バーナンキ議長の証言に相場は動いたが...
ニューヨークダウは、バーナンキFRB議長による議会証言で、追加金融緩和策への期待が後退しことから反落となり、前日比53.05ドル安の12,952.07ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、バーナンキFRB議長の議会証言でQE3(第3弾量的緩和策)の可能性についての言及がなかったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.029%上げて1.972%で引けました。
原油価格は、バーナンキFRB議長の議会証言で原油高に警戒感を示したことから売りが強まりましたが、その後値頃感からの買いが強まって反発し、前日比0.52ドル高の107.07ドルで引けました。
金価格は、バーナンキFRB議長の議会証言でQE3の可能性についての言及がなかったことや、EUR/USDが売られたことにより下落し、前日比77.10ドル安の1,711.30ドルで取引を終えました。
為替相場では、発表された2月のシカゴ購買部協会景気指数が64と予想の61を上回ったこともありましたが、それ以上にバーナンキFRB議長の議会証言でQE3の可能性についての言及がなかったことから、全体的にドル買いが強まり、ドル/円は81円台に乗せ、EUR/USDは1.33台前半に下落しました。
ドル/円は、月曜のシドニーでつけた81.66の高値を再度試す可能性も確かにあります。
また、EUR/USDは、1.34台の維持ができなかったことからの反動で、目先1.32台前半までの続落の可能性もあります。
しかし、昨日のドル買いは、新しい月を迎えるにあたって、直近できていたドルショートポジションをいったん手仕舞う動きだったと思われ、ここは、ムードに流されず、冷静にマーケットを見ておくべきかと思います。
今月は、まだ始まったばかりです。