

ニューヨークダウは、スペインが実施した国債入札の結果が良好な内容になったことや、発表された12月のニューヨーク連銀製造業景気指数が9.53(予想3.00)、週次の米新規失業保険申請件数が36.6万件(予想39.0万件)、12月のフィラデルフィア連銀景況指数が10.3(予想5.0)と予想より改善が見られたことを受け買いが優勢となり、前日比45.33ドル高の11,868.81ドルと4日ぶりに反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、スペイン債入札が好調だったこともあり欧州債務懸念が一服したものの、逃避買いは続き、暫定値ながら前日比0.009%上げて1.911%で引けました。

原油価格は、欧州懸念は一服したものの、利益確定売りが続き、前日比1.08ドル安の93.87ドルで引けました。

金価格は、欧州懸念は一服したものの、換金売りが続き、前日比9.70ドル安の1,577.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、SNB(スイス中銀)がEUR/CHFのフロア(最低許容水準)を1.2000に据置いたことで、失望売りが出て、一時1.2958近辺まで下落しましたが、その後スペイン国債の入札が良好であったことから買い戻され、1.3049近辺まで反発しました。

その後は、1.30台前半での横ばい推移となりました。

ドル/円は、77.73近辺まで売り込まれましたが、その後77.97近辺まで反発の上、77円台後半で横ばい推移となりました。

材料は、結構盛りだくさんにありましたが、Xmasを控えて、方向感がはっきりしなくなってきています。

様子見で良いように思われます。

SNB、フロア変えず

東京タイムの上値の重さとは裏腹に、ロンドンに入るとEUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで買い戻され(ドル安)ました。

ドル/円も、やや売られ、クロス円は反発(円安)となりました。

いわゆる、リスクが回避されたとするドル安円安のパターンとなりましたが、単にポジション調整だと思われます。

それほどドル買い円買いでポジションが積み上がっているとは思われず、反転もそこそこではないかと見ています。

尚、SNB(スイス中銀)は、EUR/CHFのフロア(最低許容水準)を1.2000に維持することを決定しました。

マーケットでは、1.2500に引き上げるとの憶測もあったため、発表後EUR/CHFは急落しています。

ユーロ、Xmasでも浮かれている場合ではなさそう

今年は欧州の債務危機の問題が落ち着きを見せておらず、投資家筋も、未だにユーロで動きを見せているようですので、予断の許せない状況です。

今年の夏も、ECB幹部から、夏休みを取っている場合じゃないといった発言が出ましたが、現時点も、Xmasで浮かれている場合でじゃないということではないかと思われます。

EUR/USDの昨日のニューヨーククローズは1.2983となり、1.3000を下回ってきました。

しかも、昨日が引けた後の戻りも極めて限られており、マーケットのポジションがそれほど大きくショートに傾いていないことを示しているものと思われます。

マーケット参加者も減り、しかも反発するだけのショートもたまっていないということになれば、ゆっくりかもしれませんが、下落は避けられないものと思われます。

EUR/USD、超悲観的な見方も

ドル/円は、5・10日(ごとうび)で、仲値前、輸入企業のドル買いが強まりましたが、仲値が過ぎると小緩んでいます。

今のマーケットの注目となっているEUR/USDにしても、投機筋の動きが鈍ってきています。

そんな中、投資家筋の逃避的なユーロ売りの動意は、依然あるもようです。

1999年にユーロが発足し、その後、2000年から2002年にかけて、1.0000をEUR/USDは割り込み、一時0.82台前半の安値を見ましたが、その時よりも、現在の状況は悪く、EUR/USDはかなり落ちるのではないかという見方も出てきています。

          

2011/12/14

EUR/USD、懸念材料は続く

ニューヨークダウは、実施されたイタリアの5年物国債入札で、落札利回りがユーロ導入後の最高水準を記録した上、同国の10年物国債の流通利回りが危険水域とされる7%を再び上回り、またフランス国債の格下げの思惑もあり、3日連続で下落し、前日比131.46ドル安の11,823.48ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州債務懸念が根強い中、逃避買いが強まり、利回りは大幅に低下し、暫定値ながら前日比0.064%下げて1.901%で引けました。

原油価格は、欧州債務懸念が根強いことや、Xmas前のロングポジションの整理も出たもようで急落し、前日比5.19ドル安の94.95ドルで引けました。

金価格は、欧州債務懸念が根強いことや、Xmas前のロングポジションの整理も出たもようで急落し、前日比76.20ドル安の1,586.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、実施されたイタリアの5年物国債入札で、落札利回りがユーロ導入後の最高水準を記録した上、同国の10年物国債の流通利回りが危険水域とされる7%を再び上回ったこともあり、一時1.2946近辺まで下落しました。

その後は、いったん1.3000近辺に戻した後、1.29台後半で横ばいとなりました。

ドル/円は、EUR/USDの下落(ドル買い)に連れて、買いが強まりましたが、依然上値は重く頭打ちとなりました。

EUR/USDについては、ショートポジションの買戻しをこなしつつ引き続き下値を試すものと思われます。

ドル/円は、上値は試すものの上げきれず、その結果、EUR/JPYはじめクロス円は下がるものと見ています。

EUR/USD、ショートスクイズにも警戒

今日は、イタリア国債とドイツ国債の入札が予定されており、特にイタリア国債の入札が不調で利回りが上昇するようであれば、格好のユーロ売りの材料となるものと思われます。

ただし、ここ2日間大きく下げてきましたので、ショートがたまりやすくなってきていることも確かで、なんらかの材料によって、ショートスクイズ(ショートポジションの崩し)に急反発する可能性があります。

その場合、1.3100、あるいは1.3150近辺までの戻しは、一応見ておいたほうが良いように思います。

そして、ショートがスクイズされて、ショートポジションが軽くなると再び緩むのではないかと見ています。

EUR/USD、新しいステージへの入り口か

 欧米人にとって年間最重要のイベントであるXmasを前にしながらも、一方向にユーロ安が進行したことは、それだけ今のユーロ圏諸国の債務危機問題が尋常ならざるものであると物語っていると再認識した次第です。

 ということは、例年であれば、いったんXmas前に静かになって、Xmasが明けて新年度相場が始まりますが、今年は、Xmasを挟んででもリスク回避相場が続けられる可能性があると思われます。

 EUR/USDを、日足のような長期のチャートで見てみますと、20087月以来、上げ下げを繰り返しながら、高値を切り下げ安値を切り下げて、下落方向に向いています。

 そして、1.3000がひとつの大きな節目であり、これを月足の実体で割り込むと、1.2000を目指すことになるものと思われます。

 ある意味、新しいステージの入り口に辿り着いたと言えます。

EUR/USD、1.3000にオプショントリガー

全体的にドル高です。

ドル/円も、78円台に乗せてきています。

ただし、78円台は、輸出企業のドル売りオーダーもしっかりあり、なかなかすんなりとは上がらないものと思われます。

EUR/USDは、1.3000にオプショントリガーがあり、手前では防戦買いが出ているため、下げ渋っていますが、下抜ければ、今度はロスカットの売りが出ますので、決して底堅いわけではありません。

2011/12/13

EUR/USD、値頃感からの買いが裏目

ニューヨークダウは、FRBが政策金利を据置き、声明では世界景気減速に懸念を示しました。

また、「少なくとも2013年半ばまで異例の低水準にすることが正当化される可能性が高い」との表現も維持されました。

声明に目新しさが乏しかったことから、公表直後から売りが強まり、前日比66.45ドル安の11,954.94ドルと続落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、10年債の入札が好調で低下したのに加え、米追加緩和期待が後退したこともあり低下し、暫定値ながら前日比0.051%下げて1.962%で引けました。

原油価格は、スペイン債やEFSF債入札が好調だったことや、イランからの供給懸念もあり反発し、前日比2.37ドル高の100.14ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが下落したことを受け、利益確定売りが強まり、前日比5.10ドル安の1,663.10ドルで引けました。

ただし、時間外では、FOMC声明を受け、米追加緩和期待が後退しドル買いが強まったことから、大幅安となりました。

為替相場では、EUR/USDは、ロンドンタイム、1.31台後半で下げ止まったことで、投機筋の値頃感からの買いに、ユーロのロングが積み上がっていたもようです。

しかし、ニューヨークに入り、ESM(欧州安定メカニズム)について、ドイツのメルケル首相が資金規模の上限引き上げに否定的な見解を示したと伝わったことがきっかけとなり、ロング筋の投げが集中し急落となり、1.3057近辺まで下落しました。

さらに、FOMC声明を受け、米追加緩和期待が後退しドル買い(ユーロ売り)が強まったことから、1.3009近辺まで続落となりました。

EUR/USDは、10月4日の安値1.3145のサポートを日足の実体安値が大きく下回っており、目先に1.3000の心理的抵抗線はありますが、今年1月10日の安値である1.2874を目指すものと思われます。

ドル/円も、追加緩和期待が後退したことから、78.00近辺まで上昇となりました。

ここから、さらに上値を試すものと思われますが、本邦輸出企業の売りに阻まれ、それほど大きくは上がらないもの見ています。

米FRB、超低金利政策は続くか

本日は、米FRBの政策金利決定があります。

見通しとしては、前回に引き続き追加緩和の実施は見送られるもようです。

バーナンキFRB議長は、「超低金利は、2013年半ば以降も続く可能性がある」と言及しており、日本のバブル崩壊後のデフレ下での金融政策の足取りを十分検証している同氏ならではの、堅実な姿勢がうかがえます。

したがい、今回は、大方の予想通り、政策金利は据え置きで2011年を終えることになるのではないかと見ています。

ただし、FRBの政策金利決定とその後の声明発表時は、相場が乱高下することが多く、ポジションはスクエア(ポジションなし)にするか、十分体力に見合った大きさにとどめることをお勧めします。

ユーロ売りは続くか

問題は、本日も、ユーロ売りが引き続き出るかどうかだと思います。

投資家筋は、週末のEU首脳会議の結果から、週末ユーロからの資金逃避に出ると決意し、週初早々に決定を実行に移したものと思われ、大方の資金移動は昨日月曜のうちに出たものと思われます。

本日も、もし投資家筋からユーロ売りがさらに出たとしても、多少の売り残しを処分する動きに止まるのではないかと見ています。

それでも、ユーロが下がるようであれば、それは投機筋の売りであって、一時的には、一方向に相場は動いても、長続きはしないものと思われます。

ユーロで、投資家筋の動き

Xmasが間近になったこの時期、通常であれば、投資家筋の動きは鈍るものです。

しかし、先週末のEU首脳会議の結果について、危機解決には力不足とする見方が強まり、投資家筋の逃避的なユーロ売りが、昨日、EUR/USD、ユーロクロスで出たことが、一方的なユーロの下げにつながったもようです。

これが、この時期本来の投機筋中心の相場で、マーケットがロングになっていれば、ロングのロスカットに急落するところですが、ジワリと下げているところに、投機筋よりもむしろ投資家筋の売りが出ていることを物語っているものと見ています。

尚、英国がEU加盟国の財政規律を強化する条約改正への参加を拒否し、EUと距離を置いたことが、EUR/GBPでのユーロ売りポンド買いに拍車をかけたもようです。

2011/12/12

治まらぬ、ユーロ圏債務危機への不安

ニューヨークダウは、格付け大手ムーディズがユーロ圏諸国の格下げの可能性を改めて示唆したことや、格付け大手フィッチが先週末のEU首脳会議にについて、ユーロ圏の債務危機の解決に取り組む域内各国政府への圧力を和らげる効果はほとんどないと見解を示すなど、欧州債務問題の先行き不透明感が改めて強まり、前週末比162.72ドル安の12,021.54ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、先週末のEU首脳会議の結果に対して、格付け大手から不十分との指摘が出る中、リスク回避色が強まって低下し、暫定値ながら前週末比0.047%下げて2.014%で引けました。

原油価格は、先週末のEU首脳会議の結果に対して、格付け大手から不十分との指摘が出る中、リスク回避色が強まって売られ、前週末比1.64ドル安の97.77ドルで引けました。

金価格は、先週末のEU首脳会議の結果に対して、格付け大手から不十分との指摘が出る中、リスク回避色が強まって売られ、前週末比48.80ドル安の1,668.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、先週末のEU首脳会議において財政規律強化で合意したものの、ECBによる国債購入拡大が否定されたことなどから、首脳会議への失望感は予想以上に大きかったもようで、ユーロ売りが終日続きました。

12日のEUR/USDのニューヨーククローズが1.3186-89近辺となったことから、それまでの日足の実体安値である10月3日のニューヨーククローズである1.3175をかろうじて上回ってはいるものの、微妙な水準にあると言えます。

さらにこの下には、10月4日の安値1.3145のサポートもありますが、この水準を日足の実体安値で下回ると、下落がさらに進行するものと思われます。

ドル/円は、やや買い気で推移するとは見ていますが、結局小動きに終始するものと思われ、結果として、クロス円が続落する可能性があります。

Xmasゆえの相場

依然、マーケットのセンチメントは、なにかとユーロ売りに傾きやすくなっています。

実際に、ユーロが大きく下落していくためには、いったん売ったら当分買い戻すことのない、投資家筋からのフロー(資金の流れ)がなくてはなりません。

しかし、Xmasまでもう2週間を切って投資家の動きが緩慢となる現段階では、大きなフローが出るのはかなり難しいものと思われます。

欧米人にとってXmasは、日本人にとっての正月以上に重要な年間イベントで、たとえば、ベトナム戦争の時に、Xmas休戦があったほどですから、ユーロ圏諸国の債務危機という大問題を抱えながらも、この年間最大イベントをパスすることはできないのではないかと見ています。

ただし、物事には絶対はありませんので、もしもXmas前でも債務危機の悪化を示すような、たとえば、フランスの格下げや欧州系銀行の破綻などが発表された時には、ユーロ売りは免れられないものと思います。

投機筋中心のマーケットか

EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルでやや重く(ドル高気味)、ドル/円は横ばい、そしてクロス円はやや重く(円高気味)なりました。

つまり、リスクを回避しようとするパターンであるドル高円高に傾向的にはなっており、先週末のEU首脳会議で、ひとまずのユーロ圏の財政規律強化で基本合意は見たものの、それでもなお債務危機問題がこれで収束したとは信じていないマーケット心理が、為替レートに反映されているように思われます。

ただ、マーケットに残る参加者が投機筋が中心になっていますので、売っても買っても一方向に進み続けるわけではなく、利食いあるいは損切りのために、売ったら買い戻さなければなりませんし、買えば売り戻さなければならない宿命にありますので、結局、相場はレンジになるものと思われます。

これから、Xmasに向けて、日を追ってマーケットは膠着するものと見ています。

ファンド筋の動きも鈍る

ファンド筋の動きも鈍ってきているようで、実需の売り買いによって多少の上げ下げになっています。

また、既に、Xmas休暇入りしてきているところもあり、相場は極めて閑散な状況です。

ただし、本邦勢にとっては、Xmas前だからと言って、特別な時期ではありませんので、見方を変えれば、本邦勢が主導できる、極めて稀な時期だとも言えます。

しかし、そうしたチャンスがありながら、海外勢と一緒になって動きが鈍くなっている本邦勢には、はがゆさを感じます。

2011/12/11

米企業の利益送金、今週がピークか

シドニーは、前週末の引け値と、あまり変わらない水準でオープンです。

今週は、13日(火)の米FRBの政策金利決定と、15日(木)のドラギECB総裁講演あたりが、注目です。

また、米企業の利益送金に絡んだドル/円でのドル買いも、今週はピークとなるものと思われます。

Xmasに向けて、手仕舞い先行のマーケットと見ています。

これからの展開は(2011/12/11)

ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足を見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080

週足で見ると、よりクリアですが、ドルは78.00-80.00近辺で揉み合うか、ダブルトップのふたつ目の山の形成を終え下落に転ずるのか、あるいはここから80.50近辺を上抜き続伸するかのどれかだと思われます。

これを、判断する上で、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

12月06日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング34,521枚vsユーロショート130,335枚、ネットユーロショート95,814枚(前回ショート104,302枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング56,814枚vs円ショート18,546枚、ネット円ロング38,271枚(前回ロング40,547枚)となっています。

ユーロに関しては、前回よりもユーロショートは若干減ってはいるものの未だに高水準で、しかも12月6日以降の値動きも、やや緩んではいますが、まだ本格的な買戻しは入っているとは思えません。

つまり、U.S.Dollar Indexのところで仮定した3通りの展開をポジション状況から考えますと、ユーロショートドルロングが依然として高水準であることから、80.50近辺を上抜き続伸する(ユーロ安ドル高)可能性は最も低く、78.00-80.00近辺で揉み合うか、ダブルトップのふたつ目の山の形成を終え下落に転ずる(ユーロ高ドル安)かのどちらかになる可能性が高いものと思われます。

さらに、考えを進める上で大事なことは、これからXmasまでのマーケットがいかなる状況になるかということです。

Xmasを週末に迎える19日からの週は欧米勢の休暇のピークとなることから、12日から始まる今週は、欧米企業の実質的な決算の週ということになります。

したがい、決算に絡んだレパトリ(資金の本国回帰)が今週ピークを迎えることになると思われます。

欧州の企業は、海外から資金を取り寄せユーロに転換し、米国の企業は、海外から資金を取り寄せドルに転換します。

これだけですと、欧州はユーロ買い、米国はドル買いで綱引きになるところですが、上記のIMMのユーロのネットショートが依然大きいことから、これもある程度は、手仕舞われるものと思われますので、ユーロ買いがより多く発生するものと思われます。

したがって、3通りの仮定の中では、ダブルトップのふたつ目の山の形成を終え下落に転ずる(ユーロ買い)というのが、最も現実的ではないかと見ています。

尚、ドル/円に関しましては、IMMポジションは、依然円ロングではありますが、それほど気にするほどではありません。

しかし、米系企業の本国への利益送金(ドル買い)が今週集中するものと思われますので、ややドル高円安になる可能性はあると思われます。

相場全体に言えることは、手仕舞いの時期であり、前向きに新規ポジションを持つ時期ではないと思われます。

2011/12/09

EU首脳会議も終わって、Xmasも間近に

ニューヨークダウは、EU首脳会議で、IMFを通じた新たな安全網の構築を打ち出すなど危機対策に進展があったことから、欧州債務問題の先行き不透明感がいったん後退しました。

また、発表された12月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が67.7と予想の65.8を上回ったこともあり、前日比186.56ドル高の12,184.26ドルと大幅反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、EU首脳会議で当面の債務危機対策が決まったことから、ニューヨークダウが大幅高となって、利益確定売りが強まり(利回り上昇)、暫定値ながら前日比0.093%高の2.063%で引けました。

原油価格は、EU首脳会議で当面の債務危機対策が決まったことから、買戻しが強まり、前日比1.07ドル高の99.41ドルで引けました。

金価格は、EU首脳会議で当面の債務危機対策が決まったことや、発表されたミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が強い内容となったことから反発し、前日比3.40ドル高の1,716.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、EU首脳会議で、IMFを通じた新たな安全網の構築を打ち出すなど危機対策に進展があったことから、EUR/USDは、ロンドンタイムから買い戻しとなり、一時1.3432近辺の高値をつけました。

ニューヨークに入ってからは、1.33台後半に値動きが収斂しました。

ドル/円は、軟化傾向が続き、一時77.49近辺の安値をつけました。

来週は、欧米勢の決算に絡んだレパトリ(資金の本国回帰)に伴う、ユーロ買いやドル買いも強まる可能性はありますが、基本的にはあまりはっきりした方向性は見出せないものと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.199

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

小田原魚市場食堂
住所: 神奈川県小田原市早川1-10-1小田原魚市場内
電話:0465-23-3818

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

Part.15そしてPart.153でもご紹介したお店に、またお訪ねしました。

おいしいとなると、何度も足を運んでしまいます。

今回は、サバの味噌煮定食と三色さしみ丼を頂きました。

三色さしみ丼はマグロとブリとホタテがご飯の上に乗っています。

サバの味噌煮は、ちょっと苦手でしたが、ここならと思って頂きましたが、臭みもまったくなく、絶品でした。

三色さしみ丼も、マグロもブリもホタテも新鮮で、美味かったです。

たぶん、私ぐらいのものだとは思いますが、刺身を刺身だけで食べるのではなく、定食や丼物のようにご飯と一緒に食べるの好きです。

こちらに、何度か足を運んできて思ったのですが、値段の高い料理は観光者用のメニューで、比較的安いのは魚市場で働いている人達用のように思います。

そして、より美味しいのは、比較的安いお料理だと思います。

EU首脳会議の結果で、相場にトレンドができるのか?

ドル/円、EUR/USD、EUR/JPY、いずれも小動きです。

しかし、どれも上値は重い状況です。

マーケットは、EU首脳会議の結果待ちになっていますので、致し方ないと思われます。

しかし、それでは、結果が出て、すべてがクリアになるというわけでもなく、思惑が外れた側のマーケット参加者のロスカットが出て、今日は終わるのではないかと見ています。

EUR/USD、日足からの考察

EUR/USDは、11月25日に1.3213の安値までつっこんだ後、12月2日に1.3550の高値まで反発しました。

そこから、再び11月28日の実体の安値1.3310近辺を実体で割り込もうと下落してきました。

この1.3310を日足の実体で割り込むと、11月25日の実体安値1.3242を目指すことになるものと思われます。

そして、さらに1.3200近辺を試すことになると思われます。

ただし、12月という欧米勢の本決算の時期であり、しかもXmas前ということで、1.3200を大きく割り込んで下げていくには力不足で時期尚早と思われ、1.3200付近までの下落後再度反発するものと思われます。

方向感が定まりにくい12月相場

全体的に膠着しています。

EU首脳会談の結果待ちということもあると思いますが、12月らしくマーケット参加者が減り、動意薄のマーケットになっているものと思われます。

今日のEU首脳会談の結果が明らかになると、直後は小競り合いはあるものと思われますが、たぶん長続きはしないものと見ています。

12月は、Xmas明けまでは、基本的には静観で良いように思います。

2011/12/08

ドラギECB総裁発言に嫌気

ニューヨークダウは、ECBの0.25%利下げは既に織り込み済みで反応薄でしたが、ドラギECB総裁がECBによる国債購入拡大に否定的な見解を示したことが嫌気され、前日比198.67ドル安の11,997.70ドルと4日ぶりに反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドラギECB総裁がECBによる国債購入拡大に否定的な見解を示したことから低下し、暫定値ではありますが、前日比0.056%下げて1.974%で引けました。

原油価格は、ドラギECB総裁がECBによる国債購入拡大に否定的な見解を示したことから売られ、前日比2.15ドル安の98.34ドルで引けました。

金価格は、ドラギECB総裁がECBによる国債購入拡大に否定的な見解を示したことから、利益確定売りに押され、前日比31.40ドル安の1,713.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドラギECB総裁が理事会後の記者会見で、ユーロ圏諸国の国債購入拡大に否定的な見解を示したことから、EUR/USDが売られました。

そして、それまで売られていたドル/円は、EUR/USDの下落(ドル高)に連れて反発となりました。

本日は、EU首脳会談2日目にあたり、前日に引き続き信用不安を払拭するための対策が話し合われる予定です。

その結果、何らかの具体案が発表されるものと思われ、それまでは、様子見で良いように思われます。

ECBの政策金利決定の行方は

今日、最も注目されているのは、言うまでもなく、ECBの政策金利決定です。

予想も、0.25%の引き下げと0.50%の引き下げに、半々に分かれているもようです。

また、もしも0.50%の引き下げとなったとしても、単純に利下げ幅が大きくてユーロ売りになるのか、ECBが景気浮揚に重きをおいた積極的な金融緩和策をとったと捉えてユーロ買いになるのかは、定かではありません。

それに加えて、さらに、今日、明日はEU首脳会談も開催されるだけに、その結果も待たねばならないことから、結論的には、政策金利決定直後に小競り合いはあっても、今日のところは、明確な方向性は見出せないものと見ています。

ドル/円、重め

ドル/円がおもむろに重くなっています。

オーストラリアの11月の雇用統計が予想より弱かったことで、AUD/JPYが売られたことも影響しているようです。

AUD/JPYは、78.85近辺に上向きの10日移動平均線が強いサポートになっています。

また、EUR/JPYは、104.07近辺に10日移動平均線がサポートしてありますが、こちらはそれほど強くはありません。

2011/12/07

ドル/円、下落の可能性?

ニューヨークダウは、翌日から始まるEU首脳会議を控えて方向感定まらない展開となり、結局前日比46.24ドル高の12,196.37ドルと3日続伸して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、EU首脳会議への期待感が後退し、逃避買いが優勢(利回り低下)となり、暫定値ながら前日比0.058%下げて2.031%で引けました。

原油価格は、EU首脳会議への期待感が一服したことや、発表された米週間石油在庫統計でガソリンなど製品在庫が大きく増加していたことから、利益確定売りが優勢となり、前日比0.79ドル安の100.49ドルで引けました。

金価格は、EU首脳会議への期待感は一服していたものの、安全資産としての買いが入り、前日比13.00ドル高の1,744.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、ドイツ政府関係者がEU首脳会議について悲観的な見方を示したことが嫌気され、一時1.3351近辺まで下落しましたが、その後は1.3400近辺まで反発しました。

一方、ドル/円は、ジリ安傾向が続きました。

EUR/USDは、方向感がはっきりしませんが、ドル/円は、下から切り上げてきたサポートラインを既に下に切れてきており、下落の可能性がありますので警戒が必要です。

存在感増すAUD

EUR/USDは、ショートが解消されていないもようで、段階的にショートカバーが出ています。

EUR/USDの上昇に連れて、AUD/USDが上げています。

このEURとAUDがシンクロナイズするのは、最近よく目にする光景です。

インターバンクにおけるAUDの存在感が、増しています。

ドル/円、内外需給の綱引きか

ドル/円は、現状、小動きですが、日々線が77.78近辺にある5日移動平均線を下回っており、テクニカル的には、下げやすくなってきています。

この時期、本邦勢にとっては、年末で忙しいことは忙しいと思いますが、本決算にXmasといった欧米勢ほどの特殊事情がある時期ではありませんので、本邦勢は通常通りの取引が続きます。

その一方、米企業の利益送金に伴うドル買いが出ますので、本邦勢のドル売りと米企業のドル買いの綱引きになるものと思われ、どちらの圧力に相場は押されるかについては、注意しておく必要があります。

ドル/円、EUR/USD、下落の予兆

ドル/円は、本日の東京オープンが77.74‐76近辺となったことから、本日77.78近辺にある5日移動平均線を下回っており、下がる可能性が昨日以上に出てきています。

一説には、77.50近辺に買いオーダー、その下77.40近辺にはロングのストップロスがあるもようです。

一方、EUR/USDも、本日の東京オープンが1.3409-11近辺となり、本日1.3412近辺にある5日移動平均線を、やや下回っています。

EUR/USDの場合、5日移動平均線自体が、やや下向きになってきているところが、下げやすくなっている兆候になっています。

2011/12/06

はっきりしない相場

ニューヨークダウは、米格付け大手S&Pがユーロ圏15ヶ国の長期債格付けを引き下げ方向で見直すと前日に発表したものの、EU首脳会議やECB理事会などを控えて期待感がもあっておむね堅調に推移し、前日比52.30ドル高の12,150.13ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、EU首脳会議やECB理事会といった重要イベントに対する期待感が強く上昇し、暫定値ながら前日比0.037%上げて2.080%で引けました。

原油価格は、売りが先行したものの、欧米が核開発疑惑を理由にイランからの原油輸入禁止措置を検討していることに加え、EU首脳会議やECB理事会など重要イベントに対する期待感もあり、前日比0.29ドル高の101.28ドルで引けました。

金価格は、S&Pがユーロ圏15ヶ国の長期債格付けを引き下げ方向で見直すと前日に発表したことから売りが優勢となりましたが、EU首脳会談やECB理事会など重要イベントに対する期待感もあって下げ渋り、前日比2.70ドル安の1,731.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDのニューヨーククローズは、1.3410近辺にある5日移動平均線を下回るかを注目していましたが、1.3400-1.3403近辺となり、1.3410を下回ってはいますが、非常に微妙です。

また、ドル/円のニューヨーククローズは、77.70近辺の10日移動平均線を日足の実体で割り込むかを注目していましたが、77.71-74近辺となり、こちらはかろうじて下には抜けていません。

しかし、いずれも今の相場らしくはっきりしません。

また、EUR/USDに関しては、S&Pが前日、独仏などユーロ圏15ヶ国の長期債格付けを引き下げ方向で見直すと発表した上に、昨日は、さらにEFSFの長期債格付けを引き下げ方向で見直すと発表したわりには下げておらず、マーケット自体が動きたがってないように思われます。

EUR/USD、気になるニューヨーククローズ

昨日の格付け大手S&Pによる独仏を含むユーロ圏17ヶ国の格付け見通しをネガティブに引き下げるとの報道によるロング筋の投げが、今日のロンドンでも引き続きました。

しかも、テクニカル的に、EUR/USDの買いを示唆した向きもいたようで、マーケットはさらにロングになっていたもようです。

また、ロンドンでは、米国がIMFに資金を供出したがっていないとの噂も出たことも、ロングの投げを誘ったようです。

しかし、日中いくら一時的に下げても、ニューヨークのクローズで、今回であれば、1.3410近辺にある5日移動平均線を下回ってこなければ、まだまだ、本格的な下落になるかどうかは定かではないものと見ており、クローズに注目です。

ユーロ圏諸国の債務危機、豪金融政策にも影響

RBA(豪中銀)は、政策金利を4.50%から0.25%引き下げ4.25%としたことから、AUD/USD、AUD/JPYは下落しました。

この措置は、RBAの声明では、ユーロ圏諸国の債務危機の影響も考慮したことが指摘されています。

この債務危機の問題が短期間で解決されなければ、RBAの政策金利はさらに低下する可能性があります。

このように、ユーロ圏諸国の問題が、他の地域にも影響を及ぼしてきていることがわかります。

Xmasなどと言ってられないEUR/USD

昨日のニューヨークで、格付け大手S&Pが独仏を含むユーロ圏17ヶ国の格付け見通しをネガティブに引き下げるとの観測が出たことから、EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで重くなり(ドル高)、ドル/円は横ばい、クロス円は軟化(円高)、つまりリスクを回避するためのドル高円高のパターンになっています。

ユーロ圏諸国の債務危機が、依然未解決であることを再認識されます。

昨日は、フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相が、恒久的な金融安全網の早期設立で合意していますが、この合意に対していかにマーケットが懐疑的であるかがわかります。

今年の年末のEUR/USDは、油断できそうもありません。

2011/12/05

やりづらいマーケット

ニューヨークダウは、フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相が、恒久的な金融安全網の早期設立で合意したことが好感され上昇しましたが、格付け大手S&Pが独仏を含むユーロ圏17ヵ国の格付け見通しをネガティブに引き下げるとの観測報道も出たことによりやや後退し、前週末比78.41ドル高の1万2097.83ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、EU条約改正提案を好感して上昇しましたが、格付け大手S&Pがユーロ圏17ヵ国の格付け見通しをネガティブに引き下げるとの観測報道も出たことにより軟化し、暫定値ながら前週末比0.000%上げて2.033%で引けました。

原油価格は、EU条約改正提案を好感して買い優勢でしたが、格付け大手S&Pがユーロ圏17ヵ国の格付け見通しをネガティブに引き下げるとの観測報道も出たことにより反落し、前週末比0.03ドル高の100.99ドルで引けました。

金価格は、利益確定売りが先行する中、さらに格付け大手S&Pがユーロ圏17ヵ国の格付け見通しをネガティブに引き下げるとの観測報道も出たことにより売りが加速し、前週末比16.80ドル安の1,734.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相が、恒久的な金融安全網の早期設立で合意したことで一時1.3485近辺まで買われました。

しかし、その後格付け大手S&Pが独仏を含むユーロ圏17ヵ国の格付け見通しをネガティブに引き下げるとの観測報道も出たことで、一時1.3375まで反落しました。

ドル/円も、反落の一日でした。

マーケットに勢いがないことが、ポジションの偏り次第で偏りの逆にしか動かない相場になっているものと思われます。

やりづらいマーケットですので、無理をしないことだと思います。

ユーロは、まだショートか

8日のECB理事会と8日~9日のEU首脳会談を控えていることもありますが、典型的なXmas前の静かな相場になっています。

そんな中、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで買われ(ドル安)、ドル/円は横ばい、そのためクロス円が強め(円安)になっています。

つまり、リスクが回避されたとするドル安円安というパターンですが、実際のところはユーロのショートが多いことから、買戻しが出ているものと思われます。

英米勢の決算となるこの時期は、新規にポジションを作るよりも、既存のポジションを手仕舞うことが優先されます。

動きづらいユーロ

EUR/USDは、1.3425近辺に25日移動平均線、1.3462近辺に5週移動平均線とレジスタンスが続き、上値も重いものと思われます。

一方、下は1.3406近辺に5日移動平均線が上向いてきており、まだ離れてはいますが、1.3200近辺も心理的に強いサポートと思われ、下も下でサポートされています。

目先、8日のECB理事会とか8日~9日のEU首脳会談といったイベントがないと動きづらいものと思われます。

EUR/JPYについては、目先103.87近辺の10日移動平均線のサポートと、104.96近辺の25日移動平均線に挟まれており、動きづらそうです。

ドル/円、抜けるとすれば、上下どっち?

ドル/円は、上は、11月1日の日足の実体の高値78.37で、キャップ(フタ)されています。

下は、11月21日から、下値が切り上がってきています。

つまり、ウェッジ(楔形)・フォーメーション、あるいはダブルトップ・フォーメーションの形成過程にいます。

ふたつ目のこぶを形成して下げるダブルトップ・フォーメーションよりも、11月21日からの立ち上がりが強いため、キャップを上抜くのを試すウェッジ・フォーメーションではないかと見ています。

2011/12/04

マーケットは、ドル売り円売り志向

EUR/USDなど円以外の通貨が上昇(ドル安)、ドル/円、クロス円が上昇(円安)となり、つまり、リスクが回避された時のパターンであるドル安円安で、シドニーはオープンしました。

しかし、オープン直後から、全体的に売りが強まり、先週金曜のニューヨーククローズの水準まで下げましたが、また買いが強まっています。

マーケットは、ドル売り円売りで試したがっているようです。

これからの展開は(2011/12/4)

ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足を見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080

先々週、いったんドルは上昇したものの、その後反落しており、日足ベースでは、やや反発気味になっていますが、どっちつかずの印象が残ります。

さらに、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

11月29日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング27,620枚vsユーロショート131,922枚、ネットユーロショート104,302枚(前回ショート85,068枚)。

同時点の円は、円ロング56.162枚vs円ショート15,615枚、ネット円ロング40,547枚(前回ロング43,180枚)となっています。

ユーロで言えることは、ユーロショートが前回11月22日時点よりさらに増えており、このため、下げたくても下げきれない状況になっていたものと思われます。

ただし、11月30日の日米欧の6中央銀行によるドル資金の供給拡充での協調が発表されたことによって、ショートカバーも出たものと思われ、どれだけポジションが軽くなったかということです。

時期的には、英米勢にとっては、Xmas前であり、また本決算を控えている状況ですので、どこかのタイミングで、ポジション調整が大きく出てもおかしくはないと思われます。

したがい、11月30日にポジションが解消しきれていなければ、8日のECB理事会と8日~9日のEU首脳会談などが、ポジション調整のきっかけになる可能性があります。

一方、ドル/円については、円ロングにはなっていますが、それほど、気にするほどの大きさではなく、方向感ははっきりしません。

12月のドル/円の特殊要因としては、米企業の決算に絡んだ利益送金(ドル買い)が上げられますが、戻りでは本邦輸出企業のドル売りも執拗に出るものと思われますので、その点からもあまりどちらかに大きく動くとは思えません。

マーケット全体に、積極的に新規のポジションを張る時期ではなく、むしろ既存のポジションを手仕舞う時期にあると思われます。

ただし、今年の場合、ユーロ圏諸国の債務危機という未解決の問題があり、この問題が相場のテーマとして前面に出てくるのは、Xmas明けと見ていますが、場合によっては、Xmas返上の大騒ぎになる可能性はありますので、その点については予断を許しません。

2011/12/02

ドル高相場、継続か

ニューヨークダウは、発表された11月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は12.0万人と予想の12.5万人を下回ったものの、失業率が8.6%と予想の9.0%を下回って大幅に改善しました。

しかし、雇用統計の内容に対する見方が分かれたことや、来週開かれるEU首脳会議を前に様子見姿勢も広がり、前日比0.61ドル安の12,019.42ドルとほぼ横ばいで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計が底堅い内容となったことや、ユーロ圏財務相会合でECBによるIMF経由での最大2000億ユーロ融資が協議されていたという観測もあり上昇して始まりましたが、その後来週8日にECB定例理事会、8~9日にEU首脳会議が控えていることから下げに転じ、暫定値ながら前日比0.044%下げて2.044%で引けました。

原油価格は、発表された米雇用統計が景気回復の持続を示す内容となったことや、イラン情勢が依然として緊迫していることから上げ、前日比0.76ドル高の100.96ドルで引けました。

金価格は、買い優勢で始まったものの、発表された米雇用統計が景気回復の持続を示す内容となったことからFRBの追加緩和期待が後退し、また来週の一連の欧州のイベントに対する警戒感からポジション調整が強まり、前日比11.50ドル高の1,751.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、米雇用統計で特に失業率が改善されたことが注目され、発表後、全体的にドル買い相場となりました。

ドル/円の上昇以上に、EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで下落(ドル高)したため、クロス円は下げました(円高)。

また、スペイン国債の格下げ観測が出たことも、EUR/USDが下押しされる原因となったもようです。

米国は景気の回復を示す指標が相次ぐ中、欧州は債務危機問題が未だに収束しておらず、そうした背景からすれば、逃避先としてドルが選ばれるのは、自然なことだと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.198

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

新亞飯店 芝大門店(しんあはんてん)
住所:東京都港区芝大門2-3-2
電話:03-3434-0005

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

先日、芝大門近辺に用事があった帰り道、なんとなく美味しいお店の予感がして、立ち寄りました。

一人だったので、生ビールに熱燗の紹興酒一合、そして五目焼きそばを美味しく頂きました。

なによりも驚いたのは、店内の活気でした。

満員のお客さん達は、お料理に舌鼓を打ちながら、楽しそうにワイワイガヤガヤと会話していました。

来ているお客さんも、サラリーマン風の男性二人だったり、20代前半と思われるスリムな女性二人だったり、芝居帰りかなにかのにぎやかな初老の男女三人組だったりいろいろでした。

その雰囲気がとても良く、大変気に入りました。

あとで知ったのですが、あの熱々のスープと肉餡が皮に包まれた小龍包(ショーロンポー)を、日本に初めて紹介したのが、どうもこのお店のようです。

確かに、どのテーブルにも小龍包が入った蒸籠(セイロ)がありました。

今回は、飛び込みで来てしまいましたが、次回はそれなりの人数を揃えて、美味しいと評判の小龍包をはじめいろいろな料理を試してみたいと思います。

やっぱり注目、米雇用統計 

日本時間午後10時30分に11月の米雇用統計(予想:失業率9.0%、非農業部門雇用者数12.5万人)の発表が予定されています。

水曜に発表された11月のADP雇用統計が20.6万人と予想の13.0万人を大きく上回りましたが、昨日発表された週次の新規失業保険申請件数は40.2万人と予想39.0万人より悪く、ふたつの前哨戦からは、明確な指針は与えられませんでした。

したがって、今日の本番出たとこ勝負ということになります。

特に、欧州がドタバタしている時だけに、ドルがリスクから逃避する先として重きを置かれる可能性は高いものと思われ、今日の雇用統計の結果が良ければ、ドル買いがより強まるものと見ています。

月間最注目指標にも変遷が

米雇用統計ですが、依然として月間最注目の指標と言えますが、以前に比べれば、その結果に対する反応は鈍くなってきているように思われます。

それは、今のマーケットが最も注目しているのが、ユーロ圏諸国の債務危機であり、米国も問題は抱えながらも、ユーロ圏の問題に比べれば大したことはないということだと思われます。

こうした、マーケットに影響を与えるイベント・経済指標は、時を追って変わっていくものです。

私が、インターバンクでバリバリにやっていたころは、米貿易収支(赤字)が、最注目指標でした。

しかし、マーケットを熱くさせた米貿易収支も、今やほとんどマーケットは反応を見せなくなっているところに、世の栄枯盛衰を感じずにはいられません。

そして、今、米雇用統計も、第一線から退く時が近づいているのかもしれません。

ドル高相場の可能性はあるか

本日発表の米雇用統計に向けて、様子見気分の強いマーケットです。

ただし、雇用統計の中では、非農業部門雇用者数が12.5万人と前月の8.0万人から増加の見込みのこともあってか、ドル/円が買い気になっています。

そして、それに連れてクロス円も強含みです。

最近、米国の指標が良いものが続いていることや、好調な滑り出しの米Xmas商戦、それに対して欧州がすったもんだしているため、ドルへのリスク回避の動きも出ているもようで、当面ドル高相場になるかが注目されます。

2011/12/01

米雇用統計発表は、日本時間午後10時30分

ニューヨークダウは、翌日に米雇用統計の発表を控え、前日の急伸の後を受けた利益確定の売りが強まり、前日比25.65ドル安の12,020.03ドルと、4営業日ぶりに反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州債市場が落ち着いたことから上昇して始まりましたが、その後利益確定の動きもあり上げ幅を縮小し、暫定値ながら前日に0.021%上げて2.089%で引けました。

原油価格は、翌日に米雇用統計の発表を控え、前日の上昇からの利益確定売りが強まり、前日比0.16ドル安の100.20ドルで引けました。

金価格は、翌日に米雇用統計の発表を控え、前日の上昇からの利益確定売りが強まり、前日比10.50ドル安の1,739.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、通貨ペアにより、上値あるいは下値をまちまちに試す動きは出ましたが、結局、全体的な方向性を見出すことができないまま引けました。

それは、ひとつには、翌日に月間最注目の米雇用統計の発表が控えていたこともありますが、それ以上に、前日の6中銀間でドル資金供給拡充で協調合意されたことによるロスカット的な急落・急騰により、マーケットが傷んでしまったことが大きな理由だと思われます。

本日は、米雇用統計発表までは様子見気分の強いマーケットが続くものと思われます。

しかし、実際、発表となりましても、最近発表された雇用統計の結果に対するマーケットの反応が限定的だったことや、今月が欧米企業の決算月でもあることから、今回の発表後の相場展開についても、あまり過度に期待を持たない方が良いように思います。

Xmasに向け、12月相場スタート 

現状のマーケットポジションは、あまりドル安円安方向にもドル高円高方向にも、それほど偏っていないものと思われます。

しかし、今後、なんらかの思惑により、ドル安円安あるいはドル高円高のいずれかの方向へ、新たにポジションが偏ることになると、特にXmas前の閑散なマーケットの中、相場はポジションの偏りの逆に動きやすくなるものと思われます。

つまり、欧米企業の決算を控えて、積極的にポジションを取る時期ではなく、手仕舞う時期であるということを、念頭においてトレーディングをする必要があります。

この時期のトレーディングスタイルは、早くポジションを持って、利食えれば速やかに利食い、わからなければ休むということを徹底させることが必要だと思います。

AUD/USD、マーケットでさらに注目か

本日発表された11月の中国の製造業PMI(製造業購買担当者景気指数)は49.0と予想の49.8を下回りました。

これに対して、AUD/USDは敏感に反応して一時売られ、資源の大需要国である中国と資源国であるオーストラリアの今の緊密な関係を如実に示したと言えます。

また、オーストラリアは、すでに先進国としてマーケットでは認識されており、インターバンクでもAUD/USDが活発に取引されています。

たとえば、昨日、日米欧の6中央銀行によるドル資金の供給拡充での協調が発表された時にも、AUD/USDの上昇幅は、EUR/USD以上のものがあり、流動性も十分あることから、今後、さらにトレーディング通貨として注目されるものと思われます。

EUR/USD、楽観視してよいのか

日米欧の6中央銀行によるドル資金の供給拡充での協調が発表されたことで、ユーロ圏諸国の債務危機というリスクが回避されたと判断するには、時期尚早だと見ています。

考えようによっては、今回の中銀の協調行動を発表したことで、いかにユーロ圏の金融機関の信用リスクが高くなっているかを再認識する形になったとも言えると思います。

ここで、楽観的になり、EUR/USDの買いが強まればロングができ、再び下げやすくなるものと思います。

ただし、今日のところは、昨日の中銀の発表でショート筋がロスカットしたばかりで、マーケットのポジションはスクエア(ポジションなし)に近いと思われますので、小動きが続くものと見ています。

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